【必須】介護の仕事を始める前に知っておくべき7つの用語
介護の現場では、専門用語やよく使う言葉があります。
あらかじめ知っておけば、先輩介護士たちの話や会議にもついていくことができます。
介護の仕事をスタートしてからは、覚える業務内容が沢山あります。
せめて、現場でよく使う言葉はあらかじめ覚えておけば負担も少なくなりますよね。
介護現場で使われる用語を覚えておくこくことで、スタッフ同士のやりとりが早くなります。
「○○ってどういう意味ですか?」「それってどういうことでしょうか?」
このようなやり取りを少なくすることができます。
分からないことを質問することは大事なことですが、できれば業務連絡はスマートに行いたいですよね。
今回は、「介護の仕事を始める前に知っておくべき7つの用語」をご紹介します。
介護の仕事で抑えるべき基礎用語1:介護職員初任者研修
これは、一昔前のホームヘルパー2級のことをいいます。
2013年の4月に資格制度が変わり、介護職員初任者研修という名前になりました。
介護業界に携わるための、基本的な知識や技術を身につけることができる資格です。
取得するには、厚生労働省が定めた研修を130時間、受講し修了することが必要です。
介護の仕事で抑えるべき基礎用語2:傾眠
簡単に説明すれば、うとうとしている状態のことをさします。
声をかけたり、肩をポンとたたけば目を覚ましますが、ほおっておくと再びウトウトしてしまう状態です。
介護施設では特に昼食後など椅子に座ったまま、ウトウトしている方のことを傾眠していると言います。
しかし、中には病気の兆候の傾眠もあるので「ごはん食べ終わって、眠いのね」で済まないこともあります。
介護の仕事で抑えるべき基礎用語3:感情失禁
感情失禁は、情動失禁とも呼ばれます。
感情のコントロールが出来ず、些細なことで泣いてしまったり笑ってしまうなどの状態を指します。
「他の利用者さんが声をかけたら感情失禁がみられた」というように使われます。
介護の仕事で抑えるべき基礎用語4:ヒヤリハット
介護現場で、「危ない!」と思われる出来事があった場合、この名前がでてきます。
ヒヤリハットは、重大な事故につながりそうな出来事、事故に直結してもおかしくなかった兆候をさします。
ヒヤリハットは、重大な事故を起こさないための重要な役割を持っています。
その名の通り、仕事中に「ヒヤリ」としたことや「ハッ!」と気づいたことを書面にします。
情報を共有し、対策を立てることで、重大事故を起こさないように対処することができるのです。
介護の仕事で抑えるべき基礎用語5:ADLとQOL
これは、介護計画などの会議で出やすい言葉でしょう。
「ADL」とは日常生活動作のことをいいます。
かみ砕いていえば、食事をしたり排泄したり移動したり、日常生活の動作のことをいいます。
着替えたり、髪を整えるなど日常を生活する上で最低限できなくてはならない動作です。
「ADLの低下がみられる」ということは、「日常生活が以前よりもできなくなった」と解釈すれば間違いはないでしょう。
「QOL」は、生活の質のことを指します。
「ADL」を簡単に説明すると、日常生活を生き生きと過ごしているかということです。
主に日常生活を満足して過ごせているかを指すので、精神的な要素が含まれます。
例えば、「ADL」を上げるためにリハビリを行ったとしましょう。
そのリハビリが苦痛で仕方ないということになると、「QOL」は低い状態であるということになります。
介護の仕事で抑えるべき基礎用語6:感染症
介護は、血液や排泄物、時には嘔吐物など感染の危険が多い現場です。
高齢者は、免疫力が弱いため感染症にかかりやすく感染が拡大しやすい傾向があります。
主な感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染、経皮感染です。
特に高齢者施設では、疥癬(かいせん)などによるダニによる皮膚病、白癬、ノロウイルスやインフルエンザなどが挙げられます。
各事業所は、毎年流行する時期にマスクで対策を行ったり、勉強会などを開き感染拡大を防止しています。
介護士も職場の制服は持ち帰らずに職場で洗うようにしましょう。
汚染された制服を自宅に持ち帰ることで、感染が拡大するケースもあります。
介護の仕事で抑えるべき基礎用語7:失禁(+)
記録に失禁(+)と書かれていた場合、「失禁した」ということです。
失禁の量によっては失禁(+)の(+)が、失禁(++)と表現されることもあります。
失禁以外でも使うこともあります。
施設によって表現はさまざまなので、記録やメモに書いてあった場合「あ、失禁があったんだな」と解釈すればよいのです。
まとめ
今回、ご紹介した「介護の仕事を始める前に知っておくべき7つの用語」はいかがでしたか?
ご紹介した用語以外でも、現場では専門用語やよく使う言葉は沢山あります。
未経験者の方は戸惑いやすいかもしれませんね。
今回ご紹介した7つの用語は、現場の介護スタッフでよく使う用語です。
介護士で活躍するなら知っておけば、現場でもスムーズなやり取りができるようになります。