訪問介護の仕事とは?元訪問介護士が語るウソとホント
ヘルパー事業所の管理者経験がある私ですが、訪問介護ヘルパーとして現場に出ていた事もあります。
味噌汁を作ったりお掃除をしたりと、お手伝いさんと変わらない!?なんて事も。
そんなヘルパーさん(訪問介護)のよく見かける求人について、少しだけお話します。
そもそもヘルパーって?
何とかして家で暮らしたいけれど、介護が必要なんて高齢者のためのサービスです。
介護を受ける事になったからと言って、やはりいきなり老人ホームに入所なんて難しいものです。
そんな時、施設と変わらない介護を自宅でも受ける事が出来る、こんなサービスがヘルパー(訪問介護)なのです。
「自宅」におけるヘルパーさん(訪問介護)の役割は?
これは役割が大きく変わる理由があるのです。
それは「一人暮らしかどうか」です。
例えば一人暮らしの場合、トイレにも行けないとしたらそれは家で暮らす事は出来ません。
ヘルパーさんを呼んでも同じことです。
あくまでも自分の身体に関する事は出来るのが前提です。
この場合は料理や洗濯、買い物など家事全般が出来ないケースが多くなります。
逆に家族と暮らしている場合、オムツ交換やお風呂など身体に関わる事を求められます。
ヘルパーと一口に言いますが、こんなにもハッキリと仕事内容が分かれるのは知られていません。
ヘルパーさん(訪問介護)の働き方って?
ヘルパーさんにも時給体系の人や、場合によっては責任者等で社員ヘルパーさんもいます。
時給の場合は「主婦や副業」なんて人が多くなっています。
社員となると、書類整備やシフト調整までやる事になりますから、何かと兼務という人は限りなく少ないと言えます。
急なシフト繰り(代役)なんてのも社員ヘルパーさんが受け持ちます。
訪問介護のお給料は?
時給ヘルパーさんで話すと、先に話した通り家事か?身体に関わる事か?でお給料は変わってきます。
家事だと1,200円程、身体だと1,700円程となっていて、大きく違ってきます。
(これは地域にもよって異なります。事前に確認しておく方が良いでしょう。)
特に身体に関する介護の方だと、スポット的な稼ぎ方も出来るので主婦にも向いています。
副業的な働き方も納得です。
社員ヘルパーさんとなると、賞与もしっかりついてきますからそれなりには稼げます。
ですが、時給ヘルパーさんがやりたがらない「夜間の介護」が回ってくる事が多いです。
忘れないようにしましょう。
ヘルパー(訪問介護)として働くなら派遣社員が絶対に得
時給ヘルパーさんとして働くなら、それなりに融通は利く方と言っても良いでしょう。
しかしどうしても回らないからと、夜間の介護(オムツ交換など)を頼まれる事もあります。
社員ヘルパーさんの場合、それは確実に派遣会社登録の働き方が得です。
というのも、ヘルパーという仕事は本当に「難儀な仕事」が多いのです。
休みの日に働くのは介護の宿命かもしれませんが、時間限定でそれも30分とか呼び出されたりもあります。
働く側に不都合も多いヘルパーの仕事は、やはり「イヤな事をイヤと言える」体制が必要です。
それが結果として長く続ける秘訣でもあります。
派遣社員としてヘルパーの事務所に勤めている人も増えています。
介護の仕事自体が特殊ではありますが、ヘルパーとなると更に特殊です。
人によっては、利用者の家に行って料理ばかりしている人もいます。
「仕事の偏り(家事ばかりだったり)」が多い介護職なので、逆に特化して働きやすいという人もいるのです。
時給ヘルパーさんも形式上は直行直帰が原則なので、基本さえ守れば気楽な仕事とも言えます。