未経験者向けに元介護職が訪問介護、訪問入浴介護を説明するよ
訪問介護について
訪問介護にも「訪問介護(身体介護型と生活援助型)」「訪問入浴介護」「訪問看護」「訪問リハビリ」「居宅療養管理指導」があります。
この中で、無資格・未経験で勤務出来るのが、「訪問介護(生活援助型)」と「訪問入浴介護」になります。
訪問介護(生活援助型)とは
俗にヘルパーさんと言われるのですが、利用者の自宅に行き生活全般の介助を行います。
「調理」「洗濯」「掃除」「買い物」が主だった仕事になります。
基本、利用者と一緒に行うのが理想なのですが、出来ない場合も多々あります。
その時は、利用者に声をかけながら調理等を行います。
訪問介護では介護と生活支援の線引きが難かしい
サービスは本人の為のみ使用されるのですが、よく言われるのが「おじいちゃんの分を作るなら、家族の分も作って」「掃除するなら、庭の草むしりもお願い」中には「うまい酒を飲みたいから、若いヘルパーさんに来てもらってお酌をしてくれ」と本来の目的からかけ離れた要求をされる方もいます。
お酒のお酌とか、ホント無茶ですよね(笑)
訪問介護に行って無茶な事を言われた時は?
その際は、事業所に報告するか担当ケアマネに連絡すれば、迅速に対応をします。
居宅のケアマネとして勤務していた頃、訪問介護を利用されている方でしたが、調理支援に訪問したのに、すでに食事が用意してあり、女性ヘルパーに無理やり食べさせようとしたり、飲酒を強要しヘルパー事業所として契約を打ち切った事がありました。
なお、法改正により2017年度より要介護1~2の方に対する「調理」「買い物」が除外される予定となっています。
理由としては社会保障費の削減と、ヘルパーさんを家政婦代わりに使い、本人の自立を阻害しているとの観点で実施されます。
それだけ国もお金が足りないと言うことなんでしょうね・・・
なお、身体介護は資格が無いと出来ません
この仕事の場合は身体的な負担は少ないのですが、他者の家にお邪魔するので精神的に疲れるかもしれません。
また、家事全般のスキルが必要で、特に調理援助の場合、冷蔵庫にある食材で昼食や夕食を作らないといけないので、献立などをすぐに考え付く経験がいります。
勤務については、拘束時間もそんなに長くはなく、短時間のパートのみ働きたい人にはよい仕事と言えます。
訪問入浴介護とは
自宅での浴槽では入りきれない利用者に対し、入浴介護を実施するサービスです。
基本、看護師1名と介護士2名で行動する事が多く、中型の車に組み立て式の浴槽を積んで自宅に向かいます。
到着した後、浴槽組み立てを行い入浴介助を行います。
ただ、無資格の場合は身体介護が出来ないので、専ら車の運転と浴槽の組み立て・お湯の調整がメインになります。
だいたい40分~50分程度ですべての工程を終了させます。
この仕事は、運転と力仕事もあるので男性の方に有利と言えるでしょう。
この頃、居宅のケアマネとして仕事をしていましたが、職員同士のいさかいに疲れ退職する事にしました。
次に仕事を探していた際に利用したのが転職エージェントです。
私がハローワークを使わなかった理由・転職エージェントとは?
履歴書や職務経歴書の書き方から始まり、面談日のセッティング・給与や手当て・労働環境や休日の交渉などがあります。
また、面接では伝えきれなかったPRを代わりにしてくれたり、内定を辞退するなど言いにくい事も伝えてくれます。
では、どうしてハローワークを使わなかったのか?それには理由があります。
一つは平日仕事をしていると、なかなかハローワークに行く時間がありません。
その為、登録をしておくとエージェントが自分にあった会社を紹介してくれるので、その都度交渉する事が出来ます。
二つ目にハローワークでは出ていない求人を出している場合があり、手広く仕事を探すことが出来ます。
また、ハローワークの求人では分からない細かい条件を教えてくれます。
例えば、A社は介護士を希望しているけど、本音では女性の介護士に来てほしい。
B社では男性の介護士に来てほしいなど情報を提供してくれるので、再就職にはとても有効です。
ハローワークではなく、介護の転職サイトを使う事のデメリット
もちろんデメリットとして、電話やインターネットが交渉の中心なので、再就職に時間がかかる事が挙げられます。
私の場合、再就職先が決まるのに1ヶ月かかりましたが、前職場に勤めながら交渉しすぐに仕事に就く事が出来ましたので、仕事の間を空けたくない場合は、余裕を持って交渉したほうが良いでしょう。
また、エージェントの中には実績を伸ばしたいから相手の事を考えず紹介するがあります。
なので、複数登録して自分と相性のあったエージェントを探すのが重要です。
ここで実績と挙げましたが、就職に成功すると企業側がらエージェント側に報酬として年収の30%が支払われますので、こちらも良い就職先を見つけるためにフルに活用しましょう。
介護求人を探す人向けに、私から最後にお伝えしたい事
介護職に無資格・未経験で飛び込むことはとても勇気が必要です。
ほとんどの会社では、最初はパートやアルバイトで就職する事が多いでしょう。
しかし、やる気と熱意があれば正社員へと登用される事も可能です。
また、資格を取るという事は手に職を持つ事になり、再就職にも強い味方になります。
実際仕事をしているうちにいやなこともたくさんあります
しかし、時折「ありがとう」や「最後を見て下さったのがあなたでよかった」と感謝の言葉を言われた時は、あなたにとって何事にも変えがたいものになります。
いかかでしょうか?人に必要とされる仕事を一緒にしてみませんか?
今までと違った自分に出会えるかもしれませんよ。
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