３０代４０代の人が介護職の面接で受かるには

３０代、４０代の人がアピールするポイント

介護の仕事をする場合、介護技術は当たり前ですが、その他にプラスアルファとして何かできることがあると面接時の自己アピールにつながります。

「何かできること」に関しては一般企業の面接とは違い、資格系でなくても得意なことや好きなことで大丈夫です。

そのため誰でもアピールできる部分があります。

これを聞いてみなさん「え？」と感じたかもしれません。

介護の仕事は対象とする利用者が普段は日常生活を過ごしているため、利用者の介護だけができればいいものではありません。

日常生活全般に関する管理・支援、余暇活動の支援なども含まれています。

私は子どもの頃にピアノを習っていて、中学の頃はコーラスクラブに入っていました。
そのため、利用者の余暇活動としてピアノを弾きながら一緒に歌を歌ったりすることで利用者に喜んでいただけました。
高齢者はカラオケ好きの方が多いので、昭和時代の曲を覚えて２０曲位演奏してきました。

また、ある職員は趣味で手芸をしており同じく利用者の余暇活動で小物作りを行い利用者から感謝をされていました。

趣味がカラオケやダンスの方もおり、施設行事（お花見、納涼祭、誕生日会、クリスマス会など）で利用者の前で日頃の練習成果を披露して、施設行事の盛り上げ役となっていました。

このように介護の仕事は資格をたくさん持っていなくても、あなたの得意なことや好きなことを利用者の日常生活に取り入れて充実させることができるため、ぜひ面接時にアピールしていただきたいです。

介護は未経験でも３０歳以降なら、転職前の経験をアピール

得意なことや好きなことがよく分からない方は、昔働いていた仕事内容からアピールできるものもあります。

私が働いていた施設では以前パソコン関係の仕事をしていた方がいましたが、よく職員会議の議事録や勉強会の資料を作成するのにパソコンの操作を教えてくれたため助かっていました。

また、パソコン不良時の対応もしてくれたため、一目置かれていました。

介護職員は意外とパソコン操作の苦手な方やできない方が多いため、資格がなくてもエクセル、ワードの基本操作ができると頼りにされます。

あなたの「何かできること」が、実は利用者の日常生活の管理、支援の中で対応できる職員が不足していて（またはいなくて）困っていることもあります。

「あなたのできる何か」は面接時のアピールポイントになるため、ぜひ考えてみて下さい。

介護講師をしていて感じた、介護に向いている人はこんな人

私は介護講師をしていますが受講生の半数が３０代、４０代の方です。

実技授業を行う時、３０代、４０代の受講生を見ていていつも思うことがあります。

それは主婦の子育て経験は必ず介護でいかされるということです。

まずおむつ交換の実技指導では、主婦はほぼ指導がありません（笑）。実際に育児で経験があるため、思い出しながら行っているためです。

食事介護も同様です。

育児経験や家族の介護経験のある受講生は講師のお手本を一度見るだけで後は育児、家族の介護場面を思い出しながら行っています。

介護講師をしていて育児経験をもつ方は実技授業で介護の創意、工夫をする能力が高いため、介護の仕事に向いていると思います。

面接では介護で就職してからの事を話そう

ここでは介護施設を利用する利用者（高齢者）の立場に立って、あなたが介護施設でやってみたいことや、利用者が充実した生活を送るためにあなたがやりたいことなどを素直に話していただくと面接官の印象に残ります。

かたちになっていれば何でもいいやと思い、当たり障りなく適当に話した言葉は、例えどんなに素晴らしい内容でも面接官は作り話だと見抜いてしまいます。

不器用でも言葉足らずでも大丈夫です。面接官はあなたが未経験なことは理解しています。大切なのはあなたが就職をしてやりたいこと、利用者にどんな施設生活を送っていただきたいのか、そしてそのためにあなたがやりたいことなどを、自分の言葉で素直に話していただくことです。