採用側のホンネ!介護施設側は派遣社員をこう考えている
派遣社員として介護で働こうと考えるためのヒント
介護施設というと、福祉スペシャリストがたくさんいて専門的にというイメージですよね。
実は最近そうでもない現状があるのをご存知でしょうか?
今から働いてみようと考える人に向け、「施設がどういう基準で人を選んでいるか」をお教えします。
介護施設で主任を務める私が欲しい人材、つまり現場が求める人材です。
きっと参考になります。
採用側は派遣社員にスペシャリストは望んでいない
これをお話しするとびっくりされます。
特に介護経験者の間では意外性もないのですが、やはりスペシャリストは望んでいません。
即戦力でなくてもいいのです。
介護業界は人離れが大変な事になっていて、今いる人材はある程度の経験者ばかりです。
介護離職者という言葉がありますが、これはどこの介護施設にも関係する事です。
人を育てる事ばかりに力が入り過ぎた事で、メンタル面のフォローが出来ていませんでした。
介護福祉士となった人や、現場で主軸となる人が今離れていっています。
ですがその補てんとしてスペシャリストを望んでいる訳ではありません。
まずは少しでもいいから「やってみよう」と考える人を求めています。
技術もスキルも二の次で大丈夫です。
それは入職してから学ぶことなのです。
派遣社員が国家資格まで取得する気があるか?は問わない
医療・福祉は国家資格、そんなイメージが強い仕事です。
国家資格となると、やっぱりある程度難しさは仕方がありません。
同じ国家資格に運転免許があります。
何故この取得率は高いのでしょうか?
少し考えてみました。
やはり「自分が欲しいと思うから」に尽きるのです。
介護も仕事上「自分で取得したい」と考えるまで、介護福祉士を強要はしません。
むしろそう思えるようにサポートしています。
自ら想いを持たない資格は活きません。
そしてそれは問いません。
介護福祉士資格があってもなくても、採用するかどうかは変わらないのです。
採用側は来た人を適所に配置します。各年代に求めるものが明確にあります
私の施設では職場恋愛というものが結構聞こえてきます。
仕事に差し支えてはいけませんが、ある程度こういった話もないと職場は花がありません。
介護をする現場というのは、正直なところ「暗い」というイメージしかありません。
それをどうやって変えていくか?これも立派な介護の仕事です。
20代には明るく、30代には問題を察知してと、人生経験に合わせた要求をしています。
馬鹿みたいに明るい30代なんて少し変です。
お客さんとなる相手は人生の先輩ですから、その辺も影響してくるものです。
ですから「自分は○○歳だから」というのを理由に敬遠する必要はありません。
適材適所考えられて介護をしてもらいます。
施設側は派遣さんをしっかり見ています
大切な現場を支えるスタッフ1人区として、派遣さんであってもしっかり見ています。
当然状況によっては正規雇用引上げも随時行っています。
よく「最低1年は働かないと正規雇用は無い」なんて聞こえてきますが、全くそんな事ありません。
不景気なせいか、変な条件が浸透してしまっています。
介護業界は万年人材不足に陥っており、絶対にそんな事はありません。
やる気はしっかりと伝わっています。
明るければ採用?そんな事ありません
コミュニケーションを必須とする仕事ですが、じゃあ明るい人が採用されやすいのか?
違うのです。
介護の仕事は有能な人材であっても、一人では解決出来ない問題が必ず出てきます。
起こり得ない事態や、想像を超えるトラブルが発生します。
コミュニケーションを主とした問題です。
これは場合によって手を変え人を変え、解決にアプローチを試みます。
こんな時全ての人が「明るいタイプ」の人間なら解決するのでしょうか?
そんな事ありません。少し暗い性格であっても、その人にしか出来ない事があるのです。
物腰とか、それらを含めて幅広い人材を探しています。
不特定多数相手に、予測不可能な事態も視野に入れ仕事をするのが介護です。
引き出しを多くする目的で、色々な人材を探しています。
相手が一筋縄ではいかない「人間」ですし、しかも人生の大先輩相手にサービスを提供するのです。
採用側は人を見て採用します。
…とはいえ、正直人手不足ですのでこうすれば受かる、という方法はありません。
面接を受けに行って、採用になっても、不採用になっても、それはただの相性なのかもしれません。
本来ならば正社員やパートを採用したいのだけれども、採用する事ができない場合、人が来ない場合に派遣社員を雇おうと考えるケースはたくさんあります。
ですので、もしあなたが介護の派遣社員として働きたいと思われるのでしたら、介護系人材派遣会社に登録して、複数の施設を案内してもらうといいです。
それで採用は確実だと思います。
派遣社員として働くのは、いい選択肢
派遣なら1日5時間、残業なし、長期・短期など、自分に合ったスタイルで働く事ができます。