介護士は正社員よりも派遣という働き方の方がメリットが大きい

社会問題としても言われている「非正規雇用」ですが、そんなに悪いものでしょうか？

雇用する側（施設や会社）も「試用期間」を定めている訳で、派遣は働く側の「それ」（＝試用期間）とも言えます。

派遣で介護施設に関わる事によってさまざまな情報が入ってきます。

人間関係はどうなのか、働き易い職場なのか？経営者はどんな人物なのか（ちなみに介護施設は競争の原理が働いてない、閉鎖的な職場ですので、経営者は個性的な人物な場合が多いです。）
働く側から見て、良い職場かどうか、見極める事ができるのです。

今回は、少し違った目線で正社員のデメリット、派遣社員のメリットを比べた記事になります。

派遣社員の現状

現在３０代の社会人からすると、あまり耳覚えの良くない「派遣」という言葉です。

しかし、若者や新卒者の中には「あえて」派遣社員を選択する、そんな人も増えています。

今、介護施設では派遣社員という働き方が結構当たり前になってきています。
雇用条件も、働いている人の質も改善しており、介護職の派遣は、昔の低賃金ですぐにクビになる派遣とは変わってきています。

介護の正社員のデメリットとは

働き方を比べる上で、正規雇用が一番上位でデメリットなんて無いと思うでしょう。

こういう書き方をしますが、私も介護の正社員の一人です。
デメリットを言うなら、正社員は残業があり手当てが無いという事です。

介護における正規雇用は残業手当なんて出ないのが普通で、その事は今後もしばらく変わらないでしょう。
賞与が出るから良いなんて言われますが、今では派遣社員も賞与が出る時代になりました。

派遣社員のメリットとは

サラリーマンの最大の特権は、「辞める」という事だと言われます。

実際は辞める事すらままならない仕事も多くあり、後任がいないから等よく聞かれます。
派遣社員のメリットは結構多く下記のようなものがあります。
・自分に合わない職場は相談出来る（違う職場を希望するのも相談出来る）
・残業手当が保証される
・辞められる（後任は派遣会社が探すから、正規雇用より気楽）
・経験を積みたいと考えて職を移りやすい（派遣会社に登録したまま、違う職場へ行ける）
賞与については、派遣会社との雇用契約にもよるので様々です。

いつか切られるかもと心配？

派遣社員にある不安みたいなものに、「非正規雇用だからある日いきなり切られる」とあります。

これは少し前の派遣社員の扱いでもあり、確かに工場等では今もあります。

介護の派遣社員となると少し違います。

介護施設は「人を集めても応募が来ないから、派遣会社に依頼している」のです。

言い換えれば「派遣社員が入っている施設は、慢性的な人不足」となります。

ですから、介護においては不祥事でもない限り、急に切られる派遣社員というのはまず有り得ないのです。

メリットを最大限に活かしたまま、経験を得て合わなかったら辞めるというのも可能です。

それでも施設側は人に来てほしいのです。

派遣社員は頑張った分だけ見返りがある

何よりも最近話題の「残業代未払い」が無い事が一番です。

これは派遣社員として働いてくれている人との約束事を守る意味でも、しっかりと残業代は支払われるのです。

もし働いている人が離れていってしまっては、それこそ派遣会社も損をします。

しっかりと残業手当を支払うという事は、両者にとってもメリットなのです。

捉え方を変えてみると派遣社員という働き方は損しない

仕事を新しく始める時、誰でも「自分に合っているのか？」が気になります。

でもそんな事職場で聞けませんよね。

私がいる施設に来る派遣社員さんもそうでしたが、派遣担当者がいる分やり易かったと言います。

入職して、その仕事先でいきなり相談なんて出来ませんし。

そういう相手が最初からいるのは、派遣という働き方独特かもしれません。

お試しも、様子見も出来る働き方です。

正規雇用が難しい時代に、派遣として実績を作り登用される人もいます。
無理をしない働き方として、派遣社員が今注目されています。

派遣で介護施設に関わる事によって、職場の雰囲気、人間関係の情報を得て、そこから正社員としてその施設に応募する、というのは良い職場の選び方です。

介護系人材派遣会社に登録し、あなたのお住いの近くで紹介予定派遣を受け入れてくれる職場を紹介して下さいと頼めばすぐに教えてもらえます。

合わなかったら辞めればいいだけです。そこは派遣社員と法人の関係、誰も責めたりはしません。よくある話です。

介護における派遣とは？

「失敗しない介護の始め方」それが、派遣という働き方です。
介護の仕事という売り手市場だからこそ使える、良い働き方の一つなのです。