35歳の女性介護講師が語る!老人保健施設の介護業務とは
私は介護講座の講師をしている35歳の女性です。
私は、18歳から介護の仕事をしています。
きっかけは中学校で観た介護の仕事を舞台にした映画でした。
学校の先生に誘われ見に行き興味をもち介護職に就きました。
18歳ということもあり、最初は戸惑うことばかりでした。
社会人1年目で、『仕事』日勤や夜勤などの『シフト』に慣れることがまずは試練でした。
3ヶ月・6ヶ月と続けていく中で、できることが増えていき、高齢者の方とも上手に話せるようになったときは『仕事をしている!』と実感したのを覚えています。
私が最初に入職したのは老人保健施設です
いわゆる『老健(ろうけん)』と言われる施設ですね。
老健は病院と自宅の中間施設という位置づけです。
病院を退院後、ちょっと今の体の状態で家に帰るのは不安。。。という方がリハビリの目的で入所されます。
つまり『自宅復帰』が目的の施設ですね。
1年ぐらいたつと3名の利用者さんの担当をさせていただくことになりました。
一人は腰痛圧迫骨折を毎年春にされ入院をしてくるおばあちゃん。毎年必ず春なんです。。。暖かくなってきてフッと気も筋肉も緩んじゃうんですかね?
「来年こそは気を付けてね。」と約束しながら、やっぱり入院しちゃうという感じで、私が担当させていただいたときには腰が伸ばすのがつらく、自宅に帰ったときに洗濯物を干せるかな?と不安になっておられました。
老人保健施設は先ほども書いたとおり『自宅復帰』の施設です。
そこで、担当の私の役目は必然的に『洗濯を安全に干せるようになる』ように考える。ということになります。
もちろん新人の私一人で考えるには無理があります。
そもそも、長年洗濯をしてきたおばあちゃんが不安がっているのです。
一人暮らし1年足らずの私に主婦のしんどさがわかるはずがありません。
でも、介護はチームケア職と言われるほど、一人の利用者さんにいろんな専門職が関わっています。
医師・看護師・理学療法士・作業療法士・相談員・そして私(介護士)。
チームで話し合うケアカンファレンスでどんな方法がいいか?目標時期は?来年の春にはもう腰を痛めないように(笑)など話合いを重ね、施設のベランダに自宅と同じ高さの物干し台を設置し、週に2~3回練習してもらうなどして、『自宅復帰』の目標を達成したときにはすごく嬉しかったです。
介護の仕事のつらい点
『介護』なのでもちろん楽しいことばかりではありません。
今までで一番つらかったのは、病気による痛みに耐えられず自殺をされた方がいらっしゃったことです。
その方はしんどい、つらいという気持ちを周囲に出せない方でした。
その方が命を絶たれた時、初めて介護職を辞めたい。と本気で思いました。
でも、そんな思いから立ち直らせてくれたのは、利用者さんのご家族の存在でした。
「自宅では到底、介護することができなかった。家族のように接してくれてありがとうございます。」と言われた時には何とも言えない気持ちになりました。
『後悔のない介護をしよう!』と思いました。
一人一人の人生に携われる仕事はなかなかありません。
大変な分やりがいも大きい。
さらに、介護はまだまだ需要があり努力次第で女性でもスキルアップしていける仕事です。
介護士になれば自分が高齢になっても収入源が確保できるというメリットがあります
介護士としてスキルアップしていけば年齢など関係なく働き続けられる仕事だと思います。
介護派遣、介護人材会社を使うと低賃金を避けられる
また、訪問介護や介護派遣などはお給料も1,000円を超えるところがほとんどだと思います。
一般のお仕事で時給1,000円越えはなかなかないですよね。ですが介護だとそれが可能なんです。
私が介護を始めた十数年前には介護の派遣は少なかったので、登録にまでは至りませんでしたが、今では研修制度が整っている所も多く、いろんな事業所の経験をできるということは将来の資格取得にも有利になってきています。今から介護の仕事をやってみようかな、という方は介護派遣や、介護人材会社に無料登録して、いろいろな話を聞いてから試しに介護の仕事をやってみる、というのがいいと思いますよ。
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