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介護の仕事はこんなところが楽しい!3つの実例

どもです!シロ@現役の派遣介護士(@kaigosisi)/ Twitterです。
私は無資格未経験で介護士に転職し、老健と特養の2施設で6年働き、今も現役で働いている派遣介護士です。
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介護の仕事に就こうと考える人に対して、介護経験者が介護の仕事の魅力をご説明します。
40dai
介護のお仕事、そこにはいったいどんな魅力があるのでしょうか。
実際の現場で起こる「楽しくなる瞬間」にスポットを当ててみます。

介護ではない!ばあちゃんとお茶のみ

介護の世界では「水分補給」という言葉があります。

結局は「飲んでもらえばいい」のです。

筆者の働く施設でこんな事があります。

施設において水分補給は「原則として定時に」行われます。

高齢者の体調面を考慮して、死なないために当然の対応です。

しかし考えてみると、水分補給とはそんなに大それたことなのか疑問があります。「縁側に座ってお茶のみ」で良くありませんか?これを実践した職員がいました。

介護業界で水分補給と言えばポカリスウェットのような、スポーツ飲料が定番です。

40代介護のやり方

40代介護のやり方


中には「喉の状態が老化により機能が低下してむせ込みやすい」場合があり、こういった時は飲み物に専用とろみ調味料(澱粉)で調整して提供します。

美味しいのか?と、気になるところでしょう。

味自体は変えませんが、食感が変わりとても美味しいとは言えません。

「水分補給」であって「喉が渇いたから何か飲む」ではありません。
そんなやり方に嫌気が差したのか、単純にお茶を出したのがある女性職員でした。

出した相手(高齢者女性)は「普段とろみをつけて飲ませなくてはむせ込んでしまう方」でした。

意図があったかは分かりません。
しかしこのおばあちゃんは、なんともなく飲んでいました。

しかも、自前のへそくりオヤツまで持っていました。

覗いた時、職員とおばあちゃんは楽しそうに「茶飲み」が始まっていました。
非常に楽しそうに時間が流れていました。

介護ではお茶ひとつ飲むのも「水分補給」となってしまい、挙げ句スポーツ選手でもないのにポカリを飲まなくてはなりません。

捉え方ひとつで水分補給をお茶のみに変えた職員には頭が下がりました。

外出支援がウィンドウショッピングに??

高齢者介護施設では外出となると、公園への気分転換が妥当なところです。
というか、これぐらいしか外出出来ません。

介護職への転職者って?30代40でもできる。

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介護の世界となると、どうしてもこういう考え方に行きついてしまうとでも言いましょう。

普通の人間が外出する時、その多くは公園のみではないと思います。買い物に行ったり、食事をしたりと色々な「理由」を持ち合わせています。

これは筆者が現場時代に勝手にやった?事でした。

入所者であったあるおじいちゃんが「たまには外に出たい」と、気分転換を申し出てきました。
やはりこの時も「公園へ」の選択が正しかったのかもしれません。

ですが何を考えたのか、外出の許可を取り近場の商業施設へ繰り出しました。

おじいちゃん本人もびっくりでしたが、「こんな所へ連れてきてもらえるんだ」と喜んでいました。

結局買い物までしてしまい、隠し持っていた1万円の腕時計まで買っていました。

施設に戻り、筆者が怒られたのは言うまでもありません。

次は寿司が食べたいなんて言い出す事になりましたが、その嬉しそうな顔は今でも覚えています。

介護には外出支援という言葉がありますが、この言葉は「本人が行きたい場所に連れて行く、付き添う」のではありません。

介護する側が勝手に作った経路で外に連れ出す、そんな内容なんです。悲しいですが。

「遊びに行く」ような感覚では介護施設から外出は出来ない、何となく介護の世界ではそんな規範があります。

どうせ出るなら楽しく、そして付き添う介護者まで楽しい方が絶対に良い気分転換になると思います。

そんな「介護という名目の外出」が理想です。

安全とその後の体調が管理出来るならば、別に問題ありません。

「楽しかった」その一言です。

入浴介助を温泉で!

筆者がある施設で働いていた時の話です。

所属長より「年寄りこそ温泉だろ」と言われました。

介護施設において入浴介助は決して楽しいものではありません。利用しているこう高齢者も「すまないねぇ」なんて言葉すらかけてきたりします。

重労働である事には変わりありませんから、やはり介護する側される側の両者にとって大変なことでもあります。

ましてさほど大きくもない浴槽に「入れられる」訳で、本当であれば自宅でゆっくりと入りたいはずです。

ですがこれも叶いません。自宅で入れない訳だから介護施設を利用しているのです。

ではどうするか?

答えが温泉でした。

上司に相談したところ、温泉に行けばどうかという案に賛同してもらえたのです。

頻度は少なくなりますが、入浴介助が温泉外出に変わった瞬間です。

介護経験者からするとケガのリスクや体調面の不安等が頭に浮かびます。
問題はすぐに解決しました。

体調面の考慮は何とかして、あとは「職員も一緒に温泉に入ればいい」だけでした。

パッと見はじいちゃんの介護で孫が来ている、そんな風景です。

風呂上がりのビールとまではいきませんでしたが、一緒に牛乳を飲むだけでもいい付き合いが出来たと思います。

これも介護が楽しくなって仕方がない瞬間でした。

介護の幅を狭めるのは介護側の理由でしかない

介護とはいったい何なのか?いつもその疑問が絶えません。
その人が「安全に生きてさえいれば」介護なのか、でも「活きて」はいません。

人間らしくとか、そんなのは二の次でまずは楽しくなくては生きている意味すら感じられないのではないでしょうか。

高齢者介護はそんな事すら忘れてしまっているような気がします。

人間みなに訪れるからこそ、今のうちにどうやって介護を楽しくしておくか?を考える必要があります。

いずれは自分が受けるであろう介護ですから、ハッキリ言って他人事では自分の老後も心配になります。

介護側の人間が勝手に「介護とはこうあるものだ!」と決めつけている、そんな流れを感じる現在の介護だと言えます。

介護する前に「楽しく生きるためにはどうするべきか」を忘れないように、そしてそれを実行するために何を援助するべきかが今問われています。

柔軟な考え方や、介護の在り方が議論されるようになりました。
介護自体があるべきというのは大前提としてです。

やっと介護の幅を考える時代になりましたが、どうしても「ちょっとお固い考え方」がその自由を奪ってしまっているところがあります。

前に進む必要があるからこそ、「生きていく楽しさ」を最後まで追求しなくては介護自体も萎えてしまう恐れがあります。

捉え方と目線を変えると必ず介護は楽しくなります。
意外とオムツ交換なんて二の次なのかもしれません。

介護は大胆な発想と柔軟な創造が今後の在り方を左右します。

楽しくなければ介護じゃない!そんな時代が近づいています。

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      2016/12/31

 - 介護 仕事