介護の仕事を辞める人は多い!でも辞めない方がいいですよ
介護離職者が止まりません。
これは社会問題化しており、私たち若い世代が将来介護を受けるようになった時、それは深刻以上の状態となっているかもしれません。
介護者の待遇が悪いから?離職に繋がっているのでしょうか。
介護の仕事を辞める人は多いです。その理由と、それでも辞めない方がいいですよ、という事についてお話します。
給料だけが全ての対価ではない!?
どんな仕事においても「お給料はいくら?」というのは気になりますし、これが無くては働けません。道楽ではありませんから。
しかし介護のお給料は他の仕事と比べても割に合わず、決して高いとは言えない現実があります。
ではそんな中何故介護を続ける人がいるのでしょうか?
介護の仕事は「自己実現がしやすい」と言われています。
仕事において、実は満足感というのはお給料だけでは得られないものなのです。
人間は一定の「苦」が必要と言われる生き物でもあり、それを乗り越える事で満足感を得られ、そのバランスがおかしくなる時が実は一番不満を感じているとも言われます。
簡単過ぎる仕事で対価が異常に多いというのは、一見「楽に感じる」かもしれませんが人間本来の生き物としての本能にはそぐわないという事です。
ある程度の辛さや苦しさを伴って対価を得た時、人間は最大の満足を感じるのです。
楽をすると堕落する、これは絶対と言える程の方程式でもあります。
高待遇とはいったい何なのか?を考えると、実は「本当の高待遇」が見えてきます。
介護の仕事はどうしても忍耐が必要であり、一筋縄ではいかない場合がたくさんあります。
介護をしている人はある意味、「その困難にも似た一筋縄ではいかない事」を乗り越える楽しさを知っています。
困難の種類はたくさんありますが、やはりどうにも出来ない問題だからこそ何とかしてやろうという使命感みたいなものを持ち合わせています。
良い意味で自分の生きる糧や課題を与えられ、それを乗り越える「幸せ」を得る権利を持たされています。
充実した仕事、それに支払われる対価、その二つが両立しているのが介護の世界における高待遇であると言えるでしょう。
介護だけに限らず、やはりこの両者が得られる仕事は本当に「面白い」と感じるのではないでしょうか。
仕事があること自体が高待遇!?
現代は安定していたはずの仕事がダメになったり、予想のつかない出来事が沢山あります。
景気の動向等、色々な理由はありますが介護の仕事はこういった事情はあまり関係ありません。
ですから中途で介護の世界に入ってくる男性に多いのですが、「仕事が無くなる不安が無い」と言う方がいます。
自分が責任を追われる以外の何らかの事情で仕事を失った場合、それは介護の仕事は「ありがたい」と感じるのは当然かもしれません。
現代において、そして未来を考慮したとしても「介護の仕事がなくなる事は考えにくい」と言える状況です。
待遇がどうこう言うよりも、まずは仕事にありつけるというのは限定的ではありますが幸せな事なのかもしれません。
「仕事から」自分を必要とされる待遇
介護の仕事が無くならないというのは当然ですが、その仕事自体(介護)から自分を必要とされるのはやはり満足を得られる瞬間でもあります。
というのも介護を受ける高齢者からしてみれば、誰かを必要として施設を利用する訳ですから根本的に困っているのです。
その時目の前にもし自分が立っていたら、それは必要とされます。そして応える必要があります。
言い換えれば「自分を必要としている」訳ですから、その不足部分を自分が満たしてあげ「ありがとう」と言われれば、それは悪い気はしないでしょう。
介護を必要としている人は沢山いますから、介護の仕事をしている限りは自分は必要とされ同時に満足感を得られる訳です。
需要と供給の関係に立つ時、やはり「与える側」は優越感にも似たそんな気持ちになります。
また次に仕事に行く理由としても、やりがいと考えても良いのかもしれません。
対価を受けながら「自分の居場所」も与えてくれる仕事
ハッキリ言って現場における介護のマニュアルなんて、有って無いようなものと言えます。
大原則のルールはあっても、その人のやり方が無数にあります。場合によっては、その「やり方」を好んで高齢者から必要とされる事もあります。
ひいきではありませんが、やはりそういった高齢者との関係性が続いていく事で、介護の職場が自分の居場所と感じる方は少なくありません。
人間臭いような言い方ですが、その「人間味」がやりがいとなるケースが介護においては殆どであると言えます。
こういう考え方をするとどんな仕事にも共通するのかもしれませんが、やはりその仕事独特の魅力があります。
介護の仕事は特に「独特の魅力」が多くあり、それにどっぷりと浸かるような感覚があります。
勘違いでもなんでもその仕事に「ハマる理由」があるなら、その仕事は天職なのかもしれません。
介護の仕事は高報酬ではありませんし、心身ともに大変な仕事です。
でも考え方ひとつでこの大変な仕事は魅力的に見えてきます。
そうなってくると「しめたもの」なのかもしれません。
というのも、介護の仕事は報酬や楽かどうか?を考えると続かない仕事でもあります。
それを考えるのはナンセンスとでも言いましょうか。
ハマる事が出来るかどうかが、介護の仕事を二も三も楽しくします。そしてハマれる仕事です。
何をもってそう言うのか、それは一言で言うなれば「終わらない人間関係」というものです。
生きる事は難しい事ですが、楽しい一面もあります。
それが人との繋がりです。
この繋がりを仕事を通してずっと持ち続ける事が出来る、それを楽しく感じハマっている人が介護を続けています。
これを「高待遇のひとつ」として考えると、介護の仕事は楽しさが幅広くなっていきます。