介護のつらさ 介護の体験談
介護のつらさ
失禁交換とは?
便失禁している人…つまりうんこやおしっこをもらしている人の衣服を脱がせて衣類を交換する事です。
私、昨日夜勤だったんですけど、その夜勤で便失禁している人の衣類を交換しました。
便失禁の方の衣類を交換するのって、1度ならまだいいのですが、数日に一回、同じ方の便失禁ばかり交換していると、本当に気持ちが落ち込んでしまいます。
なぜ落ち込むかというと、この作業、この苦労って意味あるのかな?とか考えてしまうからです。
認知症の方を介護する事のつらさ
…、便がついた衣類を自分で脱ぐ事もできないご利用者様。
まだ協力的に脱いでいただける人ならいいんですが、全然脱げなくて、介助します。
で、普通に脱いでいただけるといいのですが、認知症の方の中には、脱がそうとされる事に対して、何か嫌な事をされると受け取ってしまい、介護者を攻撃してくる人もいるのです。
頭を叩かれたり、脱いでいる途中で激しく体を動かしたり…。
そういう時、本当につらいです。
介護のプロになり切れてない、未経験から介護をはじめた私は思います
人が見たら怒るかもしれませんが、数日に一回、毎回同じ人の便失禁を交換を繰り返していると、なんでこの人、どこでも便をするんだって思ってしまいます。意志の疎通も一応できる人なのでわざと便を漏らしいるとか思えないのです。
机上の理論では、定時にトイレ誘導するとか、そういう対策はあると思います。
でも介護の現場では人が足らなくて、暴れる為に、ずっと付きっ切りじゃないと対応できないような、その人の便のサイクルに合わせる事はできません。
で、結局、便をされる度に便失禁で着衣を交換です。
とんでもなくつらいこのような業務。これをこなせるかどうかは介護者の覚悟次第です。
私が介護業界に入る時にした覚悟
私は介護に就職する時、子供と嫁を食べさせていけるなら、自分が安心して暮らしていけるなら、もう他に何もいらない、うんこを触ったりする汚い仕事だという事なんて知ってる、それでも、そういう暗部も乗り越えて介護に就職してやるって思って介護施設の面接に行っていました。
もし必要なら、うんこ食ってでも、仕事してやろうと思っていました。まぁ、実際にはうんこ食べないといけないシーンなんてないんですけどね。
うんこに手を触れなくても介護はできる
段々、工夫して、自分を(精神的に)守りながら仕事ができるようになってきます。そういう人が介護業界で生き残っていけると私は思います。
介護をやりはじめてから、様々な情報をネットで見るようになりましたが、その中の一つで、本当に上手な介護士程、うんこが手についたりはしない、という風な書き込みを見ました。
ホント、そうだと思います。続けていく為には、精神ダメージを受けない事、精神ダメージを喰らった時も上手にストレスを消していく技術を持つこと、これも介護士として続けていく為に必要な技術だと、私は思います。
亡くなっていく方の看取り
介護施設ではとにかく人が亡くなっていきます。
今までにだいたい2か月に1回位のペースでご老人の方がなくなっていっています。
最初は亡くなっていく方に対して、何にも思わなかったんですが、何度も続いていくうちに、こうやってなくなっていくほんの少し前に接するのが自分達介護士なんだっていう実感がわいてきました。
あまりうまくまとめれませんが、人の死が目の前で起きると、とても感情が揺さぶられます。どう感じるかは人によると思いますが。
介護のメリット 介護職をやろうと志せば、すぐに介護の仕事に就ける
つらい事が多いからこそ、辞める人が多い…でもだからこそ、職に空きがあります。
介護の一番のメリットは労働側の売り手市場であるという事です。
これからも介護が必要な老人は増えていきますから、介護施設は沢山できていきます。
ですが介護職をやろうという人はそこまで増えないと思われます。今の国の介護施設に対しての税金の回し方も頑張ってはいるもののまだまだ介護職の給料は安いからです。
介護は必要としている人が多いのに、仕事内容のキツさ、そこまで給料が高くないという理由からなり手が少ないのです。
必然的に介護職をやる人は選ぶことができるようになります。
未経験から介護をやってみようかと思う人へ | 介護なら未経験でも就職できるよ
つらい事、わからない事たくさんあるけど、先輩介護士の知識を盗んで強くなっていこう!
最初、私も未経験から介護をはじめて、今日まで続ける事ができたのは、ちゃんと質問して、苦労して聞いていったからです。
介護士やっている人って、事情がある人も多いので簡単には教えてくれないような先輩介護士も多いですが、それでも5聞いたら1は教えてくれたりします。
また、一緒に仕事やってたら、上記したような便失禁の交換に先輩介護士が突撃していく姿を目の前で見る事もできます。
そういうのを見ると、あの人ができる位なら、私にだって、という気持ちにもなれます。
また、どんなにつらい業務もそうなんですけど、やれば慣れます。
一回やってつらい業務でも、それを半年やって、1年やってるうちに慣れてくるのです。
介護で大事なのは、まず覚悟して介護をやってみる事。で、耐えて慣れる事ですよ。
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