介護の仕事とは?現役介護士が未経験者に説明するよ
介護士はキレイな仕事ばかりではない!
介護の仕事は散歩やレクレーションなど、キレイな仕事ばかりではありません。
入浴介助、排泄介助等、特殊な業務が付き物です。
こんなに汚い介護の仕事!
職場見学などで仕事内容を見ていると、入浴介助で利用者の体を全て洗い上げる、排泄介助も自分でできる方ばかりではなく、ズボンを下してあげて座らせて、全くできない人はオムツ対応で定時におむつ交換に回ったり、「こんな仕事出来ないかも」と悩みますよね?
でも、今介護やってる人、みんなはじめはそう思いました。
他人の排泄介助を楽しんでやる人はいませんよね?
排泄は人間の基本!排泄一つでその人の体調も読み取る事が出来る重要な行為なのです。
入浴介助の際には、普段なかなか見れない臀部周辺、傷など外傷がないか調べるチャンスだと思ってください。
そう考えると、ただ嫌な仕事内容だとは思えませんよね?
実はこういう仕事こそ「重要」な仕事なのです。
安心してください!慣れないうちから一人でやることは絶対にないので、必ずできるようになります。
30代、40台の方にこそおススメ!介護の仕事
求職中の30代、40代の方にはぜひ介護の仕事をお勧めします。
20代のころは企業側も若さを買って採用!とかよくあるけど、30を超えてから急に採用率がガクッと落ちて自分も落ち込んでしまいますよね?
また、サービス業や力仕事などでは言い方は悪いですが「使い捨て」のような扱いをされやすいですよね。
でも介護の仕事は年齢に捕らわれることなく安心して働けることができます。
30代、40代になっても介護の仕事は大歓迎してくれる!
ただ単に介護職員の人口が少ないからこうなっているわけではありません。
30代、40代が介護の世界で求められる理由とは
確かに介護職員の人口も下がっているのですが、介護の仕事で30代、40代でも大歓迎させる理由としては、一つ目が「若者に比べ、年上を敬う」二つ目が「人生経験の長さから落ち着いた仕事が期待できる」から、です。
この二つはとても重要で、一つ目の敬うことの大切さ、どんなに世話が必要な年齢になっても人生の大先輩にはなんら変わりはありません。
長生きをされている方などでは、戦争経験者や軍需工場勤務者など、今では到底考えられない苦労をしてきた方が大勢います。
このような人生の大先輩を敬える人間性は若者よりも30代~の方の方が強く持っています。
二つ目の落ち着いた仕事ですが、介護の仕事は常にケガ、病気と隣り合わせな仕事です。
もし夕食を食べている最中突然利用者が痙攣や意識不明になってしまった場合、「慌ててあたふたする」「落ち着いて正確に対処する」
あなたならどちらでしょうか?このような状態の時、当たり前ですが「落ち着いて正確に対処する」が正解です。
実際現場で仕事をしてきて、このような対応がしっかりと取れるのが「30代~40代の方」なのです。
やはり人生の経験が長く、色々な物、事を見てきた分落ち着き、しっかりとした対応ができます。
以上の理由から、介護の仕事では30代、40代の方は大歓迎なのです。
また、介護の世界は勤続年数で給料に差がつくことはあまりありません。
実力、資格等により給料が支払われるため、やる気や実力によっては昇給も見込めます。
でも未経験で介護の仕事は怖いし、、、
安心してください。
誰もがみな最初は初心者!怖くて当たり前なんです。
怖くなかったら逆にそっちの方が怖いです。
しかし、その「怖い」があるからこそしっかりと学ぶ姿勢になり、安定した仕事をこなせるようになります。
介護の仕事内容は、人間相手の仕事のため工場の仕事など、物と向き合う仕事ととは違うため指導者も徹底して教えてくれます。
何度でもです。
もし介護の仕事を始めてみて分からないこと、不安なことがあったら聞いてください。
教える方も人間なのであなたが分かったのか、分かってないのかは本人に聞かなければわかりません。
分からないを分かったことにして仕事をして事故を起こすより、分からないことを分かるまで聞き正確に仕事をしてくれる方が安心します。
何度同じことを聞いても、必ず何度でも教えてくれます。
徐々に覚えてくれば、怖さもなくなっていくことでしょう。
最初怖いと思っていたはずが、いつの日か利用者さんと歓談していることでしょう。
未経験者が不安に思う事
- ・介護の仕事がどのようなものか分からない
- ・人を持ち上げたりする力がない
- ・介護は給料が安いと聞くし、生活できるのか
以上3点が誰もが初め、感じる不安要素だと思います。
でも大丈夫です。
「介護の仕事がどのようなものかわからない」ですが、例えば介護老人保健施設では、在宅復帰も目指し、様々な職種の人と関わり、利用者の手助けをする仕事です。
介護士は食事介助、排泄、入浴介助等、日常生活の手助け、理学・作業療法士、言語聴覚士は体のリハビリ支援。医者、看護は体調の管理、支援です。
私たち介護士は、その中でも一番利用者と長い時間関わるため、様態の変化などに気づき、報告することが大切です。
「人を持ち上げる力がない」ですが、力なんて正直いりません!介護は力仕事ではないのです。移乗や立ち上がらせ方など、人間工学的に立たせたり、移乗を行うため非力だからと言って心配することは一切ありません。力で介護をしようとすると自分の体を壊します。
この移乗等の方法は入職時、資格取得時にしっかりと教えてもらえるため、安心してください。
介護は給料が安い、生活していけるのか
答えから言えば「十分にしていけます!」
ヘルパー2級(初任者研修)取得者でも年収は260万円~。確かに他職業に比べるとやや劣り気味です。
しかし、ヘルパー2級のみでも就職する企業によって賞与の額もかわりますよね?
その賞与はサラリーマンとは違い、会社の売り上げによって金額が変わるものではなく、毎年一定額必ず出ます。
つまり、4.5か月分なら毎年その額、2か月分なら毎年その額が決まって入ってきます。
また、会社の収入に応じた賞与はさらに別に還元させるため、ボーナス2回+ミニボーナス1回という所もあります。
しかも夜勤をしたり、介護福祉士の資格を取れば毎月数万円変わります。
1、2年目で年収300万円より多い介護士もたくさんいます。
そう考えたとき、そこまで低い給料ではないのではないか?と感じます。
なので、介護の仕事に不安にならず、あまり強張らずにリラックスしてください。
かつて仕事がなかった私を、介護の世界が大歓迎してくれたように、介護の世界はあなたを大歓迎してくれる事でしょう。