無資格のまま働ける介護求人の探し方
そもそも無資格のまま働ける介護求人はあるのか?
結論から言うと、無資格でも働ける職場はあります。
介護士の仕事は高齢者の安全を任される仕事です。
ですので、資格を持ってない介護未経験の人は建物内の掃除やご老人との話し相手など、下積みの仕事から入るしかありません。
慣れるまでは安全性が関係してくる業務を任される事はないです。
何度も先輩職員が介助するところを見て、それから先輩職員の見守りの元、介助をやりはじめる事になります。
介護業界は資格=働き手の労働市場価値
介護福祉系の資格は下記のように種類が多く、求人を探すに当たって資格所持者、経験のある人のの方が何かと優遇されます。
- 介護職員初任者研修:介護業界で最初に取得する資格
- 実務者研修:現場でのサービス提供責任者になれる
- 介護福祉士:最短で90日で取得可能。介護のプロと認められる
- ケアマネージャー:実務経験が5年間と非常に長い難関資格
上記以外にも、介護事務(ケアクラーク)やガイドヘルパー(移動介護従事者)など介護関連の資格は多く、最短で3日で取得できるものもあります。
しかし、介護業界は人材不足ということもあり、無資格OKの求人がかなり増えました。
売り手市場なので業務に携わりながら資格取得を目指すことも可能で、経験がなくても面接希望の電話を入れてチャレンジしてみる価値は十分にあります。
ただ、基本的には介護職員初任者研修資格は最低必要という職場も多いです。
再就職支援の労働訓練をハローワークで申し込み、失業保険をもらいつつ、資格の学校に通いながら、 介護職員初任者研修を取るという方法もあります。
近所で無資格のまま働ける介護求人がないようでしたら、まず資格をとってから、という方法がベストです。
オープニングスタッフで無資格OKの介護求人はあまりお勧めできない理由
長期間求人サイトをみていると、たまに無資格からでも働けるオープニングスタッフを募集している介護求人がみつかる場合があります。
こういうオープン募集は人間関係が一からのスタートなので、狙い目ように見えますが、介護施設のニューオープンの場合、系列の施設からベテランを異動させてきて核になるスタッフを確保してからオープンさせる事が多いので、無資格、未経験から飛び込んでいくのはギャンブルです。
既存の職場へと転職するよりも、無資格で経験がない場合は介護派遣で様子見で職場に潜入して、あなたと派遣先の職員との相性をみてから就職した方が確実だと思います。
オープニングスタッフとして働く事のメリット
まず、施設が綺麗だと、精神的にいいです。
あと、新設の場合、先輩や後輩という関係性が薄いです。※ですが上述したように核になる上司がいるので、基本的に新人は下積みからだと思った方がいいです。
「オープニング、かつ無資格OK」の求人は自分と同じ立場のスタートというのもメリットです。
ですが、どんな人が同僚になるかはわからないので、最初は正社員ではなくアルバイトやパートとして働くのもいい選択肢の一つです。
いきなり高給の正社員を目指すのでなければ、パート希望で、
「時間に縛られない」「土日休日」「週1日・1日2時間から働ける」といったように、強気の条件で探すのもありですね。
売り手市場なので、色んな選択肢があります。
かいご畑で、業務に携わりながら資格取得を目指すことも可能です。焦点を当てて自分にとってベストな職場を探すといいと思います。
とりあえず、介護の仕事に興味があり仕事を探しているであれば、まずは、デイサービスセンターを狙いとして定めてみましょう。
はじめてのデイの仕事は運営側も続いて欲しいので、楽なご老人あててくれる事が多いです。
(私もそうでした。)普通にお宅を訪問し、簡単な家事をして、感謝されて終わる。楽しく仕事が終わります。
介護関係の職場は、いわゆる「女性の職場」であるところが非常に多いのが現実です。
オープニング・準備期間から勤務すれば、既存の出来上がった人間関係に悩まされずに済む可能性が高いのでオープニングスタッフは良いです。
実際に働き始めて、これなら介護の仕事を数年に渡って継続できそうだ!と思えたら、介護職員初任者研修養成講座が受講するのが良いです。(通信講座だと3万円程度のものもあります)。
資格取得
介護職員初任者研修養成講座は、だいたい年に2回、いろんな福祉施設で開催されているので、最寄りの施設で実施しているところを探してみましょう。
