介護の仕事は誰でもはじめやすい仕事

やってみたいと考える人も多い介護の仕事ですが、よく知らないために踏ん切りがつかないでいる人も多いと思います。
何故介護が始めやすいのか、ご説明します。

資格取得がまず難しそうという勘違い

介護の仕事をしようと考える時、現在では必ず「資格取得」が求められます。
介護が必要な高齢者は２０２５年まで増え続けます。ですので、資格制度ができました。

高齢者が増えるという事にあわせて同時に求められる仕事が介護職であって、増える介護職の質を落とさないために資格を取得させているのです。

ですが、資格は簡単に取れます。未経験可の施設で働く為には、介護職員初任者研修資格を取るだけですぐに就職する事ができます。
決して難しい仕事ではありません。

介護のお仕事の本質はお手伝い

「介助、介助」と言うけれど、実は単なるお手伝い
先にも書いた通り「一定の体裁」からなる介護の仕事において、その全ての内容は「○○介助」と名が付きます。

食事を食べさせるという事だけなのですが食事介助、一緒に杖で歩いて目的地まで付き添うだけなのですが歩行介助と、何かしら専門的にしてしまう傾向があります。

実際に専門家である介護職がする内容ですから、「専門的でなくてはならない」のは当然ですが、あまりにもそれが前面に出過ぎていたりもするのです。

この事が結果として難しくさせてしまっているのです。やっている事は「自宅で自分のばあちゃんの手伝い」みたいなシーンも多いのですが。

場合によっては高齢者本人にサインをもらう書類に、直筆で書いてもらったりする事を手伝って、それを「記入介助」なんて言う事もあるのです。

少しーオーバーかもしれませんが、こんな事でがんじがらめにされてしまっているだけなのです。

介護の仕事は「さほど難しくない仕事」でなくてはいけない

介護の仕事が難しいとしたら、それは介護の仕事を選択する人が益々減ってしまう事になりかねません。またこれではダメなのです。

必要としている人が増え続けているのに、担い手がいない（減っている）のでは今後追い付かない事に拍車がかかってしまいます。

そんな事が許される訳もなく、それでは社会に介護を必要とする人（高齢者）が溢れてしまい、結果として社会そのものが円滑に回らなくなる恐れすらあるのです。

大げさではなく、社会のシステムとして福祉が対応しきれなくなった場合、その福祉を担うのは家族等まだ社会で働ける人間なのです。

日本という国は「家族の介護負担を減らして、家族が社会で活躍出来る」ようにシステムを作ってきました。

女性の活躍なんかもこれと大きく絡んでおり、介護が女性（嫁）の手から離れた事で社会に出て働けているのも事実ですから。

場合によっては男性（息子さん等）が介護を担う必要がある場合も同じです。

ですが現在の社会において介護を担う福祉に従事する人間がいなくなって、介護だけでなく福祉全体が崩壊したらどうでしょうか。

社会に出て働けなくなり、働けないという事はその会社も回らなくなり、結果として社会が回らないという事に繋がっていくのです。

立ち返ると仕事としての介護とは言え、もっと人が働きたいと考える仕事でなくはいけない訳であり、見てくれの難しさで働き手がいないなんてあってはなりません。

そしてこれまで説明してきたように、介護の仕事は「本来家庭で行われていた経緯から決して難しい事は無い」のです。

そんな介護を仕事として出来るのですから、結構介護の魅力はたくさんあったりもするものなんですよ。

知っているようで、あまり知られない介護の仕事

仕事であって何よりプロですから、一定の基準やら仕事の質も必要です。しかしこれらが原因で「介護が難しく感じる」のも事実です。

実際に介護に全く関係のない人に取ったアンケートで「介護のイメージとは？」というものがありますが、一番多かった回答が「難しそう」でした。

仕事の中身に触れる訳でもなく、一般論として難しそうと思われているだけというのが多いのです。

やはりこれでは担い手も減っていくのです。

介護の仕事を選択する人が多くはなってきましたが、まだまだ「好きでないと出来ない仕事」という状況は変わっていません。

ハードルの向こう側を知ろうともせず、ただハードルが高いと考えられている節が大きいのです。

では、介護の仕事に慣れて、ハードルの向こう側を知った人間はどう思っているのか？

やはり介護を好きと感じるか、興味を持った人間がほとんどで、昔より根付いたとは言えまだまだ「普通の仕事」としては認知されていません。

特殊な仕事という訳でもありませんが、もっと身近な仕事として感じてもらう必要があるのです。
介護職だって普通のサラリーマンなのです。

介護の担い手がいない事、それはいずれ社会の不和にも繋がりかねない重大な事態でもあるのです。

しかしその重大な事態を乗り切るための仕事は、意外にも容易く勝手なイメージでそうなっているのです。

飛び込んでみれば何ともないと感じたりするのが介護の仕事です。

介護こそ「習うより慣れろ」で、勝手に慣れていけます。