ベテラン介護士が教える!楽に夜勤する方法
楽に夜勤する方法をベテラン介護士が教えるよ
夜勤業務は睡眠時間を削って夜間仕事を行うため身体、精神共に負担がかかってしまいます。
また、夜勤はフロアに介護スタッフが一人しかいないため何かあっても日中のように誰も手伝ってくれません。
そのため夜勤者は業務の全責任を背負って仕事を行う必要があります。
しかし、夜勤時は少しの工夫をするだけで身体、精神共に楽に仕事ができます。
それに夜間は利用者も寝ているため、夜勤者は静かな環境で自分のペースで働くことができるのです。
今回は元介護スタッフが楽に夜勤をする方法をお伝えしたいと思います。
この記事を読んで夜勤への不安をきれいさっぱりと消してしまいましょう!
利用者に援助する内容を表にするとラク
私が働いていた施設では夜勤ノートというものがありました。
夜勤者は日勤者から利用者の様子を聞く時、ノートにメモをします。
ただメモをするのではなく、表を書いてそこに利用者の名前と日中、夜間の様子を区切っていました。
この表を自分で作るのが面倒な方は印刷してある用紙に記入していました。
利用者の様子も日中は黒字、夜間は赤字と分けて書いていました。
そうすることで翌日日勤者に連絡をする時も効率良く話せるのです。
私はその表に夜間おむつを着ける方や眠前薬を飲む方の欄を作って施行したらチェックを行い忘れないようにしていました。
このように利用者の様子と仕事内容が一目で分かる表を作ることで、夜勤時もラクに仕事を行うことができるでしょう。
危険のない物は前もって側に準備するとラク
夜勤時はいざという時に備えて少しでも労力を使わないことが大切です。
それにはできることを前もって行い、効率よく動けるようにすることがおすすめです。
例えば夜間おむつを着ける方は物品を側に置くことでわざわざ準備をしなくてもその場ですぐ使用することができます。
もちろん利用者の見えない所に置くことがマナーです。
また、着替える衣服が分かれば側に置いておくことで準備する手間がはぶけるため余計な疲れがなくなります。
これだけでも動きが減るため大分違います。
ただし、眠前薬やお茶など利用者の口に入る物や、誤って飲んだ場合危険な物は直前に準備するようにしましょう。
少し早めに仕事をすれば余裕が出来て疲れない
夜勤者は昼間に用事や家事を済ませて出勤する方がほとんどです。そのため、無理をすると昼間の疲れが夜勤時に表れてしまいます。
夜勤時に余計なエネルギーを使って疲れを増やさないためには余裕を持って仕事を進めることが大切です。仕事に余裕を持つことは心に余裕を持つことになります。
例えば、急に利用者から介護を頼まれても穏やかに仕事をすることができるのです。
反対に忙しい時利用者に声を掛けられても、気持ちに余裕がないためそっけない対応をしてしまうでしょう。
余裕を持って少し早めに仕事を行うといざという時、落ち着いて対応することができます。穏やかに仕事をすることで結果的に疲れが蓄積されないのです。
利用者のペースに合わせるとラク
元介護士の私から見て介護スタッフが周りにいない夜勤帯にわざわざ急いで仕事をすることの意味が分かりません。
介護の基本は利用者のペースに合わせて行うことなのではないでしょうか?後先の仕事がたまらない夜勤者は日中のように忙しいはずがありません。
そんなに忙しく動いてもあなたが疲れるだけですし利用者だって快適に眠れないでしょう。何もいいことがないのは一目瞭然です。
夜勤者の仕事はそれほど忙しくありません。職員がいない夜間帯は利用者のペースに合わせて仕事をしましょう。これだけでも全然疲れがたまりません。
トイレ介護や移動介護など利用者の動作に時間のかかるものもありますが、ゆっくり利用者の行動を見守ることが大切です。
日中だと後に利用者が待っているためそういうわけにはいきませんが夜間帯ならできます。
夜勤業務を希望する未経験者は利用者のペースに合わせて疲れをためない介護を心掛けましょう。
仕事以外は動かないとラク
こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが夜勤者はいざという時に疲れを残さないためにも必要な仕事以外は動かないことがおすすめです。
そんなことできる訳ないとほとんどの方はお考えでしょう。ですが、夜勤はフロアにあなただけしかいません。上司が監視しているわけではないため、その気になれば実行できるはずです。
業務怠慢?夜勤時はあなたがいるだけで立派な仕事になるので安心して下さい。
それより、そんなに忙しく動いていたらいざという時にパワーが発揮できなく余計に効率を悪くします。
夜勤時は予期せぬことがたくさん待っています。例えばおむつ交換時の衣類汚染や利用者の転倒事故などどんな事態が待ち構えているか分かりません。
そんな時も冷静にあなたらしく動けるためにはできるだけ余分な動きを取らないことが大切です。
夜勤帯は起きているだけで疲れます。効率よく仕事を行うためにも必要な仕事以外はできるだけ動かない配慮をしましょう。
もちろん状況を見ることも忘れないで下さい。上司のいる時は臨機応変に仕事をしましょう。
夜勤当日は休息を取るとラク
介護職の基本ですが夜勤日はできるだけ外出を控えて自宅で休息を取ることが大切です。用事などがあっても別の日に回すなどしてできるだけ外出する用事を作らないようにしましょう。
私は夜勤の日はいつも10時くらいまで寝てました。これはさすがに寝すぎですが夜間仕事をするため休日のように活動していると必ず疲れます。
特に未経験者は夜勤自体に慣れていないためしっかり休息を取っておくことが大事です。普通に夜勤をしても疲れるくらいなので未経験者であればなおさら疲れるでしょう。
夜勤日に休息を取るだけでも大分仕事の調子が違います。就職先によっては夜間になると活動的になる利用者もいるため適切な対応を行うためにもしっかり休んでおくことが大切です。
十分な休息は仕事の調子を整え効率の良い仕事へとつなげます。夜勤前はしっかり休息を取って仕事に臨みましょう。
ベテラン介護士が教える!楽に夜勤する方法 まとめ
夜勤は睡眠時間が少ないため大変というイメージが強いですが、要領を抑えて動くことでラクにできてしまいます。
夜勤ノートを作って援助する内容を表にしたり、使用物品を前もって側に準備したり、少し早めに仕事をして「心に余裕を持つ」ことで疲れがたまりにくくなります。
また、心に余裕を持つことは気持ちを安定させることになるため、夜勤時に急に介護を頼まれても(衣服の交換やトイレ誘導など)穏やかに対応することができるのです。
夜勤時は自分一人でフロアを見ているため、いざという事態に備えて最低限の行動だけをした方が疲れもたまりません。それは業務怠慢なのではなく夜勤者が最大の能力を発揮するために大切なことなのです。
また、最大の能力を発揮するためには夜勤日にしっかり休息を取ることも必要です。
疲労が蓄積された中で仕事を行うのはストレスもたまりやすく最良の対応ができなくなります。
しっかりと休息を取り、最高のコンディションで夜勤に臨めるようにしましょう。
ラクに夜勤を行うことは自分のためだけでなく、利用者に穏やかな対応を行うためにも必要不可欠なことです。
効率良く夜勤業務を行い、同時に休息もしっかり取れるようすることが大切です。
慣れるまでは大変かもしれませんが夜間は静かな環境なので日中に比べると断然仕事もしやすいでしょう。
ぜひ今回の記事を参考にラクな夜勤を行い少しでも負担を減らしましょう。