案外、簡単に見つかるはずです。
かいご畑の場合は資格取るのは無料ですが、それ以外の場合、介護職員初任者研修を取るには5~8万円もかかります。
5~8万円ものお金を投資して介護職員初任者研修の資格を取得するメリットがあるのかどうか?とても重要なところですよね。
介護職員初任者研修を取得できれば、養成講座の中で実技指導やレクチャーも必ず含まれていますので、実際の介護スキルやある程度の介護知識も身についているはずで、自信をもって、利用者の方の介護(体位変換やトイレ・入浴介助など)が自信を持ってできるようになっているはずです。
上司からの評価や信頼も無資格の頃から比べると、グッと向上するはずです。
給与待遇面でも、介護職の給与相場は、都市部においては、常勤で月給17万円~25万円、パートで時給850~1,500円程度の幅がありますが、資格取得により給与が上がることは確実です。
資格取得により、待遇改善・給与アップといったキャリアアップを自己実現することが容易にできるのです。ここが他の業種との大きな違いといえるでしょう。
また、仕事の幅が広がることもメリットの一つです。訪問介護ステーションのヘルパーとして、独居高齢者などで生活援助・家事援助が必要なお宅に出向いて、お世話をはするという仕事もできるようになります。
未経験のまま働き口を探すより介護職員初任者研修を取った方がいい!
介護職員初任者研修を取得するだけで、その後の転職もかなり有利になってきます。
「人間関係に嫌気がさした」、「少しでも待遇が良いところへ行きたい」など、ただでさえ、人出不足に陥っている介護福祉業界ですから、資格取得によって、かなり自由な身のこなしができるようになります。
さらに、介護職員初任者研修を取得して、介護職員実務者研修を取得し実務3年間の経験で、国家資格である介護福祉士の受験資格を得ることができます。
さらに、トータルで、5年間がんばって介護の現場で実務を積み重ねると、介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験資格を得ることができます(ちなみに介護支援専門員の資格は准看護師などと同じく都道府県の資格になり、資格試験は、今のところ、マークシート選択式の筆記試験だけです)。
介護支援専門員は、ある意味、介護の指令等的な役割を担うため大変ですが、その反面、とてもやりがいのある仕事です。
医療部門でいえば、医師のポジションに該当します。
看護師から介護支援専門員になる人が多いのが現状ですが、介護職員初任者研修取得からでも資格試験に合格することができれば、介護支援専門員として働くことができます。
給与体系は、相談員(ソーシャルワーカー)に準ずる給与体系のところが多く、介護職から比べると、給与は大きく上がるはずです。
ちなみに、現在では、無資格者でも介護職として10年間の実務経験があると、介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験資格が発生します。
「介護の仕事に興味があるけど資格をもってないから」とあきらめないで、まずは、かいご畑を利用して介護職員初任者研修資格を取りながら働き出すか、無資格のまま新規開設などのデイサービスセンターで採用してもらい、空き時間で資格取得を目指して受験して、資格を取り、その後、介護支援専門員の資格を取得する。
この流れが、これから介護の世界で働きはじめる方にとって、最良のキャリアアッププランだと思います。
もちろん、王道として、ハローワークを通して失業保険を、もらいつつ、再就職支援制度で介護職員初任者研修を取得し、さらに介護職員実務者研修の資格を取得し、その上で3年の介護の実務経験を積み重ね、国家資格である介護福祉士を取得し介護の現場でリーダーとして活躍した上で、介護職のキャリアとして5年の経験を積み重ね、介護支援専門員を目指すというのもいいやり方です。
無資格のまま働けるのが介護業界のいいところですが、資格を取りつつ、働き出す事ができるかいご畑という方法もいいですし、再就職支援制度で勉強して無資格を脱するのもいい方法です。
介護業界は資格=働き手の労働市場価値です。無資格からはじめる場合でも、あなたなりの未来像を持って資格を取る時期を考えておくとより高い給料を取っていく事ができます。