介護職が看護師と上手く仕事をする方法とは?介護講師が解説するよ!
介護スタッフはどこの介護サービスに就職しても必ず看護スタッフと連携を取って仕事をしています。
介護スタッフは人間相手の仕事であるため看護スタッフと働くことは避けられないことです。
看護スタッフは介護スタッフと仕事内容が違うことからお互いの仕事内容が混合して派閥ができることもあります。
しかし、考え方を変えることで看護スタッフと上手く付き合うことができます。
私のいた介護施設でも介護と看護は不仲でしたが、ある時を境に協力するようになりました。
今回は介護スタッフが看護スタッフと上手く仕事をする方法をお伝えしたいと思います。
看護スタッフと上手く付き合えるか不安を持つ方もこれで安心できるでしょう。
看護師の業務内容を理解すれば上手くいく
看護スタッフと上手く仕事を行うためには看護スタッフの仕事内容を理解することが大切です。
ただ「医療行為をする」と覚えるのではなく、具体的にどんな流れで一日の仕事を行っているのかを理解しましょう。
そうすることで看護スタッフの気持ちや忙しさが分かるため、できることは手伝ったり相手の気持ちに立って行動することができます。
介護スタッフの意見で多いのが「看護スタッフは介護スタッフにばかり利用者の対応をさせる」ということです。
特に忙しいわけでもないのに自分の仕事だけしかしない看護スタッフにいらだちを抱えています。
ですが一度看護スタッフの業務マニュアルを見て下さい。看護スタッフの仕事内容を時間系列で理解することで「仕方がない」と考えることができるでしょう。
状況によってはそれでも納得できないこともありますが、まずは看護スタッフの一日の仕事の流れを理解して自分の仕事内容と比較してみることが大切です。
介護職の役割を明確にすれば看護師と上手くいく
介護スタッフと看護スタッフが上手くいかないもう一つの理由として、「お互いの仕事内容が混合している」ということがあります。
例えば食事介護や入浴介護は人手不足から看護スタッフも一緒に行う所もあるでしょう。
介護老人保健施設であれば看護スタッフも介護スタッフのように夜勤業務に入っています。
そういった場合、お互いが共通した仕事を行うことから線引きができず対立してしまうことがあるのです。
ですが、ここでも看護スタッフの仕事内容を理解してできない部分はフォローしていくことが大切です。
看護スタッフが明らかに仕事をしないのは別ですが、相手の仕事内容を受け入れる姿勢が上手く付き合っていくために大切だと思います。
仲間を作ることで看護師と上手くいく
介護サービスによっては介護スタッフは医療行為ができないことを逆手に命令口調で接することがあります。
特に未経験者や新人は何も知らないことから訳も分からず怒られることがあるのです。
ですが、職場内に仲間を作ることで看護スタッフからのいじめ的な対応を防ぐことができます。
必ずということはありませんが、仲間を作らないで孤立してしまうと看護スタッフにいじめられやすい環境を作ってしまいます。
そのため、看護スタッフと上手く付き合うためにも職場内に仲間を作ることが大切なのです。
相手への気遣いで看護師と上手くいく
介護スタッフは看護スタッフの仕事を理解して協力する姿勢が足りないと思います。
「自分は医療処置ができないから」と、どこかで看護スタッフに対し線を引いていないでしょうか?
実はその姿勢こそが看護スタッフにとって気遣いがないと思われています。
確かに「医療処置ができない」と看護スタッフに線引きをする考えは間違えていません。だからこそ看護スタッフの仕事を受容し、できることに協力していく姿勢が大切なのです。
あなたもどこかで看護と介護は別と考えていませんか?実は看護と介護は利用者が幸せな生活をするためになくてはならない存在なのです。そのため、お互いが親密につながっています。
ほとんどの介護サービスでは必ず看護スタッフと介護スタッフが働いています。それだけお互いが必要とされているのです。
看護スタッフと上手く付き合っていくためにはまずあなたから歩み寄ることが大切です。看護スタッフの役割だけでなく、介護スタッフとの関係性や利用者への影響も再度整理しましょう。
そうすることで相手の立場や自分の役割も明確になりグンと気遣いができるようになります。
看護スタッフもあなたが理解して歩み寄れば必ず受け入れてくれるでしょう。気持よく仕事をするためにもまずは第一歩を踏み出すことが大事です。
看護師の少ない職場なら上手くいく
看護スタッフとの人間関係を避けたい方は看護スタッフの少ない介護サービスに就職することがおすすめです。
介護スタッフの中には過去の経験や先入観で看護スタッフと上手く付き合えない方もいます。
そのため、無理に看護スタッフの多い介護サービスで上手くやっていけとは言いません。
看護スタッフへの苦手意識がぬぐえない方は看護スタッフの少ない介護サービスであれば人間関係にも悩まずに自分らしく働けます。
看護スタッフの少ない介護サービスには特別養護老人ホームやデイサービス、グループホームなどがあります。
特に特別養護老人ホームは9割が介護スタッフなため、看護スタッフと派閥もできにくく働きやすいでしょう。デイサービスやグループホームも看護スタッフは一人体制のところが多いため安心です。
反対に看護スタッフが多い介護サービスには介護老人保健施設や病院があります。看護スタッフとの人間関係に自信のない方は就職を避けた方が無難でしょう。
看護スタッフとのストレス負担を少なくして働きたい方はぜひ介護スタッフの多い特別養護老人ホームやデイサービス、グループホームに就職しましょう。
話し相手を作ることで看護師と上手くいく
看護スタッフによっては介護スタッフへ敵対心を持つ方もいます。そういった方は介護スタッフのあらを探しては攻撃的に注意をしてきます。
そのため新人のうちは誰でもストレスがたまりやすくなるでしょう。
ですが、仕事と上手く付き合っていくためには自分の話を聞いてくれる話し相手を作ることが大切です。
話し相手は職場の人でもいいですし、家族や友達でも構いません。とにかく相談できるような相手を1人作って下さい。
誰かに話を聞いてもらうだけで安心感が生まれ、看護スタッフと付き合う自信も身に付くでしょう。
例えあなたの悩みが直接解決できないとしても、誰かに話すだけでアドバイスがもらえるため環境が変わります。
ぜひ日頃から話し相手を作って苦手な看護スタッフの免疫力を高めましょう。
まとめ
介護スタッフとして働くためには看護スタッフとの連携が欠かせません。
看護スタッフと上手く付き合っていくためには相手の仕事内容を理解して受け入れることが大切です。
介護スタッフの多くは「看護スタッフは自分達の仕事しかしない」と言いますが、看護スタッフの仕事内容を理解していない部分もあります。
ですが、こういった問題は相手の仕事内容を理解することでその大変さが分かり上手く付き合うことができるでしょう。
また、自分から協力しようと歩み寄る姿勢も介護スタッフには大切です。
介護スタッフは看護スタッフと壁を作る方が多いため、相手も話しかけずらいことが大いにあります。
まずは看護スタッフを思いやることから始めましょう。
介護スタッフは利用者だけではなく看護スタッフの立場になって考えることが上手く仕事を行うために大切だと思います。
ぜひあなたができることから少しずつ始めていきましょう。