介護の仕事は人間関係が離職理由1位!人間関係の解決策とは
介護職が相手とする利用者は、人生を長く生きてこられた高齢者であるため誰もが自分の人生に誇りを持っています。
そのため、介護を行う利用者の価値観が合わないことからストレスを感じる職員も多くいます。
自分が合わないと思うだけならまだしも利用者から、「あなたとは相性が合わないから私の介護はしないで下さい」と言われる場合もあります。また、何の関わりも持っていないのに利用者から「あっち行け」だの「こっち来るな」だの言われることもあります。
職員同士でも介護の価値観が合わなくストレスを感じることがあります。
このように介護職はたくさんの人間と関わることから多くのストレスを抱える職業です。
しかし、ストレスと上手に付き合いながら介護職を長く続けている職員はたくさんいます。
介護職は強くないと長く続けられない仕事ではありません。介護職を続けるのに大事なのは「いかにストレスと上手に付き合えているか」ということなのです。
介護職は人相手の仕事だからストレスもたまる
たくさんの人間(職員、利用者)に囲まれながら仕事をしていると、少なからず価値観の合わない人間と出会います。
学校やサークルなどであれば価値観の合わない人とは付き合わなければいいことですが、仕事である以上は差し障りなく付き合っていかなくてはいけません。
自分を抑えることが多い介護職は、誰でも必ずストレスを感じています。
ストレスを感じているのはあなただけではありません。
介護職のストレスはあなたの強さや考え方に問題があるわけではないので安心して下さい。
ストレスを抱えないために大切なことは、「ストレスと上手に付き合えるかどうか」の差になります。
詳細については後半部分で書いていきたいと思います。
人相手の仕事だからこそ先輩、同僚の考え方も違う
介護をする方も、介護をされる方も同じ人間です。
そして、一緒に働く職員も同じ人間である利用者の介護を行っています。
あなたにはあなたの利用者の見方がありますが、職員にも職員の利用者の見方があります。
そのため、介護の基本的なことは共通していても利用者に対する考え方や価値観が違うこともあります。
人相手の仕事だからこそ、介護をする職員の考え方や価値観が違うことを認めていくことが大切になります。
私と親しかった先輩は、「気が合わなくてどうこう考えるのではなく、こういう方なんだなと思えばいい」と話していました。
他人を変えることは難しいことです。
ましてや30歳を過ぎた方であれば、価値観や人生観が定着していることからそう簡単に変えることはできません。
それよりもあなたの考え方を変えた方がずっと気持ちがラクになります。
後半ではどうすれば気持ちがラクになるのかということを具体的に説明していきたいと思います。
介護職の人間関係のストレス解消法とは
介護職に転職する決心をした方は、あなたなりのストレス解消方法を見つけていただく必要があります。
もともとストレスを解消する習慣をもつ方は別ですが、はっきり言ってストレスと上手に付き合えなければ介護職は長続きしません。
介護職は資格を取れば誰でも就職ができる仕事ですが、続けていくのにはストレスと上手に付き合い続ける必要があります。
私の周りの介護職員がしているストレス発散方法は、職場の親しい人とお茶や食事に行くことです。
介護施設にはたくさんの介護職がいるため、必ず一人は気の合う人がいます。
同じ職場であれば仕事の理解があるため、グチや悩みが話しやすいのでおすすめです。
職場に親しい相手がいなかったとしても、家族や友達に仕事の愚痴や悩みを話すだけでも違います。
例えあなたの悩みが解消しなかったとしても、誰かに話をするだけで全然気持ちがラクになります。
家族や友人に話すのが恥ずかしい方は介護系のコミュニティサイトで友達を作るのもいいと思います。
もうひとつのストレス解消法は趣味や生きがいになることを作ることです。
休日に好きなことができる職員は仕事のストレスもためにくく、イキイキと働いている気がします。
昔していた習い事を再開するのもいいですし、おいしいものを食べたり欲しい物を買うこともストレス発散になります。
何でもいいので、休日にあなたの好きなことをして過ごしていただくことをおすすめします。
介護職で同僚とうまく付き合う方法
介護職の同僚は一般職とは違い様々な年代、介護職経験をもつ方がいます。
もちろん、自分よりも年齢が年上であったり年下であったりもします。
そのため介護職は同僚と付き合うのが大変な職業の一つです。
しかし、介護職の多くは様々な年代の同僚とうまく付き合っています。
先輩や上司とは違い変に気を使う必要もないため、友達感覚だと思えばいいのです。
例え同僚が年上であっても必要以上に気を使う必要はありません。
あなたは同僚の後輩ではないのです。対等な立場なのです。
今回は同僚とうまく付き合う方法を紹介していきたいと思います。
介護職の私も実際行っていた方法なので効果があります!介護職に転職をする方も参考にご覧ください!
