オープニングスタッフとして働いた体験談
介護施設でオープニングスタッフとして働いた私がオープニングスタッフのメリット、デメリット、実際のところどうなのか?というお話しします。
人間関係で前の施設を辞めた後、オープニングスタッフの募集を見つけて応募
私は数年前に、あるグループホームでオープニングスタッフとして入社しました。
実は、このホームに入社する前に、別のホームで働いていましたが、人間関係に上手く馴染めず、とても悩んでいました。
その結果、半年ほどで、今まで勤めていたホームを退社し、地元の求人誌を見て、あるグループホームのオープニングスタッフとして働き直すことになりました。
オープニングスタッフのデメリット
オープニングスタッフとして働きはじめ、最初は戸惑うことばかりでした。
既存の施設の場合だと、仕事のマニュアルがきちんと出来上がっていますが、新規開設の施設の場合は、いくら資格や経験があっても、みんな0からのスタートです。
仕事のマニュアルはあって無い様な物です。
体温計ひとつでも、場所のありかがハッキリ定まっていないために、みんなで探し廻ったりすることも、しばしばありました。
みんな自分の事で精一杯で、一日の仕事を回すのにも一苦労しました。
正直なところ、フロアリーダーでさえ、仕事の指示を出すのに、全体像がよく見えていないので四苦八苦していました。
オープニングスタッフって実際のところどうなのか?
それでも、みんなで同じ苦労を分かち合った分だけ、痛みや悲しみ、そして一緒に働ける喜びが次第に芽生えていき、連帯感が出来てきたのです。
グループホームが開設して三か月位が経った頃、敬老会がありました
入居者様の家族の方も、ホームにお呼びしての食事会を開催しました。
その時に余興でカラオケを披露しなければなりませんでした。
入居者のみんなが分かる歌を歌おうという事になり、美空ひばりさんの歌など、戦後まもなくに流行した歌を歌うことになったのですが、若いスタッフは当然知りません。
そこで、仕事終わりに年輩のスタッフの方に教えて頂き、歌の練習を重ねていきました。
その中で、若いスタッフは、こんな衣装や小道具があったら面白いかもしれないという意見を出し、小道具作りをしました。
年輩のスタッフと若いスタッフとでは、親子ほどの年齢差がありましたが、それぞれの持ち味を生かし、お互いがお互いを必要とし、和気あいあいと活気づいた職場になっていきました。
介護では人間関係が大切、私は過去の失敗をオープンングから働く事で取り返した
既存の施設の場合だと、すでにホームの中で、仲良しグループが出来上がっているので、その中に入っていくのは、とても大変なことです。
あまり、近寄り過ぎても煙たがられるし、離れすぎてもなかなか上手く関係が築けません。
私は前回の職場で、その事で失敗をしていて、今度はみんな一からの人間関係を築きたいと思い、オープニングスタッフになりたいと思ったのです。
敬老会の日、みんなで練習した懐メロの歌を、入居者様やご家族様の前で披露しました。
入居者様も、ご家族様も「とても素敵なハーモニーだったよ!」と大好評でした。
この時、「やはりこの数か月色々苦労したけれど、やはり新規のホームのオープニングスタッフになって良かった!」と心から思いました。
そしてそれから三年後、介護福祉士の試験を受けました
ホームの皆で勉強会を開き、ここでも過去問を出し合い、全員が合格できるように力を合わせました。
その結果、受験したスタッフは全員合格する事ができました。
みんなで「良かった、良かった!」と、泣きながらお互いの健闘をたたえ合いました。
もちろん、このホームで働く事が出来て、結果的には良かったのですが、派遣会社に登録した方が、実はもっと早くオープニングスタッフを募集している職場に出会えていたかもしれないという事が最近分かりました。
オープニングでの介護の仕事は本当におススメ
自力で仕事を探すよりも派遣会社の方が、沢山の施設の情報を知り尽くしていて、大型の施設でも関連会社が新規のホームを開設しようとしているなどの、秘密の求人を持っている場合もあるのです。
ですから、これから、もしもオープニングでの介護の仕事を探したいと思っている方は、派遣会社に登録するのも有力なルートだという事を是非知っておいて欲しいと思います。
介護の仕事が未経験の方でも、きっと自分に合った職場を紹介してくれると思います。
色々と大変な仕事ですが、オープニングでの介護の仕事は本当におススメです。
介護の仕事に就こうかと考えられてる方、今介護施設で働いているけど人間関係に納得していない人は、介護系人材会社に無料登録して、オープニングでの介護の仕事がないか、あったら教えてもらえないかどうかコネを作っておかれるのがいいと思います。