8年続けてる経験者の私が介護を辞めたいと思った瞬間について語るよ
こんな時介護を辞めたいと思った!だけど続けれた理由
私は介護の仕事に就いて8年ほど経ちます。
職場の中では比較的長く勤めている方で、今は現場の責任者をやらせてもらっています。
介護職といえば離職率の高い仕事で有名ですよね?
私の職場ではそこまで仕事を辞める人はいませんが、どこの職場も人手不足だという話はよく聞きます。
ではなぜ私が8年もこの仕事を続けることができたのか?
答えはシンプルですが、この仕事が好きだからです。
世間的にイメージの悪い介護職。ですが私はこの仕事について本当に良かったと思っています。
しかし、そんな私でも介護職を辞めたいと思ったことが何度かありました。
長く介護職を続けている人なら1回や2回はそう思ったことがあるはずです。
この記事では8年介護職を務めた私が「この仕事を辞めたい」と思ったことについて書いていきたいと思います。
精神的に大変で「介護を辞めたい」と思った
介護職が「キツイ」と言われる理由、それは様々あると思いますが、私は「理不尽なことが多い」ことがひとつの「キツさ」だと思います。これは介護職の経験がない方でも想像がつくのではないでしょうか?
介護職は基本、人を相手にするお仕事です。人を相手にする職業はどの仕事も大変なはずです。
ですが、認知症を患われた方々と接することは、慣れないうちは本当に大変でした。
私が何もしてないのにも関わらず急にご利用者さんに怒鳴られたり、時には暴力をふられたり(といっても痛くはないのですが)。
まだ介護の仕事に慣れないうちは「なぜこんなに理不尽なことをされるのだろう?」と思うことが度々ありました。
もちろん相手には悪気がないのは分かっています。
だけど、相手が人なら私だって人。最初のうちは精神的に辛いと感じることが多々ありました。
今はもう慣れましたが、理不尽なことに対する精神面のキツさは、介護職を続けるうえでのひとつの壁になるかもしれません。
上司と合わず、「介護を辞めたい」と思った
これも人相手の仕事特有の悩みなのですが、モノを扱う仕事と違って、介護には「正解」というものがありません。
もちろん「正しい」か「正しくないか」という判断基準はある程度あります。ですが、完璧に「これが正しい」というのはないんです。
なので「ご利用者さんの生活をより良いものにしたい」と思っても、人によって答えが全く異なることがあるんです。
これは仕方のないことだと思っています。どちらも「利用者さんの力になりたい」と思っていますから。そういう時はお互いに話し合い、納得いくまで話し合います。
ただ、考えが異なるのが上の立場の人たちと異なる場合、これは少しやっかいです。なぜなら聞く耳すら持ってくれないことがあるからです。
「なぜ現場で働く私たちの意見よりも、たまに現場に来るだけの人の意見が尊重されるのだろう」と何度も思いました。
もちろん、上の立場の人たちが大変なことも分かります。
事務手続きやご家族の対応など、現場にはない大変さがあると思います。
だけど、現場のことは現場にいる私たちに任せてほしい。
急に方針が変わったり職場の体制を変えさせられたりした時、現場の人たちは本当に大変な思いをしました。
その時にも何度かこの仕事を辞めたいと思いました。
人間関係が大変で「介護職を辞めたい」と思った
介護職は基本女性主体の職場です。もちろん男の職員さんもいますが、職場の多くは女性スタッフです。
女性の多い職場。
なんとなく想像がつくかと思いますが、人間関係が大変だと感じることがあります。
正直「めんどくさいなぁ」と思うことが今でもたまにあります。
女性の私が言うのもなんですが、女性はうわさや陰口が大好きです。
一見仲の良さそうな2人でも、裏でお互いに悪口を言っていることも少なくありません。
そしてそういう光景を何度も見ていると「自分はどう思われているのだろう」と考えてしまうものです。
私もよくそんなことばかり考えてしまう時期がありました。
他の職員さんと仲良く話していても「自分のことを本当はどう思っているのだろう」と考えてしまったり、いつも周りの目を気にしながら働いたり。
そうすると本当に疲れるんですよね。
今のように人間関係を割り切ることができればなんてことはないのですが、一時期は本当に人付き合いが億劫だと感じることがありました。
それでも私は介護職を続けることができた
ここまで介護職の大変な面をたくさん書いてきましたが、それでも私はこの仕事を8年も続けることができています。
なぜ私はここまで長く仕事を続けることができているのか?
それは「介護職」という仕事にとてもやりがいを感じるからです。
介護職は先ほど書いたように大変な面が多くあります。
でも、それでも楽しいのです。
怒鳴ったり暴力をふるご利用者さんも、時には笑顔を見せてくれたり、「ありがとう」と言ってくれます。「あんたのおかげで元気に生活していけるよ」と言われた時には嬉しくて涙を流したこともあります。
介護職は大変な面が多い分、本当にやりがいのある仕事です。大変な面が多いのと同じぐらい、嬉しいことが多くあります。
私は介護職という仕事が本当に好きです。だからここまで介護職を続けることができました。
30代 40代でも介護職はやっていける
私の職場では30代40代、さらに50代の人たちも多くいます。
体力的にキツイと言われる介護ですが、そんな人たちも十分にやっていけています。
私自身、この仕事についたのは30歳になる少し前でした。
介護職に興味がある人に「この年齢からでもやっていけるのか?」と相談されることが私はよくあります。
そう考えるのも無理はありません。歳を重ねれば重ねるほど新しい環境に慣れるのは大変ですから。
ですが、大丈夫です。
私の職場の人たちも30代、40代から介護を始めた人が多くいます。
パート勤務ではありますが50代の人もいます
どうしても不安ならパート勤務から始めてもいいと思います。
少しずつ慣れて介護職という仕事を知ってから続けるか続けないか考えてみてもいいかもしれません。
こればかりはやってみないと分かりません。
世間的に悪いイメージの強い介護職ですが、私はできるだけたくさんの人にこの仕事の楽しさを知ってもらいたいです。
辞めたいと思ったこともあったけど、私は介護職が好きです
何度か介護職を辞めたいと思った私ですが、今はこの仕事がとても好きです。
理不尽なことがあっても今は何とも思いませんし、上の立場の人にも今は恵まれています。
人間関係も気にしないようにしてからは大分楽になりました。
どんな仕事にも大変な面はあるはずです。
そして辞めたいとも思うこともきっとあるはずです。
私がこの仕事を続けることができたのは「介護職という仕事にとてもやりがいを感じる」からです。
もし介護職に興味があるなら、一度経験してみてもいいかもしれません。
先ほども書きましたが年齢はあまり関係ないです。
気持ちの問題です。
どの仕事よりも介護職が素晴らしい!と言いたいわけではありません。
ただ、もし今の仕事がどうしても「楽しくない」「やりがいがない」と感じている人には、この記事を読んだことが何かの良いきっかけになれば私は嬉しいです。