介護士でも入浴介助嫌いは多い!入浴介護が嫌な理由
私たちと同じように利用者にとっても入浴は生活の一部です。
そのため、どこの介護サービスでも入浴介護を必要としています。
入浴介護は体力などを消耗することから現役介護スタッフでも嫌う方はたくさんいるのです。
しかし、入浴介護の辛い所を理解することで未経験者は入浴介護の負担を事前に防ぐことができます。
負担が少なくなることで自然と苦手意識もなくなるでしょう。
そこで今回は入浴介護に不安を持つ未経験者へ、入浴介護の辛い所をご紹介します。
これは決して介護就職を否定するものではありません。
入浴介護のとらえ方を考えることで苦手意識をなくすことが目的です。
就職後に入浴介護が嫌いにならないためにもぜひ参考にこの記事をご覧下さい。
入浴介護は全身を使って体を洗うのが辛い
入浴介護の主な仕事は自力で体が洗えない利用者の体を洗うことです。
入浴用車いすに座っている利用者の体を洗うため、介護者は立ったりしゃがんだりと全身を使って体を洗います。
浴室に入浴用車いすが入ると狭くなるため、全身を洗いきるのに想像以上の体力を使います。
細かい部分は前のめりにならないと洗えません。
そのため全身の筋肉を使うことから未経験者によっては筋肉痛になることもあります。
信じられないかもしれませんがこれが現実です。
私も入浴介護に慣れるまでは毎回筋肉痛で悩まされました。
特に普段スポーツや筋トレなどで体を動かしていない方は入浴介護は全身を使うため辛いでしょう。スポーツまでとはいかなくても日ごろから体を動かす習慣をつけることが大切です。
具体的にはウォーキングや腹筋などを取り入れると体が動かしやすくなるため入浴介護の負担が減ります。
運動不足の方はぜひウォーキングや腹筋を習慣化させましょう。
入浴介護は浴室への移動介護が辛い
車いす利用者が入浴をする時、濡れても良い防水式の専用車いす(入浴用車いす)に移ります。
この時に行う入浴用車いすの差し替えは介護スタッフ二人がかりで行うため意外と大変なのです。
介護スタッフの一人が利用者を抱きかかえている間にもう一人の介護スタッフが座っていた車いすから入浴用車いすに差し替えます。この時の介護が辛いのです。
利用者は誰もが介護しやすいわけではありません。
中には体格の良い方や麻痺やリウマチを持つ方もいます。
もちろん介護拒否が強くて抵抗する方や手の上がる方も中にはいます。
そういった方でも嫌な顔一つせずに介護をしなければいけないのです。
このように浴室への移動介護は色んな状態の利用者に対応していかなければならないため大変です。
移動介護の負担を減らしていくためにはスタッフ間で協力し合いながら行っていくことが大切になります。
入浴介護は季節に関係なく暑いから辛い
入浴介護は浴室でも脱衣所でも暑い環境で仕事をすることになります。
冬なら暖かいだろうというのはありません。とにかく暑いです。
特に夏場はサウナ状態だと思ってください。
こまめな水分を摂らないと脱水症状を起こします。私の職場でも暑さに耐えきれず倒れた方がいました。
入浴介護の暑さは基本的に水分さえ摂っていれば問題ありませんが、適度に脱衣所へ涼みに行くことも大切です。仕事中なので仕事とセットで涼むようにしましょう。
介護士でも入浴介助嫌いは多い!入浴介護が嫌な理由 まとめ
介護スタッフが入浴介護で苦手意識を持つ内容は体を洗うこと、入浴用車いすへの移動介護、介護中の暑さです。
どこの介護サービスでも共通してあることですが、少しでも負担を減らすために予防することはできます。
具体的には全身介護に対応できる体力をつけたり職員と協力して移動介護を行ったり、水分を摂ってこまめに涼むことがあげられます。
入浴介護の辛さは予防策次第で変わります。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に取り入れてみて下さい。