介護未経験者が一カ月間介護の仕事をやって感じた事
私は愛知県豊橋市にある福祉村と呼ばれる、社会的弱者(高齢者、障害者)を支援する施設が集まる場所で、第二さわらび荘という特別養護老人ホームで一カ月間、介護の仕事をさせて頂きました。
施設の事務として配属される予定でしたが、現場を知ることが大事という判断から介護未経験である私が、介護認定が重い高齢者の生活を支援することになりました。
私は配属先が希望と異なる施設になったことにより退職することになりましたが、介護職の一端を垣間見る良い機会を得られたことを皆さまに紹介したいと思い、今回はその体験談を記事にしたいと思います。
施設介護は未経験からできるのか?
介護未経験の私は、最初とても不安な気持ちになりました。
しかし、私が働く介護施設では、何人かのグループ単位で利用者の介護を担当します。
分からないことや出来ないことは無理にする必要はありません。
トイレ補助や食事介護など利用者と触れる作業は、相手がいる介護になります。
仕事を覚えることを強いて、無理な介護を利用者にさせることは絶対にありません。
それはお互いにとってプラスにならないからです。
まずは、掃除を中心に利用者と接することから初めていけばよいと思います。
私が経験した介護のお仕事現場で起こったエピソード
介護は大変という認識は、現場では少し異なります。下手な介護職員にとって介護は大変という認識です。熟練の介護技量は、体に負担を掛けないだけでなく、利用者にも優しい支援になります。
介護とは職人芸のように慣れが必要です。利用者を起こしたり移動したりする動作も、熟練の人と素人では、重心の移動や体の動かし方が違います。学び上達する楽しさが介護職にはあります。
パートで活き活きと介護をしている人の事例
子供がいるお母さんの事例です。
朝娘を学校に送り、午前10時頃、施設に出勤します。その後、利用者の昼食準備を中心に働き、夜の6時ごろに退社します。
常勤と異なり、夜勤や早出がないため、家事の延長として働くことができます。
お昼は常勤職員さんと楽しく休憩もでき、働きながら賑やかな時間を過ごせるそうです。
訪問介護よりも施設介護をお勧めする理由
複数の利用者さんと複数の介護職員で対応しています。
自分で処理できない仕事が発生した場合も、互いに協力し乗り越えることが出来ます。介護初心者の方でも、先輩がサポートして下さる環境があります。
施設介護のお仕事のデメリット
人間関係に気を付ける必要があります。
メリットの裏返しになりますが、常に複数の職員と交代しながら働きます。
適当な仕事が、自分だけでなく周りの職員への被害に繋がります。
熟練し自分だけで仕事ができるようになったとしても、常に周りの職員に対して気を配る必要があります。
利用者の介護の善し悪しも、施設全体の働きやすさに直結しています。
仲間の職員が、利用者の対応に困っているのを無視することは、職員だけでなく、結果的に利用者に不自由をさせることになります。