介護講師が語る!30代介護未経験からうまくいっている人の事例
私が初めて介護施設に就職をして驚いたのは、30代以降の職員が半数以上を占めていたことでした。
彼らはみんな口をそろえて「以前は介護と関係ない仕事をしていた」と話していました。
目次
40代50代、それ以降になっても働けるのが介護の仕事
当時副主任であったAさんは50代でしたが7年前(40代)に初めて介護の仕事を始めたと話していました。
Aさんは介護の仕事を始めて7年もの間に介護福祉士、ケアマネジャーの資格を取得して副主任にまで昇進しています。
Aさんは現在60代ですが新たなステップとして有料老人ホームで専属ケアマネジャーとして働いています。
「介護の仕事は体力が必要なため、若い人にしかできない仕事」というイメージがありますが、Aさんのように介護の仕事は40代の未経験から始めても、努力次第で道を開くことのできる仕事です。
また、タイトルにもあるように私は介護講師をしておりますが、以前は介護職員として施設に勤務していました。
介護の仕事は経験を積んだり資格を取得することで、将来専属ケアマネジャーになったり、訪問介護を立ち上げたり介護講師、専門学校教員等の道へ進むこともできます。
こういった資格や経験が、将来の可能性を広げてくれる所も介護職の魅力の一つです。
今回は興味があるけど介護の仕事ができるか迷っている方や、介護の仕事を始めようか考えている30代、40代の方へ介護職の魅力をたくさんお伝えしていきたいと思います。
介護経験者がおススメする介護求人の探し方
介護講師をしていると修了間近の受講生から就職探しの相談を受けることがあります。
介護職の求人は求人ジャーナルやハローワークでもたくさん募集をしていますが、介護経験者としておすすめしたい求人探しの方法を紹介したいと思います。
まずはあなたの地元で今どんな福祉施設(デイサービス、訪問介護など興味のある所で結構です)があるか調べていただきます。
ネットで調べてみたり社会福祉協議会へ問い合わせてみたり、家族や友人などに聞いてみるなどあなたのやりやすい方法で結構です。
ボランティアをやってみると介護の仕事がよくわかる
一般的にどこの福祉施設でも学生や一般の方向けに施設見学、ボランティアを随時受け付けています。
まずは見学に行っていただき、施設で気になることなど何でもいいので聞いてみて下さい。
一般企業で見学やボランティアを受け付けることはあまりないので、これは介護業界の特権だと思って下さい。
就職希望のある施設へ見学に行く際は、ボランティアに参加することもおすすめします。
ボランティアで施設内の介護職員の様子を見ることで、実際に自分が仕事につくイメージがつかめますし、介護職員へ直接質問をするなど職員の生の声も聞くことができます。
介護施設の見学、ボランティアへの参加は求人に応募をする際の応募動機にもつながり、採用担当者へも良い印象を与えることができます。
見学、ボランティアの参加を通して就職をしてみたいと思った場合は、施設の職員に求人の有無を確認してみて下さい。
ボランティアで勧誘される事も
見学先の施設で就職の声をかけられて就職される方も少なくありません。
介護の仕事は時期に関係なく退職をする方がいるため、一年を通して募集をしている仕事です。
就職活動の時期も決められていないため、すぐに求人を探すことができるのも特徴です。
未経験で介護の仕事をはじめる時に注意しよう
私は専門学校を卒業して介護福祉士を取りましたが、学生時代に先生がいつも強調して話していたことがあります。
それは、「利用者への言葉づかい」と「排泄介護時のプライバシーの保護(カーテン等の使用)」です。
私は先生の話したこの言葉を忘れずに、卒業して就職をしてからもずっと配慮しています。
また、私の担当する講義でも受講生に必ず伝えて、ノートにも書かせています。
その位、働いていても大切だと実感している内容です。
介護施設で働いていた頃に他の介護職員の介護に対して一番印象に残っていたことは、介護専門学校の卒業者以外の介護職員は特に、利用者への言葉づかいと排泄時のプライバシーに対する配慮が十分でないということです。
(※これはあくまで私が働いていた施設での話です。そうでない施設ももちろんあります)
そのため未経験で介護の仕事をされる方は、何よりもまず、この2つ、「利用者への言葉づかい」と「排泄介護時のプライバシーの保護(カーテン等の使用)」が配慮できるようにして下さい。
常識的な内容ですがこの2つを十分にできていない職員が多いです。
未経験で介護の仕事をされる方の注意点 その1
人間相手の仕事をするうえで言葉づかいに関しては常に相手の立場に立って考えることは基本です。
利用者へは必ず敬語を使って下さい。
利用者はあなたの祖父母でもない、お金を払ってサービスを利用する「お客様」です。
祖父母に話しかけるような口調で話しかけないように気を付けて下さい。利用者を呼ぶ時も「苗字+さん」が基本です。
利用者をあだ名や下の名前で呼ぶことは高齢者=目上の方、人生の大先輩に対して失礼にあたることになります。注意しましょう。
未経験で介護の仕事をされる方の注意点 その2
2つ目は排泄時のプライバシー保護への配慮ですが、これは排泄介護を受ける利用者の立場を考えて行動して下さい。
あなたがおむつ交換を受ける場合、隣の人のベッドや部屋の入り口から自分の下半身が丸見えだったら恥ずかしいですよね。
おむつ交換、トイレでの排泄介護時はプライバシー保護のために必ずカーテンやスクリーンを使用して見えないように配慮して下さい。
例え、廊下に人がいなくても、一人部屋でも、夜間帯でもどんな時でも排泄介護を受ける利用者の立場を考えて必ず排泄介護時はプライバシーの配慮をするようにして下さい。
介護派遣に登録して、まずは現場体験してみよう
私が働いていた介護施設で未経験で働いている方は、ほとんどが派遣会社に登録をして派遣社員として働いていました。
なぜ派遣社員を選んだのか聞くと、求人の相談から就職後のサポートまで担当者が親身になって対応してくれるからだそうです。
私が働いていた施設でも派遣社員の仕事の様子を確認するために、定期的に派遣会社の担当者が訪問に来ていました。
私はその様子を見ていて派遣社員は手厚いサポートを受けているのだなと羨ましく感じました。
初めて介護の仕事をされる方はもし仕事が自分に合わない場合でも、派遣社員であれば担当者に相談をして契約の解除(退職)が比較的簡単に行えます。
また、その後の就職のサポートもしてくれます。
実際に私と同期入社した派遣社員も、介護の仕事が合わないという理由から2週間で退職をしていました。
ボランティアだと給料ゼロですが、派遣会社なら給料がつきます
未経験で介護の仕事を始めたい方は今、色々と分からないこともあり不安もあると思います。
人の介護講師の意見として、みなさんが少しでも安心して就職をしていただくために、求人の紹介から就職後の手厚いサポートのある派遣会社に登録をして現場体験をしていただくことをおすすめします。