介護職員初任者研修とは?
介護職員初任者研修って何?
私は介護職に就く前に、半年かけて専門学校に行き、介護職員初任者研修を受けました。
介護職につく為の一番簡単な資格が介護職員初任者研修です。
介護職員初任者研修は介護の仕事内容を、まったくの未経験の人に知ってもらう為にある仕事です。
介護職の仕事内容を要約すれば、その介護施設の利用者の生活を援助するということです。
ひと昔前までは、何でもかんでも援助するような介護が主流だったが、現在では、利用者が自分でできることは自分で行ってもらい、できな
い部分だけを援助するといった「自立支援」が主流となっている。もちろん、どこまで援助するのがいいのかといった見極めは最初は難しいが、経験を積むごとにその見極めができるようになるようだ。
主な仕事内容は三大介護と呼ばれる、「食事介助」「排泄介助」「入浴介助」の事も教わります。
介護の仕事っていうのは、突き詰めれば人間の生活の補助です。人間なら、誰でも食事、排せつ、入浴が必要です。
それを補助するのが介護職の仕事です。
介護職員初任者研修は、その三大介助である食事、排せつ、入浴についても習います。
「排泄介助」 自分でトイレに行ける人の場合は見守り程度だが、難しい場合にはトイレ介助をする。トイレに行くのも困難な場合にはオムツ交換をする事です。
「入浴介助」 自力で入浴するのが困難な入所者の入浴を手伝う。どこまで手態によって違い、見守りをする程度の介助から、すべてを行う全介助まである。
「食事介助」 自分で食事を食べることのできない人を介助する。その人の状態に合わせる事が大事。
40代、50代の介護職が求められる理由
介護の仕事内容にはご老人の悩みを聞いたり相談に乗るといったこともあります。
ですが、そういう悩み相談は介護職員初任者研修を受けた程度では難しいです。
でも、介護では、40代、50代からの転職者もいます。
そういう人生経験が豊富な人なら、介護職をはじめてすぐに、そういうご老人の悩みにも対応できる場合もあります。
介護は年齢がいってからこそ、熟練できる部分もあるのです。
関連:40代からでも介護なら転職できます | 介護なら未経験でも就職できるよ
介護初任者研修を受けるなら、その先に、自分が介護職に就いた時の事を考えよう
介護職員初任者研修を受けた後でも、実際に介護の仕事をスムーズにこなしていくにはある程度の経験を積みながらということになります。
まずは、三大介護と呼ばれる3つの基本ができるようになることから介護職の仕事がはじまります。
最初は排泄介護のオムツ替えや入浴介助に戸惑う未経験者は多いです。ですが、2週間程度で慣れてきます。その後は半年も働けば、ひととおりのことはできるようになります。
これから介護をする人に必要とされる要素って何なの?
老人福祉施設をはじめとする福祉関連施設で、介護職員が相手にするのは、皆、日常生活にさえ不自由を感じるなんらかの障害をもった方たちばかりです。
それは介護度がついた人ばかりです。
介護度って何?
国が”この人は介護が必要だ”という人を見極めてつける、介護度っていう数字が付くくらいの人達です。本当に生活が困難なわけです。
免疫力の低下から、わずかな環境の変化によって病気を引き起こしてしまったり、床に置かれたたった一つの障害物が、転倒などケガの原因になってしまう場合も多いのです。
この先、どういう事態が起きるのか、危険予測っていう考えが必要になってくるんですね。
つまり介護を仕事にするためには、大変な注意力や観察力とともに、個々の利用者にあった援助技術を提供できるだけの相応の専門知識と技術を備えていることが必要とされるわけです。
介護の仕事をやりはじめてからも勉強の連続です。
介護のメリット、デメリット
介護には世間で言われているようにデメリットもあります。
ですが、実際に介護をやっている私の口から介護の真実をお話ししたいと思います。私も未経験から介護をはじめました。
で、介護をはじめてやろうと思いだした時にネットで介護の仕事について検索しました。でもその時出てきたのは介護の事を悪くいう人ばかり…。介護を職として選ぼうとしている自分の選択が本当に正しいのかという不安ばかりでした。
介護のデメリット
介護の仕事は特殊な業務が多いです。
介護のつらさ
失禁交換とは?
便失禁している人…つまりうんこやおしっこをもらしている人の衣服を脱がせて衣類を交換する事です。
私、昨日夜勤だったんですけど、その夜勤で便失禁している人の衣類を交換しました。
便失禁の方の衣類を交換するのって、1度ならまだいいのですが、数日に一回、同じ方の便失禁ばかり交換していると、本当に気持ちが落ち込んでしまいます。
なぜ落ち込むかというと、この作業、この苦労って意味あるのかな?とか考えてしまうからです。
認知症の方を介護する事のつらさ
…、便がついた衣類を自分で脱ぐ事もできないご利用者様。
まだ協力的に脱いでいただける人ならいいんですが、全然脱げなくて、介助します。で、普通に脱いでいただけるといいのですが、認知症の方の中には、脱がそうとされる事に対して、何か嫌な事をされると受け取ってしまい、介護者を攻撃してくる人もいるのです。
頭を叩かれたり、脱いでいる途中で激しく体を動かしたり…。
そういう時、本当につらいです。
介護のプロになり切れてない、未経験から介護をはじめた私は思います
人が見たら怒るかもしれませんが、数日に一回、毎回同じ人の便失禁を交換を繰り返していると、なんでこの人、どこでも便をするんだって思ってしまいます。意志の疎通も一応できる人なのでわざと便を漏らしいるとか思えないのです。
机上の理論では、定時にトイレ誘導するとか、そういう対策はあると思います。
でも介護の現場では人が足らなくて、暴れる為に、ずっと付きっ切りじゃないと対応できないような、その人の便のサイクルに合わせる事はできません。
で、結局、便をされる度に便失禁で着衣を交換です。
とんでもなくつらいこのような業務。これをこなせるかどうかは介護者の覚悟次第です。
介護で長く稼いでいくには経験と慣れが必要
3年の経験があって、はじめて介護福祉士になれるっていうのも、現場に入って、経験の大切さがわかれば納得していただけると思います。
今、介護未経験の人が、介護職として一人前になるまでにまずやるべき事
まずは、介護職員初任者研修を受けるか、未経験可の施設を探してとりあえず介護をやってみる事です。
介護って経験してはじめてわかる事ばっかりです。
やってみようかな、どうしようかな、って考えてるだけでは何もはじまりません。
※参考資料 介護福祉士になろう―どんな仕事?資格の取り方は?待遇・将来性は?目指す人のためのよくわかるハンドブック ASTRA医療福祉研究グループ (著)より抜粋