介護を辞めたいと思うのはこんな時!でも続けられた理由
こんな時介護を辞めたいと思った!だけど続けられた理由
私は26歳の時に未経験から老健施設の介護職員になり、5年が経ちました。
介護に転職したことは良かったと思っていますが、5年の間には「もう辞めたい」と思ったこともあります。
介護を辞めたいと思ったとき
介護の仕事を始めた当初は、新しいことだらけで毎日頭が一杯でした。
少しずつですが自分も介護職員になっていっているのだという充実感がありました。
それから数か月がたち、介護職員としてそろそろ独り立ちするかという時、「私には向いていないかも。辞めたい」と思うことがありました。
それは、仕事に慣れ、先輩の指示ではなく自分の考えで動くようになるにつれて、失敗も増えたからです。
例えば、利用者の皆さんに楽しんでもらおうとレクリエーションを考えたのに、思ったように盛り上がらなかったり、私の注意不足から転倒が防げなかったりしました。
認知症が進んだ利用者さんの介護拒否や暴言に悩んだこともあります。
だけど続けられた理由
そんな落ち込む経験もありましたが、辞めずに続けられた理由もまた、利用者さんの存在です。
レクリエーションの後、「準備してきてくれてありがとう。また楽しみだわ」と言ってくださる方がいました。
体の自由が利かない中、目線で私の姿と追い、目が合うとにこっとされる方もいます。
介護拒否がある利用者さんとは、声のかけ方や表情の工夫をして、信頼関係を築くことで笑顔を見ることができるようになりました。
介護の仕事は利用者さんからの信頼や期待を日々、直に受ける仕事です。
失敗で落ち込んでいても、目の前の利用者さんが自分を必要としてくれていると思うと、「落ち込んでいる場合じゃないな。また頑張ろう」という気になります。
そして頑張った分、利用者さんから直接の反応が返ってくるところがやりがいにつながります。
30代や40代の人も未経験から始めています!
私が勤めていた施設には新卒の人だけでなく、転職で30代や40代から介護の仕事を始めた人が何人もいました。
前職は主婦、医療事務、接客、保育士、ピアノの先生など様々です。
介護未経験で30代40代から始めるという方がほとんどでした。
介護の仕事のよいところは、未経験の人でも初めはできるところから始め、段々とステップアップしていけるところです。
さらに、介護自体は未経験でも、コミュニケーション能力や観察力など、人生経験の中で培ったものが活かせる仕事です。
30代40代で介護に転職された方は、前職で培ったおもてなしの心や子育て経験など、豊富な経験を仕事に活かしている方が多いのも特徴です。
介護の仕事に興味はあるけれど不安もあるという方は多いと思います。
確かに介護は時に辛かったり悔しかったりすることもあります。
けれど、続けているとそれを上回る楽しさに出会える仕事でもあります。
30代、40代という人生経験を積んだ人にこそやってもらいたい仕事でもあります。
また、介護は一度辞めてから再就職しやすいのも特徴です。
初めに勤めた施設の雇用条件や仕事内容に不満があり、ほかの介護施設に再転職する人もたくさんいます。
私は複数の事業所の面接を受けたり介護施設の人事担当の人のアドバイスをもらったことがありますが、介護の仕事へのやる気と経験があり、よりよい職場を求めての転職であれば、再転職はマイナス印象にはならないとのこと。
やってみて、ここでは無理だと思っても、次の職場に移りやすいことも、介護を始める人にとっての安心材料です。
「少し興味がある」という方、介護はやってみなくては分からないことがたくさんあり、意外に続けやすい仕事なので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。