介護派遣という働き方とは?
介護職員というのは給料が低いと言われ、正社員(正規雇用)でないと致命的と言われます。
介護職は高収入ではありません。
でも意外とそうでもないケースもあります。介護の仕事で高収入は可能なのでしょうか?少しだけご紹介しましょう。
介護職員のお給料は不公平?
介護職10年近くで、介護主任となった私が手取りで25万円程のお給料です。
介護職員となると月に3~4回の夜勤があり、非常勤の場合は手取り14万円となっています。
私の施設では介護職員が一番の稼ぎ頭として認知されており、お給料面の手当ても手厚い方です。
付随する看護師やリハビリ専門員は、国家資格とは言え介護職員と同じ基準となっています。
施設によっては看護師の方がお給料が高いという施設は少なくありません。
社会的に認知されている重要性は、やはり看護師が上というのは否めません。
正社員ばかりが高待遇とは限らない
となると気になるのは介護職員は正社員でというものです。
実際に介護業界に男性がまだまだ少ないのは、どうしてもお給料が安いからというりゆうがあります。
これは仕方ないと言えばそこまでです。
最近ではお給料面を考慮してあえて派遣で介護をするという人も増えてきました。
介護のお仕事するにはなぜ派遣がいいのか?
仕事の縛られない生き方というのをご存知でしょうか?
こんな言葉、一昔前は自由業か独立開業者にしか許されませんでした。
時代の変化に合わせ、例えば結婚しない人がいたり社会での生き方が自由になったように思います。
そんな理由から「辞めやすい」と考え、派遣で仕事をするという選択肢なのでしょう。
なぜ派遣がいいの?給料が高いから
なんと言ってもお給料の問題です。
ですがその前に考えるべきことは、自由な生き方であれお金は必要だということです。
そしてやはり「可能な限り多く貰いたい」というのは普通です。
派遣という働き方は、ある意味正社員より優遇されている面も多いのです。
一例ですが、私の施設では介護福祉士に対して1万円の手当てが支給されています。
一方派遣社員で働いている方は、1万2千円と若干ですが高い状況です。
これは施設から派遣会社に「人件費」として支払われた中から、再配分という形でお給料に反映されます。
派遣会社としてみれば、「紹介出来る国家資格を持った人材」となる訳です。
手放す訳にはいかないでしょうから、こういった逆転現象が起こる事も少なくありません。
これは場合によって異なるので注意が必要です。
派遣会社の正社員とは?
派遣会社に登録する方法にも正社員として「派遣会社の正社員」になるのと時間給やパートというのがあるのです。
どちらもお給料は派遣会社から支払われるので、基準も当然派遣会社のものに則ります。
正社員ですからボーナスもしっかりと支払われます。
派遣で来ている人は皆時間給と思われがちですが、固定給で来ている人も多いのはあまり知られていません。
派遣会社は介護施設ではありませんから、営利目的として他にも派遣先をたくさん持っています。
従って施設以外でも利益を得ており、それらを全てまとめてから再分配としているのです。
施設で働こうと、その人は派遣会社の顔ですからボーナスも基準通り支給されるのです。
介護業界に潜むサービス残業という言葉
これは語られないだけで、もはや介護業界では暗黙の了解とも言われます。
特にですが、入所系施設はシフト性で回っています。
そしてシフト以外の勤務時間にお給料は支払われません。
今の時代に何を言っているのか?と怒られるかもしれません。
しかし実際に私の施設でも、介護以外の記録や庶務に対して残業手当なんて存在しないのが実情です。
残業の申請なんて月例会議の時間が1時間だけ、半強制的に付けられているだけなのです。
この月例会議すら時間が足りず延長します。それでも1時間しか手当ては支給されません。
そして介護職員は泣き寝入りというのが本当の話です。
しかし、派遣は残業手当100%支給される!
こんな状況の中、派遣社員で働いていると残業代は100%支給されます。
残業代が支給されると、2次的な効果として何があるか?
これも結び付けと言われるかもしれませんが、あまり知られていません。
それは「仕事に対して精いっぱい打ち込む事が出来る」のです。
介護の仕事は特に話し合いや庶務、そしてイベント準備等が多くなっていきます。
こんな時「残業代が出ないから」という理由でやる気が出ないという事もありません。
せっかくの仕事ですから楽しく、そして精いっぱいやりたいところです。
派遣だからと仕事を敬遠するケースもみられますが、お給料面はどうでしょうか?
中には紹介予定派遣のまま、正社員にならずにお仕事を続ける人もいます。
結果として、働き手である皆さんが有利である事で、良い仕事が出来るというものです。
無理に正社員にならなくても、それを目指す必要もありません。
介護の現場では益々派遣という働き方が注目されています。