人にふれ合い、やりがいのある仕事、介護職の魅力とは!
職選びは何かのきっかけから生まれます。
映画やテレビを見て共感をしたり、身近な家族や友人の職種を見て影響を受けたり様々です。
自身もあるきっかけから介護の仕事に携わることになりました。
介護の仕事は想像以上に奥が深いです
人とふれ合うことで自分自身が磨かれ、気づきがたくさんあります。また、人から感謝されることで、自ら人に対して感謝の気持ちが増してきます。
ここでは私が経験してきた介護職の魅力について綴りたいと思います。
どうして介護職に就いたのか
彼此20年以上も前から高齢化社会が問題視されていました。
その時代は、現在のように特別養護老人ホームやその他の施設等は各市にひと施設あるかないかという環境でした。それでも利用者側からしてみると、手続きはしてもなかなか入居困難な情勢でありました。
もちろん入居困難な方々は、自宅で過ごしている方が多く、一人では生活困難な為、家族が協力して介護をしたり、訪問介護サービスを利用したりします。これらは現在と同じ状況です。
このようなケースが多数増加した為でしょう。
25年前から報道ニュースで高齢化問題が頻繁に取り上げられるようになりました。
内容は、ある家族のドキュメンタリー映像でした。
身内の介護の状況が描かれていたのですが、その映像を見た瞬間、悔しさと悲しさと自分には何もできない虚しさで自然と涙が溢れ出し、仕舞いには号泣していました。
その現状を知り、子供ながらに衝撃を受け、高齢化社会の深刻化について考えずにはいられませんでした。
この現実社会を知ったのをきっかけに、介護職を志望することになりました。
19歳だった私、訪問介護 ホームヘルパーをやってみた
ホームヘルパーと呼ばれている職です。学生時代に夏休みのアルバイトで2か月従事させて頂きました。
当時19歳だった私は、初めての経験だったので、ひたすら要求されたことを一つ一つ熟すことで精一杯でしたが、20年以上経った今でもはっきりと覚えています。
内容は(利用者個々により様々ですが)、主に食事、入浴、排泄介助、食事準備、調理、住居管理、掃除、買い物、病院通院、送迎などを実践しました。
訪問介護は、利用者さんの生活が把握でき、個人個人の暮らし方を尊重しながら日常生活を維持できるようお手伝いができるので、介護側も身近に感じ、信頼関係が深く生まれる職種ではないかと思います。
当時の私は、年齢も経験も浅かったので、調理に関しましては、今思い出しただけでも、大変申し訳ないことをしたと罪悪感が残っています。
若い頃の経験も大切ですが、ある程度の家事ができることに越したことはないと実感しました。
主婦の方々がこの職種に就いたら、食事、掃除、家事全般を程よく熟され、利用者の方々に大変喜ばれるではないかと思います。
さらに、30代~40代になりますと、人生の経験も豊富になり、あらゆる点で気配りができるのではないかと思います。
コミュニケーション能力も高まり、話の聞き上手にもなっている方も少なくないのではないでしょうか。
初めて就職したのは特別養護老人ホームの重度認知症棟
介護施設では、様々な形態があります。
特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、重度認知症棟、有料老人ホーム、グループホーム、デイサービスなどが挙げられます。
自身が初めて就職したのは特別養護老人ホームの重度認知症棟でした。
施設によって異なりますが、私が勤務したところでは滞在利用者18名、ショートステイ利用者込みで計20~22名の利用者の方の棟を担当させて頂きました。
特別養護老人ホームでの介護のお仕事
主な仕事内容は、食事、入浴、排泄介助、アクティビティー、コミュニケーション、利用者の安全確保の為、言動観察などを行いました。
施設での勤務は、他の勤務者、看護師、ソーシャルワーカーとの連携がしっかりしているので、引継ぎにより、利用者個人の細かい状況を日々確実に把握することができます。
利用者の状況をしっかり把握することで、必要な介護が効率良く実践できます。
まとめ
介護職は利用者への様々なサービスを提供する職です。身体や精神が不自由になったり、孤独になりがちな高齢者に対して、少しでも改善しようと努め、お手伝いする職です。
業務内容が過酷と言われることもありますが、まずは体験してみてください。
現在の施設では、様々な労働条件が改善されているところもあります。
さらに最近では、介護の人材派遣会社に登録して勤務する新しいスタイルが導入されています。
仕事に興味があっても、実際に働くまで飛び込めない方も、まずは気楽に試してみてはいかがでしょうか。
介護の仕事は、多くの主婦の方も働いています。空いた時間に勤務することもできるので、充実した日々が過ごせるでしょう。
私もそうでしたが、どの職も想像だけでは何も知ることができません。
実際に現場に行って、働いてみてはどうでしょう。
実際、老人ホームでの実習中、この仕事は続けられないかもしれないと思う場面もありましたが、その反面、この仕事に就きたいと強く思わせる出来事もたくさんありました。
面白いことに、私の母の友人も同じようなことを話されていました。
『介護の仕事は大変ね、でも楽しくなってきちゃって辞められないのよ。』と嬉しそうに言うのです。
そんな彼女を見て感じたことは、優しく明るい空気が部屋全体に広がるような、プラスのエネルギーが漂っているような感覚でした。
このお仕事から得ているものは、こういう事だったんだとその時つくづく思いました。
介護という職種に就き、人と関わることで、自分自身を内から向上させてくれるお仕事だと実感しました。
思いやりを超え、利用者との信頼関係で成り立つ介護職。
他者の人生に関わり、素敵な介護士と過ごせて良かったと思う利用者が一人でもいるとしたら、これ程遣り甲斐のあるお仕事はないと思います。
さらに、将来介護福祉士やケアマネージャーを目指すこともできるので、介護職の夢は広がります。
是非介護のお仕事を経験してみてください。