介護未経験者が辞める原因になりやすいのはこんな業務
介護未経験者が辞める原因になりやすいのはこんな業務です。
介護職は高齢社会を迎えた現在、需要の高い仕事であるためテレビや新聞などさまざまなメディアで紹介されています。
ですが、どんなに仕事内容は分かっても実際に働いてみないと介護職の大変さは分かりません。
しかし、介護未経験者がショックを受けやすい業務を知ることで就職する前に心構えが付きます。
私は現在介護講師をしていますが受講生はよく「就職前に辛いことを知った方が心構えができるので介護職が辞める原因、辛さを教えて下さい」と話します。
そこで今回は介護未経験者がショックを受けやすい業務についてお伝えしたいと思います。
これから介護職を目指す方に「心構え」として知っていただきたく書くため、決してマイナスに受け止めないで下さい。介護職は専門職として十分やりがいのある仕事です!
私は受講生からよく「排泄や入浴の介護は異性の利用者でも行うのか」という質問をされます。
利用者の立場を考えると同性同士の介護が理想ですが、介護職は男性職員がまだまだ少ないため女性職員が男性利用者の介護を行わないと介護現場はまわりません。
そのため、どこの介護サービスでも利用者の介護は男女関係なく行っています。
ただ、女性利用者の中には同性職員の介護を希望する方もいるためそういった場合は女性職員が対応しています。
始めは異性の入浴介護や排泄介護に抵抗をもつ方も、毎日行うことで必ず慣れるため安心して大丈夫です。
辞める原因2 暴言、暴力があっても対応を要する
介護職は利用者に暴言、暴力があった場合責任を持って対応しなくてはいけません。
ほとんどの施設は利用者に暴言、暴力があった場合、男性職員(介護職がいなければ事務や相談員等)が対応してくれるため大丈夫ですが夜勤時や土日など男性職員の少ない時は女性職員が対応することもあります。
女性介護職でも対応力の高い方はたくさんいるため滅多に心配することはありませんが、対応が困難な場合は施設長や男性職員に連絡を入れることもあります。
新人のうちは暴言や暴力のある利用者への対応は難しいため、他の職員に変わってもらうことが大切です。
利用者に暴言、暴力が見られた場合は他の利用者にケガがないように気を付けて下さい。
辞める原因3 夜勤時は状況によって眠れない
夜勤時は必ず仮眠が取れるものと思いがちですが、利用者の対応で業務が押すこともあり十分に仮眠が取れないこともあります。
また、利用者が急変した時は対応をしなければならないため仮眠自体が取れないこともあります。
こういったことは滅多にありませんが、夜勤時は状況によって仮眠が取れないことも覚えておきましょう。
未経験者が夜勤を始めると仕事に慣れるまで仮眠時間が押すこともあります。
少しでも仮眠時間を確保したい場合は効率よく夜勤業務を行うことが大切です。
夜勤業務がこなせるようになれば仮眠は取れますが、必ず取れるとは限らないため夜勤前はいつも休息を取ることが大切です。
辞める原因4 GW、お盆、年末年始は仕事
多くの介護サービスは入所型であるため変則勤務で働いています。
そのため、介護職は一般企業のようにGW、お盆、年末年始にカレンダー通りの休みが取れない所がネックです。
もちろんすべての介護サービスにある話ではありません。
例えばデイサービスは通所型のサービスなのでお盆、年末年始に休みがあります。
また、パート勤務も就職場所によっては長期休暇が完全に休める所もあります。
ですがこれはごく一部の話です。基本的に長期休暇は休めないものと思って就職して下さい。
特に家庭を持つ方は家族と連休の予定が合わせにくいため理解を得る必要があります。
ですが、長期休暇が休めない代わりに別の日に3~4連休の代休が設けられます。
時期をずらして出掛けることで混雑を避けることができるため、人混みや渋滞のストレスを抱えずに済むでしょう。
長期休暇中の勤務は道路もすいているうえ、上層部も休暇していることから気楽に仕事ができます。考え方によってはデメリットばかりではありません。
大切なのは休日の計画を事前に立てて予定を充実させることではないでしょうか。
辞める原因5 変則勤務であるため休みが取りにくい
私は介護職から介護講師に転身したため今振り返ると変則勤務は本当に休みが取りにくいものだなと思います。
変則勤務は自分一人しか担当がいないため、よほどのことがない限り休みが取れません。
カレンダー通りの規則勤務である一般企業であれば、自分が休んでも変わりに出勤する人の心配をしなくて済みます。
ですが介護職は欠勤すると代わりに出勤した人にお礼をしたり、場合によっては代わりに休日出勤をする必要もあるため欠勤すると色々面倒なことがあります。
生身の人間なので体調不良はやむを得ませんが、介護職は特に日頃から規則正しい生活を送って健康管理をすることが重要です。
面接時に健康状態を聞くのは変則勤務に対応できるか確認している意味でもあります。
未経験者は仕事に慣れるまでは特に健康管理を行わないと疲労が取れません。体調を崩さないためにも就職前から規則正しい生活を習慣付けましょう。
辞める原因6 人間相手の仕事なので定時で上がれない
介護職は工場勤務などと違って人間相手の仕事です。そのため、時間ちょうどに仕事が終わるということはなかなかありません。
どうしても介護中であったりします。
多くの介護サービスでは時間になると上がるように言われますが周りが忙しい場合もあるため毎回そういうわけにはいきません。
利用者の介護は一人で行えるものではないため、定刻が過ぎても他の職員の介護を手伝うこともあります。
そのため、介護職は仕事にきりがつかないと上がれないものと思って下さい。もちろん仕事が早く終わることもありますし定時で上がれる日もあります。ですが利用者を相手とする介護職に限っては毎回そういうわけにはいかないことを理解しておく必要があります。
介護職はお互い助け合って仕事を行うものです。定時で上がれなくてもせいぜい5分、10分延長するくらいなので広い心を持って仕事を行うことが大切でしょう。
辞める原因 まとめ
介護職は実際に働かないと分からないことがたくさんあります。今回は受講生の質問から多かったものをピックアップしました。
介護職は男女関係なく利用者の介護を行います。始めは抵抗があるかもしれませんが慣れてしまえばそんな気持ちは消えてしまうため安心して下さい。
また、利用者の暴力行為も他の利用者に迷惑を掛けてしまうことから契約上、退所扱いになることが多いのです。
そのため、滅多に暴力行為のある利用者には出会いません。
ただ、介護職は人間相手の仕事であるため「絶対にない」ということがありません。利用者の暴力や夜勤時に仮眠がない可能性も想定して仕事を行うことが大切です。
その他にも介護職は一般企業とは違いカレンダー通りの長期休暇が取れません。
ですが、日付をずらした代休を設けているため混雑期を避けて旅行に出掛けることができます。
また、介護職は人間相手の仕事なので定時で上がりにくいというのも特徴です。
時間に帰ることだけが仕事ではありません。何が大切なのかをよく考えて広い心を持って仕事を行うことが大切です。
介護職は変則勤務であるため欠勤時は代理職員の要請をします。
そのため欠勤が取りにくいのも特徴です。
介護職を目指す方は日頃から規則正しい生活を送って特に健康維持に配慮する必要があるでしょう。
介護職のデメリットは考え方次第でメリットに十分変えられます。ぜひ前向きにとらえて向上心を持って介護就職をして下さい。