ケアマネ―ジャーと介護スタッフの違い 介護講師が解説
介護求人を探すとケアマネジャーという資格を聞きますが、実際は介護スタッフと職種も違うため関係性が薄いことが特徴です。
私の周りでもケアマネジャーの役割が理解できず資格を取らない方もたくさんいます。
しかし、ケアマネジャーは介護スタッフの仕事を支える大きな役割を持っています。
ケアマネジャーの役割を知るからこそ介護スタッフとしての役割も具体的に理解できるのです。
今回はこれから介護就職を目指す方へ介護スタッフとケアマネジャーの仕事の違いについて説明したいと思います。
ケアマネジャーの特徴を知ってさらに介護スタッフの知識を広げていきましょう。
ケアマネがあると利用者の介護計画を作れる
ケアマネジャーの大きな役割として介護サービスを利用する利用者の介護計画を作ることがあげられます。
実は介護スタッフはケアマネジャーが作成した介護計画にそって介護支援を行っているのです。
介護計画は介護報酬の算定に必要な物であるため、介護サービス側の都合で介護計画なしに援助を行うと違法になってしまいます。
そのため、どこの介護サービスでも介護スタッフと同様にケアマネジャーは必要とされているのです。(中にはケアマネジャーを委託している介護サービスもあります)。
介護計画くらい介護スタッフが作っても良いのでは?と思いますがそれは違法になります。
介護計画の専門知識を持ったケアマネジャーにしか作れないと思って下さい。
ケアマネジャーは介護計画を作成する専門職なため、専任として働けば介護現場で働く必要がありません。
そのため、将来身体介護で体の負担を減らしたい方からも人気のある資格なのです。
ケアマネは専門職だから高賃金だよ
ケアマネジャーは国家資格ではありませんが介護計画を作成しマネジメントを行っていくことから高い専門知識を必要とします。
そのため、介護スタッフよりも高賃金なのも特徴です。
介護スタッフの平均手取り額が17万円なのに対してケアマネジャーの平均手取り額は23万円になります。
高給料なこといから既婚男性や母子家庭の方からも人気のある資格です。
ケアマネジャーの受験資格は介護経験が5年以上必要なためすぐには取得することはできません。ですが、合格率も20%と難関試験なため、働きながら受験準備をするにはちょうどいい期間でしょう。
介護スタッフとは職種も違うため1からのスタートですが資格をいかせるうえ高賃金なのでやりがいがあります。
ぜひ介護スタッフとしてキャリアを上げたい方はケアマネジャーを目指してみてはいかがでしょうか?
ケアマネなら正社員でも土日祝日が休める
ケアマネジャーは介護スタッフとは違い交代勤務ではなく事務員と同じカレンダー通りの勤務になります。
そのため、正社員でも毎日日勤勤務で土日祝日に休むことができるのです。
家庭を持つ方は家族と都合が合わせやすいためぜひおすすめです。
ですが、ただケアマネジャーを取れば土日祝日に休めるものではありません。
介護スタッフと兼務をするとなると今まで通りの変則勤務は変わらないでしょう。
一度介護スタッフを辞めて専任ケアマネジャーに転身しなければカレンダー通りの休みは取れません。
正社員勤務で土日祝日に休みを入れたい場合、専任ケアマネジャーなら簡単に実現できるためおすすめです。
今現在ケアマネをやっている人の体験談を以下のページでご覧いただけます。
介護の仕事で断トツ離職率が低いケアマネ!現役介護支援専門員が解説 - 介護求人の選び方
ケアマネ―ジャーと介護スタッフの違いとは まとめ
介護スタッフとケアマネジャーの大きな違いは専門性の高さ、給料、そして規則勤務だと思います。
利用者介護が好きな方は介護スタッフが向いていますし、介護計画を作ってマネジメントをしたい方はケアマネジャーが向いているでしょう。
介護スタッフとケアマネジャーはお互いにとって必要な存在です。それぞれの特徴を知り、介護スタッフの役割をいかしていくことが大切でしょう。