介護士は良質な転職の受け皿!未経験から35歳で転職した人の事例
目次
30代は介護業界では若い方!介護業界に35歳以降で未経験で転職
してくる人は多いです
介護の仕事は始めるのに遅いとう年齢はありません。
30代は怖いものがない!だから介護の仕事への抵抗も少ない
私自身、35歳で介護業界に転職しました。
年齢を重ねて、色んな仕事を見てきたきた30代だからこそ、介護士の仕事の良さがわかります。
例えば、運送業と比べて、介護の仕事は事故をして自分が死ぬ可能性はありません。
長距離トラックの運転手だと、夜通し運転して事故し易い状態でも走らないといけなかったりしますから。
介護士の場合ですと、そういうリスクがない、というのが介護士のいいところです。
営業の仕事だと成約数ノルマがあって、それを取れないと意味のない説教を上司からされるハメになる…。
これも介護士だと数字ノルマがないので解放される苦労です。
排泄介助(トイレ介助)や夜勤の体力的なつらさといったデメリットはありますが、30代から介護士をやるメリットは多いのです。
35歳の未経験者が介護へ転職した理由とは?
未経験から35歳で介護業界へ転職してきた人のお話を紹介します。
実際に35歳から介護業界に転職してきた本人からお話を聞いてこの記事を作成しました。
介護士になるまでは販売会社の総務をやっていました。
事務系のお仕事です。
介護業界への転職のきっかけはボランティアで介護業界を直接見たのがきっかけ
最初は介護士の仕事を見てみようとボランティアに参加しました。
それが大きな転機となりました。
それまでは書類を相手に事務がメインの仕事だったので、介護施設で見た事は衝撃でした。
人との触れ合いを越える人と人との付き合い方に感動し、介護士の仕事の現実に衝撃を受けました。
転職を決めた一番の動機は「困った人を助ける」という社会奉仕を仕事としてやっていける喜びだったそうです。
ボランティアの経験が介護への転職を決めるきっかけになったのですね。
35歳から介護士になるには壁がある!資格取得の壁
介護の仕事は資格が重要視されます。
未経験でも構いません!来て下さいという職場は少ないです。(かいご畑のように未経験者でもはじめれるように無料で教えながら仕事をはじめれるシステムもありますが)就職前に最低でも介護職員初任者研修資格を持っている人、というのが求人の条件のところが多いです。
未経験から35歳で介護へ転職したこの方もまずは資格取得の為にハローワークの再就職支援制度で介護職員初任者研修を受けました。
介護現場の辛さ
介護の現場が楽ではありません。どちらかというと、大変な仕事です。
ボランティアと現場の違い
ボランティアを経験する事は決して悪いことではありませんが、仕事をするのとボランティアで携わるのでは大きく違ってきます。
やはり見た目もきれいに映る仕事をボランティアでは経験します。
ですから、そこで得た面白さのみ全面に思い浮かべ現場に行くと泣きを見たというケースは少なくありません。
資格取得の研修を通して現場の辛さを知ることも多いでしょう。
介護施設への入職!介護人生のスタートを切る
念願の転職を果たした男性35歳、人生の第2スタートとも言える門出です。
最初に感じたことは、昔に比べ男性介護員が増えたとは言え「職場の女性比率の高さ」に圧倒されたそうです。
男性がゼロであった職場に1人でもいる事になったのであれば、それは「増えた」と言えます。
ですが「男性が多い職場」にはなりませんし、介護の性質を考慮しても今後この男女の比率は変わっていかないと予想されます。
男性介護士にとって、しかも中途となればやはり最初の「アウェー感」は拭えません。
未経験から介護の仕事をする時、引っかかる事
資格も取得して、その中で一定の現場を研修で経験しても実際の仕事になると1から10まで誰かが教えてくれるかは疑問が残ります。(むしろ現場は忙しいので優しく教えてくれないケースの方が多いと思います。)
介護を始める最初は当然、職場の先輩が教えてくれますがその後は自分でやらなくてはなりません。
しかもその相手は確実に自分より弱者である高齢者です。
筆者が話を聞いたところ、「研修は受けたけれど、ケガをさせてしまうのではないか」と不安が絶えなかったと言います。
何かの動作一つが全てドキドキしながらの介護だったそうです。
介護未経験者がはじめて職場の空気を感じる時
介護施設の職員は現在非常に若い方もいます。
高校でも介護の授業や、専門科も設置されており若い介護士の養成が進んでいます。
そのまま新卒採用され施設で働いている若者も少なくありません。
ですが弊害もあります。それは「介護士の忍耐力や精神力」なのです。
社会経験を積んだ人は、職場の悪い空気を感じ取る能力が身についています。そういう人から言わせると…
ある程度社会経験を積んで中途として介護の世界に飛び込む場合、その職場の淀んだ空気を感じる場合があるようです。
実際この方も「職場の淀んだ空気」を感じたそうです。
若い職員はこういった「仕事に対するプロ意識が未成熟」であったりもします。
そのため、休憩中など「朝から疲れた感」が多く感じられるとの事でした。
介護の仕事では「そのくらい当たり前」として乗り切らなくてはならない場面が沢山あります。
30代となると、社会に出てある程度備わっているでしょうから、こういったところでは有利なのかもしれません。
実際に「何でここの職員はこんなにネガティブなんだろう」と思ったそうです。
介護の仕事は「楽しく」というイメージが必須でもあります。
こちらの事情や感情を高齢者に知られてしまっては、プロとしてどうなんでしょうか。
介護技術や経験だけではない評価
非常に稀なケースかもしれませんが、この方は介護経験が1年になるかならないか位で「リーダー」というポジションに引き上げられました。
仕事が上手いか下手かではなく、いかに前向きにやっていたか?を評価されました。
介護の技術を教える人間は既に現場にいるかもしれません。
ですが「仕事を前向きに捉える姿勢」が備わっているか、これはどうでしょうか。
どの職場にも、教えるのが上手いという人がいる保障はないのです。
中途であったこと、他での社会経験があったこと、色々の条件が合致して「介護を楽しい仕事」という姿勢で取り組めたのかもしれません。
辞める理由はつらいから
現代の介護離職者という問題がありますが、その殆どは「仕事が辛いから」という理由です。
辛いという理由は賃金が低いことも含まれます。
ですがどんな仕事でも、ある程度辛い時は仲間がいたり「ムードメーカー」がいると乗り越えられたりします。
35歳で転職したこの方は職場のムードメーカーになった訳です。
職場の空気や流れ、進む先を引っ張っていけると判断されたリーダーと言う評価でした。
1つの事を続けるという事は大変なことですし、素晴らしいことでもあります。
しかし、弊害もある事を忘れてはいけません。
それは「慣習」というものです。
慣れる事でその仕事の「楽しさ」等、前向きな考え方を失ってしまう瞬間があります。
ですから新しい風を吹かせるためにも、中途採用の見直しがなされてきています。
それまでの社会経験を活かして介護士をやる、今までの社会経験を活かして、介護施設の中で1年でリーダーになった(当然、役職がつけば給料も上がります。)という事例です。
30代から介護士をするのは決して遅くないのです。
30代からの介護職への転職、全然アリだと思います。