介護職はシングルマザーと30代~50代の人の転職者が多い
介護職になる人はどういう人が多いのでしょうか?
シングルマザーと30代~50代の人が介護に転職しています。
介護はきつい、汚いと言われますが…
介護は3Kといわれることもありますが、「きつい、汚い」だけでは語れないやりがいや、一概に「給料安い」と決めつけられない面もあります。
ほかの仕事にはない楽しさや仕事をする上でのメリットがあるのも本当です。
私自身、20代後半で介護に転職しました
私も20代後半で介護に転職して、もちろん仕事のしんどい面も見てきましたが、全体的には今の仕事が好きで転職して良かったと思います。
私の周りにも、介護に転職してそれぞれの理由で介護職を続けている人がいます。
ここでは、介護職に転職して頑張っている方の事例を紹介します。
介護職のメリット 子育て中でも働きやすい!
介護の仕事をする人の中には、シングルマザーでお子さんを育てている方もおられます。
私が働いている老人保健施設にも、働きながらお子さんを育てている方が数人います。
母子家庭を支援するための職業訓練や仕事紹介といった公的制度を通じて、介護職に就職された方たちです。
実は介護施設は子育てしながらでも働きやすい仕事です。
介護施設では午前中に入浴介助や朝のおむつ交換など業務が集中していることが多く、午前のみまたは15時あがりのパートの募集も多いです。
このため、子どもが保育園や小学校に通っている間だけ働くという選択がしやすいです。
また、私の職場ではフルタイム日勤でも残業なく確実に17時に退勤できるため、お子さんが中学生くらいになると日勤のみの正社員になるママさん社員が多いです。
人手不足が続く業界なので、せっかくの職員にやめられては大変ということで、子どもの行事などに合わせた休日調整などもしていますよ。
介護施設は辞められたくない!中には子どもと一緒に通える職場も!?
私の働く職場で、Sさんというシングルマザーの女性が働き始めたことがあります。
Sさんは小学生と4才のお子さんの子育て中でした。
下のお子さんは保育園に預けて、日勤のみの正社員として働いておられました。
子育て中ということは就職前に上司とも了解済みで、お子さんの急な発熱の際は遠慮なく欠勤・早退してもらっていました。
しかし、Sさんは数か月で退職されました。
小さなお子さんを預けて働きに出ることへの迷いがあったようでした。
Sさんは介護の仕事自体は性に合っているようだったので残念だなぁと思っていたところ、しばらくしてSさんが別の介護事業所で働いているという話を聞きました。
しかも、そこは4才のお子さんと一緒に通える職場ということだから驚きです。
Sさんが新しく働き始めたのは、共生型デイサービスという福祉施設です。
従来のデイサービスでは、高齢者、障碍者、子どもは別々の施設に通っていました。
共生型デイサービスはその垣根をなくして、高齢者から幼児までいろんな方が利用できる施設です。
Sさんはデイサービスの介護職として働き、お子さんはデイサービスの利用者として通っているので、働きながらお子さんと一緒にいられるわけです。
託児所付きの職場は増えてきましたが、子どもと一緒にいられる職場というのはなかなかないのではないでしょうか。
これも介護職場の多様さが生んだメリットのひとつです。
失業者は介護の専門学校にタダで通えて、さらに通学中は雇用保険が延長になります。
雇用保険受給中の方は要チェックです。介護資格の取得支援制度があります。
働きながら初任者研修、実務者研修、介護福祉士、ケアマネジャーと資格を積み重ねていけます。
資格や経験があれば、自分の希望に合わせた転職もしやすくなります。
日本全国ほぼどこでも正社員、派遣、パートの求人があるので、ライフスタイルの変化に合わせて長く働ける職種です。
とくに、失業して雇用保険受給資格がある人はチャンスです。
介護の資格が取れる職業訓練は盛んに開講されていますし、期間も3か月、6か月から2年に及ぶものまで様々です。
人材不足解消の為、介護の仕事を目指す人向けの公的支援は手厚くなっています。
2年間の職業訓練では、雇用保険を受給しつつ短大や専門学校に通えます。雇用保険は多くの場合6か月から1年が受給期間です。
それが2年もの間、雇用保険を受給しつつ短大や専門学校でじっくり介護を学べるのですから、雇用保険受給資格のある人は検討する…というのはいい選択だと思います。
介護は30代から40代、50代でも始めやすい仕事です
一度試してみませんか?こんな人におススメしたい介護の仕事
「小さな子どもがいて、正社員として働くのは無理だと思っている方」
「30~50代で無職になってしまって、再就職は厳しいと思っている方」
「雇用保険を受給しながら、仕事につながる知識や技術を身につけたい方」
「一生続けられる仕事がしたい方」
「自分らしさが発揮できる仕事がしたい方」
上記のようなことに当てはまる方は、一度介護の仕事を検討してみて損はないと思います。
介護職は求人が多く、「やってみようかな」と思ったときの入り口が広いです。最初から正社員で入るのが不安であれば、派遣社員として働いてみることもできます。
紹介予定派遣という方法なら、派遣で数か月働いていてみてから正社員として働くかどうか決めることもできます。
試してみてから考える、ということも可能な仕事なので、ぜひあなたの選択肢に加えてみてください。