介護の面接は30代、40代でも引け目を感じる必要はない
介護現場では、30代、40代はまったく引け目を感じる年齢ではありません。
20代でデイサービスに勤めていた時、ご利用者様に1番の信頼を得られていたのは50代の女性でした。
そのスタッフより体も身軽で資格も持っていました。
車椅子への移動させるのも、ベッドのシーツ交換もミスはありませんでした。
ご利用者様は彼女に絶大な信頼を置き、時には家族にも話していない悩みを相談することもありました。
この差はなんだと思いますか?年齢ではありません。
彼女は、業務の合間合間にご利用者様に「今日は体調はどうですか?」と声を掛けたり、表情や言葉を注意深く観察し「いつもより元気がありませんね?お茶をいれましょうか?」と声をかけサッと隣に座り話を聞いていました。
もちろん業務も大切な仕事です。
しかし、更に大切なのは、ご利用者様の心を満たすことです。
今回は、介護職への転職者の事例をふまえてご紹介します。
40代で転職者として介護業界に来た人の事例
【Aさんの場合】
Aさん(40代)は、飲食店で長く働いていたそうです。
しかしサービス残業や人手不足で日付けがかわってから家に帰る日も多かったそうです。
ストレスで退職したそうです。彼女は、人の役に立ちたい思いがあり介護の世界に飛び込みました。
最初はご利用者様と会話することができず戸惑っていましたが徐々に慣れ、スキルアップのために介護福祉士を取得することもできました。
【Bさんの場合】
Bさん(30代)は、ディスカウントストアで売り場の責任者を勤めていました。
けれど、責任者会議や他店応援等で出張が多く、1ヶ月休日がない日もあったそうです。
「かわりはいくらでもいる」と上司に言われ、プレッシャーと疲労で退職したそうです。
今後は、長く続けられる仕事をしたいと入職されました。
今では、特別養護老人ホームのユニットリーダーとして活躍し入所されている方からも信頼が厚いです。
40代から介護を未経験からするのは怖いけど・・・
AさんもBさんも他業種からの転職でした。
今の活躍は、それまでの人生で培った忍耐力や「誰かの役に立ちたい」という気持ちがあったからだと話していました。
未経験からの転職は怖いです。
けれど、どんな資格をもっていても敵わないスキルがあります。
それは、コミュニケーション力と経験値です。
他業種では「かわりはいくらでもいる」といわれた方たちが介護士として唯一無二の存在で活躍している方もいるのです。
面接で介護未経験者が失敗しがちな事
初めての介護施設に緊張される方は多いです。
- 施設の名前を間違えている
- 施設の下調べせずに面接している
- 面接会場を間違える
- 面接会場に向かう際、すれ違うご利用者様に挨拶しない
でも、大丈夫です!これらの失敗は事前の準備があれば防ぐことはできます。
そして、これらの失敗を理由に面接を不採用にしたことはありません。(少なくとも私がいた施設では)直接的な不採用の原因にはなりません。
明らかに働く条件(勤務時間や希望休)が合わない、やる気や誠意が感じられない方が、不採用の要因になります。
介護の面接は30代、40代でも引け目を感じる必要はない まとめ
いかがでしたか?年齢よりも大切なことは、誰かの役に立ちたいというヤル気です。
介護の面接は30代、40代でも引け目を感じる必要はありません。
30代で最年少の介護士という現場もあります。
介護施設は30代、40代でも安心して働けます。
あなたの人生の経験が役に立つかもしれません。
沢山の可能性があります。
焦らず順序だてていくことであなたの介護士の強みが見えてくるかもしれません。
そして、介護士という仕事の最大のやりがいは自分の仕事が人から感謝されているという実感が持てること。
この実感が創り出すポジティブなエネルギーはこの仕事を続けていくうえで大きな力となるのではないでしょうか。