30歳で介護の仕事をはじめた私が介護の仕事の本質を語るよ
私は脱サラして介護士になりました。
ちょうど30歳のころです。
30歳から今までの経験を捨ててどうして介護に?とよく聞かれます。
私も初めは安易な気持ちでした。ただ先を見たときにこの業界は伸びしろが未知数だからです。
でも介護って3Kだよね?と思っている方、違いますよ。
ここではそんな介護の良さに触れていただきたいと思います。これを見ていただければきっと介護の世界のイメージが変わるはずです。
扉を開けば素晴らしい世界が待っています。
まずは介護を知ろう!
まずみなさん、先ほども触れましたが、介護と聞いてどのような印象・イメージをお持ちでしょうか?きつくて、汚くて、辛い仕事。そう思っているからも少なくありません。
介護とは簡単に言えば人のお世話をすることです。
例えば一人で入浴できない方の入浴を手伝ったり、トイレにいけない人の排泄を手伝ったり、料理を作ったり、掃除をしたり・・・。
人が生きていくのに必要な部分をお手伝いする仕事が介護士の仕事です。
介護のお仕事とは?
メディアとかでは介護のきつい側面しか報道されず、薄給や過労など悪いイメージを持たれやすく、取っつきにくい業界像が出来上がっています。
しかし、介護はそういう側面だけではありません。
一つ考え方を変えてみましょう。
介護はプロデューサーです。
介護を必要とする人たちの人生を導いてあげることの出来る唯一の仕事が介護士なのです。
例えばご飯を一人で食べられない人がいたとします。
ここで介護として出来ることは何でしょうか。
ただ食事介助として代わりに食べ物を食べさせてあげることは介護士でなくてもだれでもできます。
しかし、介護士はその人の栄養のことを考え、食べやすさ、咀嚼(そしゃく)、飲み込み具合、姿勢、その人の生活スタイルを考え、どのようにしたら食事をおいしく食べてもらえるかを基に食事介助をします。
排泄も同じです。
時間帯、姿勢、食べ物、生活リズム等を考えストレスを感じないような排泄を促していくのが介護士です。
このように一つの行動を様々な方向から捉え、介護者に対して一番のものを積み重ねて提供していく仕事が介護士の仕事なのです。
介護のお仕事をはじめるにあたって必要なもの
さて、難しく介護の仕事の考え方を説明しましたが、そうでもありません。
介護には難しい技術は必要ありません。もちろん一般的な知識は勉強する必要がありますが、それはどの業界も同じです。
介護のお仕事に一番必要なもの、それは“真心と一握りの優しさ”です。
ご飯を食べさせるという行為を簡単に考えずにどうすればおいしく食べられるだろう、食べやすい姿勢は何だろうという“真心”と咀嚼しやすい食事形態は何だろう、より美味しく食べてもらうコミュニケーションとは何だろうと考える“一握りの優しさ”です。
そのように物事を考えることが出来る人は私は介護に向いている人だと思います。
食事を例に説明しましたが、全ての生活において同じことが言えます。
誰でも優しくされると嬉しいと思いますよね?
介護を必要としている人はその感情を人一倍感じています。
介護されることを申し訳ないと思う人もたくさんいます。しかし心の底では手伝ってくれることにとても感謝しているのです。
その真心と優しさを持ち合わせている人こそ本当の介護士だと私は思います。
介護者が求めるものを見極めよう
物事のすべてにおいて需要と供給は存在します。
もちろん介護の世界でも同じで、介護者が現在何を求めているのか?を考えることが介護士にとって重要なことだと言えます。
介護を必要とする人は物事をうまく伝えることが出来ない人もいます。
そこには難しい技術は必要ありません。
必要なもの、それはコミュニケーションです。
会話が出来る方なら世間話をしながらヒントを得ることが出来ますし、できない方なら表情や手を使ったジェスチャーなどのコミュニケーションを行うことにより色々なものを受け取ることが出来ます。
このように介護者が何を求めているのかを受け止め、それらを最善の形で提供することにより、素敵な介護を提供できるのです。
最高の感動と充実感が待っています!
さて、介護士の仕事や適性のことをお話しましたが、何度も言いますが介護の仕事は難しくありません。
世間のイメージに捉われることなく、真心と一握りの優しさをもって業界に飛び込むだけでいいのです。
介護の仕事をやっていて最高の瞬間は沢山の感動の場面に出会えることです。
歩けない人が自分の介護によって歩けた、食べられなかった人が自分の介護で徐々に食べられるようになった。
その充実感と感動は介護の仕事でしか味わうことが出来ません。
さらに「本当にありがとう」と心から言っていただいた瞬間は本当に介護をしていてよかったと思える瞬間です。
まとめ
介護士は自分の介護で介護者の人生をプロデュースしていく仕事です。
そしてその人ために頑張った分だけその人人生は良いものになっていきます。
もちろんきつい仕事や世間では汚いと思われる仕事もありますが、そこでストップせずに考え方を変えてみてください。
介護士は人生のプロデューサーです。
あなたの介護一つで幸せだと感じることの出来る人生を提供し、給料をもらうことが出来るのですからこれ以上の仕事はないと私は思います。
これが介護の最大の魅力です。