介護施設採用担当が語る!介護に向かない人とは?
介護に向かない人とは?
社会に定着した介護という仕事、さらに「始めやすい」という仕事でもあります。
ケースバイケースという状況が多いこの仕事では、経験を積んでもその時々で「初めて」なんて事は多々あります。
そういった面からも転職して新たに始める人は多いようです。
しかし、どんな仕事にも「向き不向き」はあります。そんな「介護に向かない」人の話です。
辞めて頂いた人の話
筆者が介護施設採用担当をしていた頃の話ですが、それはもう十人十色で色々な人間が介護員としていらっしゃいました。
辞めて頂いたという方もいるのですが、一番の原因として多くなってしまうのが「シフトを任せられない方」でした。
現在の日本にある介護施設は、ハッキリ言ってギリギリの経営を強いられています。
この理由からも人的余裕は全くありません。
例え新人であれ、早く成長してもらって「シフトを任せたい」というのは変わりません。
成長の度合いはそれぞれあっても、結局シフトを任された以上休まれてはなんにもなりません。
そのため、やはりチームプレイで回っている職場ですからシフトに従えない人には辞めてもらった事もあります。
これが原因で辞めさせられる人がいた
これは様々ですが、筆者の経験としてまだ若かりし頃、施設長に嫌われて契約を打ち切られたという事があります。
あまり自慢出来る事ではありませんが、「介護をちゃんとしていて、現場でだけ好かれていればいい」と考えていた事があります。
結果、一年更新で働いていた頃の施設長から嫌われて「身なりがしっかりしていない」という理由から断られました。
3年でした。こういった事も十分にあり得ます。
意外な向き不向き
筆者が師匠と崇める介護の先輩から言われた事ですが、これも「向かない理由」となり得ます。それは「怒りを感じず、介護出来る人」です。
意外と思われる方も少なくないと思います。
介護をしていて、相手は人間ですし自分も人間ですからその中で「腹の立つ事」も少なからず出てくるでしょう。
一般的には「怒る事もなく仏のような笑顔の介護職員」が理想的かもしれません。
でも、それでは実は向かないのです。
「怒る感情を持っても、表に出さず、そして怒る事」が出来る人間でなくては続かない仕事とも言えるかもしれません。
要は「プロ」ですから、それを表に出さないのは当たり前かもしれません。
でも、その都度人間として感情を持つことが無くてはいずれ潰れてしまうのです。
自分が向いているのかどうかは、どんな仕事もやってみないと分からない部分はあるでしょう。
しかし、せっかく始めるのであれば長く続けていきたいというのは共通の想いとも言えます。
社会に浸透した仕事になってきたからこそ、介護の仕事に対する情報は沢山あります。考える材料とも言える情報です。
しっかり下調べをして確実な一歩を踏み出す事が、ゆくは自分の幸せに繋がっているとも言えます。