無資格で介護の求人を探す時は?現役介護士が介護の仕事を解説
介護職の未来
どの様にして介護の世界に入ればよいかを考えたら、次に気になるのは
「介護職って未来はあるの?」
「仕事がなくなることはないの?」
ということではないでしょうか。
現在の日本は少子高齢化社会と言われています。
高齢者の数が多く、子供の数が少ない。
そのような社会の問題点とは何でしょうか。
よく使われている表現が「逆ピラミッド」というものです。
聞いたことがあるという方も多いのではないでいかと思います。
ピラミッドを逆さまにすると逆三角形になりますね。
この逆三角形の下の方が子供や若者。
上の方が高齢者。
逆三角形になると頂点部分で全体を支えることになりますから非常に不安定です。
この不安定な三角形を安定させるために必要なのが介護職員。
介護の仕事は必要とされている
これからの日本は、俗に言う「団塊の世代」が高齢者となり慢性的な介護の人手不足になることが予想されます。
この団塊の世代の方々が介護を必要とする時代がもうすぐやって来ますので、あと数十年は介護職の人手不足は続くものと思われます。
従って、今20代・30代の方が介護職として働いている間は介護業界の発展は続くのではないでしょうか。
言いかえれば、介護職になるなら今!という事が出来ると思います。
そして、その後ずっと介護職として活躍していくために、是非、たくさん勉強をして資格取得を目指していきたいところです。
介護職に関係する資格って?
介護に関係する資格はいくつかあります。
介護福祉士
国家資格。いわば介護職のプロです。
介護福祉士の資格を持っていると資格手当が付いたり、パートであれば時給を高く設定してもらえます。
また、何らかの理由で一度は退職したとしても次の仕事が見つけやすくなります。
やはり「手に職」は強いですね。
現場で実際に介護業務に携わる資格です。
ケアマネージャー
介護福祉士を取得していなければ受験資格を得ることができません。
要介護者がどの様な支援を必要としているかを考えてプランを作ったり、要介護者からの相談に乗ったり・・・休日を返上しなくてはならないこともあり決して楽な仕事ではありません。
その分やりがいが大きい仕事だともいえるでしょう。
ケアマネージャーが作るプランが要介護者の老後の生活を決めるといったも過言ではない、責任のある立場です。
要介護者宅や色々な事業所を訪ねたり、電話での応対など仕事内容は多岐にわたります。
介護事務
要介護者は介護保険制度を利用しており、要介護度に応じて自己負担金が変わって来ます。
一人ひとりの利用者に対し毎月の利用額を計算し請求書を作成します。
介護職には携わりたいけれど、現場はちょっと・・・という方にオススメです。
福祉住環境コーディネーター
在宅で生活をしている要介護者が住みやすいような住宅づくりのお手伝い。
1級を取得すると大きな公共の建物も手掛けることができます。
住宅の設計に詳しい方は是非とも挑戦して頂きたい資格です。
1級となると合格率が低く難易度が高いですが、3級は挑戦しやすい資格です。
福祉用具専門相談員
高齢者や障がい者の必需品である福祉用具。
その販売には必ず専門員がいることが義務付けられています。
生活をよりよくするためのサポート。
介護予防運動指導員
要介護者にならないようにするための予防として筋力トレーニング等を行います。
最近多いリハビリ型デイや市の委託などの仕事が見込めます。
ガイドヘルパー
要介護者(視覚障害者も含む)の外出補助です。
通院が必要だったりと、何かと外出する機会があるものです。
車椅子での外出など、お出かけをサポートする資格です。
介護タクシー
こちらも外出サポートです。
車椅子で乗れる車両であったり、ドライバーもヘルパーの資格を取得していたりと
安心して外出することができます。
レクリエーションインストラクター
施設では必ずレクリエーションの時間があります。
要介護者に合わせ日々を色のあるものにする為のお手伝いです。
音楽療法士
人間誰しもそうですが、やはり要介護者も音楽に癒されることを喜ばれます。
施設によっては音楽療法士さんが定期的に訪問しているところもあります。
ざっと挙げただけでも、このように介護に関係する様々な資格があります。
他にもアロマの資格や書道・華道・理美容・・・私たちの日常にも必要であるように、要介護者にも必要なものがたくさんあります。
介護職に就いたら、自己のステップアップを図る為にも、出来るところから資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
プラス@の知識があることにより信頼度も増すこと間違いなしです。
また、資格とまではいかなくても趣味をおおいに役立たせることが出来るのが介護の世界です。
先にも述べたようなものの他にも、手芸・DIY・カラオケ・ダンス・園芸などの知識を持っていると重宝されます。豊富な話題を持っている方なども嬉しいですね。
いかがですか?
難易度の高い資格から、通信講座などですぐに取れてしまう資格まで。資格までは余裕がなくとも貴方の得意な分野を活かして。介護の世界への入口が少しは見えてきたでしょうか?
次回は介護の仕事に就くための「まとめ」として知っておいてほしい事をお伝えします。