受け身となり相手と調子を合わせる
苦手な同僚との間で余計な噂が立ち、自分の立場を悪くしないためにも同僚と差し障りなく付き合うことが大切です。ですが苦手な同僚である場合、必要以上に付き合いたくないと思います。
そんな時はあなたから無理に関わる必要はなく、「相手の出方を待つ」ことも大切です。
相手が話しかけてこなければそのままでもいいのです。同僚とは「対等な立場」なので気にすることはありません。
もし、相手が話しかけてきたら相手の調子と合わせましょう。そうすることで同僚へも必要以上に悩む必要がなくなり、あなたも人間関係に疲れることがなくなります。
同僚と余計な付き合いをする義務はありません。あなたが合わないと思えば相手の調子と合わせて付き合いましょう!
自分から同僚の話題は出さない
同僚と必要以上に関わりを持ちたくないのであれば、自分から同僚の話題を出してはいけません。
同僚の話題を出すことで周囲からあなたが同僚に関心があると思われてしまうためです。
そのため、周囲が同僚と関わるきっかけを作ってしまいます。また、あなたが話した内容が同僚の耳に入る可能性もあります。
余計な付き合いを避けるためにも自分から同僚の話題を切り出すことはやめましょう。
もし、休憩中に同僚の話題が出たら話し相手と適当に調子を合わせて下さい。
同僚の話題で盛り上がったらトイレに行くフリでもして席を外しましょう。自分から同僚の話題を出さないのは、あなたの中で同僚の存在を刻み込まないためです。これは人間関係のストレスを回避するために大切なことになります。
メールは言いきる系で終わらせる
同僚と余計な関わりをもたないためにもメールは言いきる系で終わらせましょう。
あなたが言いきる系のメールを送ることで相手も必要以上にメールを送らなくなります。
また、決して相手から返信を促すような「質問系のメール」を送ってはいけません。
苦手な同僚とのメールのやり取りは、余計なストレスにもなり気分を悪くしてしまいます。
あなたにとって決していいことはないでしょう。不明点をわざわざ苦手な同僚に聞かなくても、別の職員に聞くこともできます。
仕事の付き合いでメールアドレスや携帯番号を伝えても、自分から連絡をすることは避けましょう。
先輩や上司とは違い同僚は気を使う必要がないため、必要以上の関わりをもつ必要はありません。
相手が話しかけてきたら調子を合わせていればいいのです。
苦手な同僚と余計な関わり合いにならないためにも、自分から苦手な同僚の話題をもち出したり返答を促すようなメールを送ることはやめましょう。
苦手な同僚は「いないもの」だと思って仕事をしていればいいのです。
先輩や上司ではないのですから、同僚と親しくしなくても何の問題もありません。
苦手な同僚とは必要以上の関わりを避けて気持ちよく仕事をしていきましょう!
介護職のストレスと人間関係の悩みはどこの職場へ行っても避けられないことです。
ですが、あなたなりのストレス解消法を習慣化させることによってストレスを感じにくい体質を作ることができます。
ストレスの負担が少なければ介護現場でイキイキと働くことができます。
介護職でイキイキと働いている方はみんな上手にストレスと付き合っています。
ストレスを感じること自体はあなたと何も変わりません。
大切なのは「自分のストレス解消法を日常化させる」ことだと思います。
また、人間関係で耐え切れない場合は新しい職場へ転職することもおすすめします。