元介護士が語る!介護の仕事の魅力とは?
介護をやってみようかな~と検討中の方、介護未経験の方が「介護の仕事をするために」元介護士が介護の仕事についてまとめてみました。
興味はあるけれど不安、そんな方はこれを読んで考えてみましょう。
介護職の魅力とは?
辛い仕事というイメージがどうしても抜けない介護の仕事です。それでもこの仕事を選択する人は大勢います。
ではその魅力とは何でしょうか?
これは介護の仕事を経験していない人に伝わりにくいと思います。それは「人生を歩む上で重要な何かを気付かせてくれる」というものです。
介護技術や知識など、これからの将来について割と必要となるものが習得出来るのは言うまでもありません。
魅力の1つとも言えますが「高齢者(他人)の笑顔」が見れるというのもあるでしょう。
でも、これは他のサービス業にも共通しています。
介護の仕事が独自に持つ魅力は、そんな「他の職種に共通するもの」ではありません。
高齢者となった人間、それは様々な人生を歩んできています。
成功も失敗も、その全てがあって一人の人間が創られています。
その事を本人から聞き、感じ取る事が出来るのです。
筆者も実際、「自分の傲慢さや価値観」は大きく変わりました。
毎日の失敗は積み重なって人生の終演へ向かっている、そんな哲学的な事を考えられるようになったのも事実です。
お給料に見合うかという価値観
大きく稼ごうがそうでないとしても、生活のために仕事をするというのが実情です。
キレイ事ではありません。実際お給料は気になるところです。
介護の仕事はどうか?と言うと、確かに高いお給料は期待出来ないでしょう。ボーナスこそ最近は保障されています。
これはやはり国の財政によって大きく左右される性質があるため、高齢者専用の高級住宅にでも勤めない限りは難しいところがあります。
しかし、仕事に対する「対価」というものはお給料だけではありません。
専門職に勤めればその方面の知識が身に付いたりするでしょう。
では介護の仕事はどうなのか?を考えると、「お金では買えない経験を積める」事がその対価に含まれます。
サポート的な仕事、それが介護の本質かもしれません。
でも対象となる高齢者の生活・社会には、必ず介護をしてくれる人間が存在します。
それは人生の最期を近くして現れるのですから、重要なポジションともなり得ます。
その立場に立つならどうでしょうか。
計り知れない「糧」を得る事は間違いありません。
ドラッグストアにきた高齢者のお客と従業員ではありません。
生活の根幹をサポートする役割を担います。
価値観を広げ、人生を通して考える事が出来れば介護の仕事に対する「対価」は大きくなっていきます。
介護の仕事に対する不安、やってみると???
実際のところ「やっぱり大変なんでしょ?」という意見も少なくないでしょう。
他の仕事並に大変だと思います。
どんな仕事にもその「大変」はついて回るでしょう。
でもその中身が違ってくる訳です。
では介護は何が大変か?それはモチベーションの維持が一番だと思います。
精神面と身体面、そのどちらについても実はモチベーションが大きな要因となっているのです。
病は気からと言いまが、介護には「疲れという大きな病」が日常的に起こるでしょう。
その病は気持ちでカバー出来たりします。
他の仕事でも色々なイヤな事はあるかもしれません。それは介護に置き換えても同じです。
でも介護には仲間がいます。
同じ釜の飯を食うような、そんな仲間が大勢います。
その大勢が「仲間意識」を自然と持ち始めます。
変な言い方かもしれせんが、困っている人をグループで助けるようなそんな仕事です。
関わる者同士で情報を共有し、意見を出し合いながら仕事が進んでいきます。
こうなくては介護の仕事は成立しないのです。
自然とその流れが出来てきます、仕事が出来ませんからね。
仲間がいると、モチベーションの維持もその方法も自然と見えてきます。
介護が不安と言って飛び込んだ人も、実際こうやって自然と介護が「出来て」いきます。
介護職は求人が多く、なりやすい
「選択肢が多い=入り口が広い」
これまで書いてきた通り、介護の世界にも実に多くのサービスが存在します。
個別介護であったり、集団生活のサポート等様々です。
日中の仕事しか出来ない、不安等の理由から夜勤を敬遠する方もいらっしゃるかもしれません。
大丈夫なんです。
介護の世界には、「やろうと思っている人間を拒否はしない」という空気があります。
夜勤が出来ないのであればデイサービスで仕事をする等、スタートラインを引き直すだけなのです。
「介護イコール何々」という考え方では介護の仕事が死んでしまいます。
まずは「やろう」と思ったその気持ちが活きてきます。
その気持ちを無駄にしなくていい入り口が介護には沢山あります。
時代が介護を後押ししたとも言える、そんな状況すら感じられます。
お給料は安い、でも長く安定して、結果として「この仕事で良かった」と言えるのが介護の仕事と言えます。
人生で得られるものは限られています。
でも介護にはその「人生の先輩」が沢山いますし、その方々が対象者となります。
自分が得られる幅を広げ、得られなかった「何か」を見つける事が出来ます。
目に移る大変さばかりでなく、その後から付いてくる「価値」に目を向け介護の仕事をしてみるのは、「人生にとって損ではない」とハッキリ言えるものです。