介護未経験者の不安に現役介護職が回答するよ
介護を未経験からはじめて二年以上続けている(今も現役介護士)の私が介護職をこれからやってみようかなーって迷ってる人に向けて書いたコンテンツです。
目次
介護士をやろうかな?って思ってる方、必見です
介護のパートは給料が安い?
確かに安い賃金で働かなければならない介護施設もあります。
地元の求人誌を見てみると介護のパートで800円で募集されていました。それだったら、責任の少ない仕事で時給900円で働こう、と思う人の方が普通だと思います。
国の施策で介護報酬の減算が決まってから、利益の出ている施設とそうでない施設の給料差が出てきました。
儲かってない、とある施設の口コミ
私が働いている職場はボーナスもすごく少ない。年度末に14名も辞めていった。給料がやっぱり問題で、男性の介護士も嫁さんを食わしていく事ができない、と言っている。
介護は働く先をちゃんと探せば薄給ではなくなります
介護のパートをやろうとした場合、どの道仕事内容のハードさは同じなわけです。
それなら、介護業界に強い人材派遣会社に登録して、給料の高いところを紹介してもらうという方法を選んだ方がいいです。もしくは、パートとして働きながら介護福祉士になるまでサポートしてくれるという働き方もあります。
介護の人材支援会社に、「給料が高い施設のみをピックアップして下さい」と言って、そういう高給与な案件ばかりを集め、そこから選んでいくのがいい方法です。
実際に私も介護の人材支援会社を使って給料の高いところに絞って就職しました。
給料の高い施設の探し方
専任スタッフが未経験から介護福祉士になるまでサポートしてくれるサービスについてはこの記事をご覧ください
介護を長年やってきた人は介護以外は転職が難かしいという現実
続けていく事が困難だという人でも、キャリアが介護しかない人は次の仕事も介護職を選ぶしか選択肢がなくなります。
私は今、介護職として現場で働いているのですが、介護の現場で働いている人を実際に見ていて思うのは、ああ、この人、介護以外では勤まらないなぁという人が非常に多いという事です。
逆説的に言えば、他では働けない、ここでやるしかないって思いながらやれる人は、介護に向いている、という事になりますね。
介護士は変わった人が多い事も事実
その人とはあまり関わりがなかったのに、看取りになったら急に何回も見に来る人(興味本位、もしくは俺って優しいよな…って自分で自分の事を想う為の自己愛から来る)人がいたりします。
新卒で介護をはじめた人は辞めていく人が多い(これは私の職場だけかもしれませんが)
正直な事をお話しすれば、新卒の人を介護で働かせないといけない社会の方がどうかしているようにも思えます。
だって、ひたっすら勉強してきて、私大とかだと、年100万円×4で、400万も教育費かかってきたのに、出てきたら薄給からスタートなわけです。しかも、学歴とは縁の遠い人から、思いっきりいじめられて辞めていったりします。多分すごく心傷ついて。
介護のデメリット、嫌な点
認知症の人に叩かれたりする事もあります。
半分は認知がなく、こちらの言っている事もわかっているのに、すごくひどい悪口、悪意のこもった罵声をあびせられる事もあります。
激務は1日だけの話ではありません。続きます。
勤務する度に、毎日つらい思いをする事になります。
しかも、かなり日常的にやってきます。こういうの、本当に嫌な事です。
介護をやるからには、精神的にタフでいないと続けていけません
私、ホント最初の頃悩んでたんですけど、段々と精神的に強くいよう、クヨクヨしてても何もならないな、って思って気にしなくなりました。
お年寄りが可愛い…?それだけでは済まされないです。
でも、ホント、やってみないと慣れないですし、やれるかどうかってわかんないです
実際に介護現場で仕事し始めて、認知症の方に頭をはたかれたり、酷い内容の罵声を浴びせられる現場に行って実際に介護職をやってみないと、実感できない事なんですが、本当にすごくキツイです。
利用者の中には本当に勝手な人がいます。そういう人にうまく対応していくのが介護の仕事の1面です。
ある一定の人はとてもいい人、ある一定の方はおかしな人
人権擁護なんていう建前だけでは割り切れないのが介護の現場です。ある程度の批判も覚悟で書かせていただきます。
世の中の一定数の人がいい人で、世の中の一定数の人がおかしな人なように、老人向け施設も多人数を集めた施設なわけですから、世の中の縮図みたいな割合で、おかしな人がいます。
ましてや、認知症となると、言語も通じず、ただ近づく人を攻撃する人もいます。
過去に何があったかはわかりませんが、介護しようとして近づけば、必ず攻撃しようとしてくる人もいます。
勤続年数を重ねれば最悪な人を介護するスキルが身についてきます。介護は我慢です。
このように嫌な事、攻撃されるような事もたくさんあるのですが、介護職として毎日同じ人と接していれば、誰がどういう攻撃をしてくるのかがわかるようになり、段々と上手にかわせるようになったり、一定の距離を取って介護できるようになります。
介護の仕事は忍耐強くないと続かないと思います。
ですが、介護には、介護を続ける限り失業はないというメリットや、ご老人と触れ合えるというメリット(ご老人と触れ合う事が楽しくなるのは、勤務してから半年位、多くの方と話してから、初めてよくわかってくると思います。)もあります。
これから介護をやってみようかなっていう人に、ちょっと介護の現実を知った上で判断していただければと思って厳しい事ばかり書きましたが、どの仕事でもつらい事、いい事ってありますよね?
介護のつらいところが我慢できそうで、いい所をしっかりと感じ取れるような人に介護職になっていただきたいと私は思います。
次ページは、私が介護職に就く前に気になった事、介護をやっても、腰痛なってすぐ辞めそうだな…という不安に対しての回答です。
次ページは現役介護士に聞いてみました。腰が痛くなった場合の対処法!介護をやると腰痛になるって本当?です。
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