施設介護よりも訪問介護をお勧めする理由
訪問介護は、施設介護と区別されることが多いです。
介護の資格を取ったら若い人ほど、施設への就職を考えがちです。
施設勤務の場合は、資格取得の際に学んだ身体介護の技術がすぐに使える場面が多いので、キャリアを積むのにふさわしいと考えられるからでしょう。
施設介護は子育て主婦には不都合もある
ただ家庭があり子育てをしながら施設勤務をする方の場合は、施設での働き方に制限を感じると思います。
夕方遅くまでの勤務、夜勤があります。
施設介護では土日祝日も必ず休めるとは限りません。
働くママの場合、一番の悩みの種は、子どもに関わる欠勤です。
自分のことで休むことは少ないけれど、子どもの病気や子どもの都合で休まなくてはならなくなることが多くそのほとんどは突然です。
訪問介護のメリット 女性が多いため理解と応援がある事業所がほとんど
施設の場合、いくら理解があるといっても休みがちな勤務は歓迎されません。
その点、訪問看護は利用者単位で枠を考えるシフト制であり複数人で担当するので、当日に休むことになってもカバーできるのです。
訪問介護は、子育てしながら働き苦労した経験がある女性が多いため理解と応援がある事業所がほとんどです。
訪問介護は、利用者の方の自宅に訪問して介護サービスを行います。
終わりのない施設介護、メリハリのある訪問介護
施設介護と違う点はその利用者の方が、住んている環境全てが職場になるという点であり、その日の勤務の完結がはっきりとあるところです。
訪問介護では、利用者の方の住んでいる環境すべてが職場になるのは大げさな話ではなく事実です。
訪問介護は、家族、医療機関、地域と連携しています。
ひとり暮らしのBさんの担当になれば、訪問介護の事業所のルールではなく、介護の主役であるBさんの生活ルールにそってサポートします。
Bさんが長年通い続けた商店街で買い物を代行し、Bさんのかかりつけの病院への通院介助があり、薬の受け取りもあります。
Bさんが具合の悪い場合や相談がある場合は、家族の方へすぐ連絡します。
その日の勤務の完結がはっきりしているのは、介護計画によって組まれた決められた時間に決められたサービスを行うためです。
何かあった場合は、ある程度現場での裁量を任されているのです。もちろんサービス責任者と事業所のサポートもあります。
施設勤務の場合は、スタッフ1人での判断がもとめられることは少ないと思いますが、そのことによって経験、キャリアを積んでいくのです。
なにより利用者の方の背景を深く把握しないとケアができないので、じっくり介護に取り組むことができます。
そのことで得るもの学ぶものは訪問介護ならではです。