発達障がい者支援事業団の生活介護施設での勤務体験談
発達障がい者支援事業団の「生活介護施設」に勤務している、48歳男性です。
求人募集に応募した施設は、今年4月新しい場所に移転オープンしました。
私が介護福祉業界に転職した理由
『介護業界へ転職した動機』は、「直接的に他人のお役にたちたかったから」
ここに来る前は、大手自動車会社の総務部員をしていました。
自分の製作した管理データによって、同僚がリストラされる。
その現実が続いたことでこころ折れ、「介護・福祉」の業界へ転職を決意。会社を辞めました。
「せっかく生きているんだから、納得できる人生を!」心はそう叫びながらも、それまで介護職の経験はなく、転職に関しては正直不安もありました。
介護業界で働く時はハローワークだけで求人情報を探してはダメ
でも、ラッキーなことに私の転職は、スムーズでした。
それは妻が在宅医療関連の仕事をしていたため、介護職の知人が多く、その知人たちから「マル秘情報」を教えてもらえたことでした。
今勤めているこの事業団施設が、正規職員を募集していることは、求人誌には出ていませんでした。
つまり「非公開求人」で、例えば一部の「介護の人材派遣会社」しか知らないような「募集案件」でした。
※介護職が初めての方なら、介護の人材派遣会社に登録して探した方が、勤め先を「探す」のに断然有利ではないかと思います。
介護の人材派遣会社の利用はメリットがある!登録体験談
一緒に働く女性職員さん(32歳)は、介護の人材派遣会社からの派遣社員です。彼女は間もなく正規職員になります。
介護の人財派遣会社に登録して良かったことは、たくさんの応募先の詳しい内容(賃金・環境・時間外勤務・離職率・手当・有給)
等をもとに比較・検討ができたこと。つまり、勤め先の条件についてじっくりよく考えることができたことだそうです。
さらに、、実際に職場を見学することも頻繁にできたらしく、私はこれも登録することの大きなメリットだなと知りました。
新規オープン施設で働くメリット
私は介護職未経験者でした。今では、介護業界未経験者なら「新規オープン施設」で働き始めた方が「得策」だと思えます。
オープン施設で働くことのメリットを挙げてみます。
・新規採用者(同期入社者)が居ること。
ベテランさんばかりに囲まれてのスタートよりも、同じ条件でスタートする仲間がいる。
このことが、ずっとこころ強い。実際そうでした。
・自分の仕事を見つけることができること。
新規施設での「仕事のいろんなルール」は、オープンしてから徐々に出来上がっていきます。
つまり自分たちで、現場のルールを作っていけるということです。それは今や、私にとっての「仕事が楽しい理由のひとつ」になっています。
他の理由もたくさんありますよね。綺麗な建物で仕事が始められるとか。いろいろ他にも良いところありますね。
入社10日後に空を飛ぶ!?介護体験エピソード
今年4月中頃、桜も散り始めたある日。私は、空を飛びました。
私よりもひと回り体格の大きなご利用者さんの手によって、みごとに4メートルはスッ飛びました。
その日、私は初めて「自閉症スペクトラム」をお持ちである男性ご利用者(34歳)の個別介助を、担当することになったのです。
仮にこの方をAさんといたしましょう。
施設の雰囲気にも慣れ始めた頃でしたし、一生懸命に仕事を覚えなければという気負いもあり、バタバタと仕事をしていたようです。
その私の様子がAさんに「イライラ」をあたえてしまったようで、トイレ介助に、Aさんの横に立った瞬間。
「うわぉおおお!!」というAさんのまるでライオンの様な唸り声とともに、
私は空に舞って、したたか固い廊下のPタイルに頭を強打。何がおきたのか理解する間もない一瞬でした。
やがて30分後、吐き気の収まらない私は救急車で病院へ搬送されることになりました。
診察の結果は、さいわいCTでも頭部内の異常はなし。
右目上の大きなタンコブだけでおさまりましたが、施設の所長やAさんのご両親まで、お見舞いに来ていただくような大騒ぎになりました。
三日後、出勤すると同僚の皆さんから「たいへんでしたね」と声をかけられましたが、仲の良い年配の男性職員さんからは「まぁ洗礼みたいなもんやな」と肩にドスンと手を置かれました。
今ではAさんとは、とても仲良しです。ご安心ください。
私の息子たちはまだ4歳と7歳。父親として、まだまだバリバリ頑張りますう。