介護職に就職する前におすすめする資格とは?介護講師が解説するよ!
介護スタッフは将来介護経験を活かす際に資格を持っていないと幅広い福祉分野への就職ができません。
初任者研修は介護スタッフが持つ資格になるので他の分野での活用は難しいでしょう。
しかし、介護関連の資格を取ることで就職時のアピールポイントにもなり、転職時に幅広い仕事を選ぶことができるのです。
介護スタッフは必ずしもあなたに向いているか分かりません。
関連資格を取ることでいざという時に使うことができるのです。
今回は就職前におすすめする介護関連資格をご紹介します。興味のある資格があったらぜひ取得してみて下さい!
介護の就職前に福祉用具専門相談員を取ろう!
介護サービスは身体介護を行うことから腰痛や身体の痛みを起こす可能性があります。
腰痛などが悪化すると介護スタッフを続けることが難しくなります。中には介護業界を退く方も少なくありません。
せっかく取った初任者研修も介護スタッフの経験も、介護業界を退くことですべて無駄になってしまいます。
そこでおすすめなのが福祉用具専門相談員の資格です。
この資格を取ることで介護経験を活かしながら介護業界で働くことができるのです。
福祉用具専門相談員は指定の研修を受けることで取ることができます。
研修時間はおよそ50時間で最後に評価テストに合格すると資格が取れます。
福祉用具専門相談員の受講期間はおよそ7日間で受講料は平均4万円~5万円程になります。
各地でスクールがあるため興味のある方はぜひ確認してみて下さい。
福祉用具専門相談員は介護スタッフの「第二の就職先」としても人気があります。身体介護を必要としないため、身体の心配をすることなく長く働くことができるでしょう。
介護の就職前に住環境コーディネーターを取ろう!
介護の関連資格で比較的取得しやすい資格が住環境コーディネーターです。
住環境コーディネーターは日常生活で何らかの支援を必要とする高齢者や障がい者へ住みやすい住宅のアドバイスを行う資格です。
就職先は福祉用具店や福祉器具メーカーなど主に福祉用具を取り扱った会社で働いています。
住環境コーディネーターは1級~3級までありますがほとんどの方は2級から受験します。
その理由は求人で2級以上の資格を必要としているからです。住環境コーディネーターは試験制で2級は7月と11月の年2回実施されます。
1級は11月のみ実施されます。1級の合格率は6、6%とかなり難関であるうえ2級の合格者でないと受験資格がありません。
そのため、受験する方はまず2級から受験するようにしましょう。2級であれば合格率が55%なのでがんばれば十分合格することができます。
私の教え子も2人受験していますが一発で合格しています。
住環境コーディネーターの問題集は書店で販売しているため、気になる方はぜひ問題集を購入して勉強してみて下さい!
介護の就職前にレクリエーション資格を取ろう!
介護現場で活用できる資格として「レクリエーションインストラクター」があります。
レクリエーションインストラクターとは、介護サービスなどの利用者を対象に目的に合わせて余暇活動(レクリエーション)のプログラムを計画、展開する資格です。
レクリエーション活動は介護スタッフの仕事に含まれるため、福祉用具専門相談員のように他業種として働くことはできません。
ですが、レクリエーションインストラクターの資格を持っていると、面接時に介護業界の意欲が認められるため前向きに採用を考えてくれるでしょう。
また、この資格を持っているとレクリエーションの知識が認められるため、未経験でもレクリエーションの計画を任せてもらえるようになります。
レクリエーションインストラクターを取るには講習、実技による学習と書類審査(実技講習の受講確認)で認可を得ることが必要です。
取得に必要な実技講習は各都道府県で実施されているため興味のある方はぜひ調べてみて下さい。
レクリエーションインストラクターを持っていると利用者や介護に対して柔軟的な見方をすることができます。
福祉業界の知識を幅広く習得したい方はぜひレクリエーションインストラクターを目指しましょう!
介護の就職前に介護事務を取ろう!
「今は介護スタッフとして働きたいけど、将来的に身体介護の少ない職種にチェンジしたい」という未経験者も少なからずいます。
そういった方へおすすめなのが「介護事務」の資格です。介護事務とは、介護サービスで事務職を行う方をいいます。介護事務は主に利用者の入所管理、職員の就業管理を日常として行っています。
利用料の支払い対応をしたり介護報酬の請求書作成もあるため事務経験のある方やパソコンに強い方へもおすすめしたい資格です。
介護事務は介護スタッフのように身体介護を行わない他、毎日日勤業務であるため規則的に働くことができます。
また、休日も窓口業務と合わせているため日曜、お盆、年末年始に休みを取ることができるのです。
介護スタッフは交代勤務であるため毎週休日が違いますが、介護事務として働けば安定した休日を手に入れることができるでしょう。
介護事務の資格はスクールや通信講座で学習して指定の認定試験に合格する必用があります。取って損はない資格なので将来のためにぜひ取得することをおすすめします。
介護の就職前に介護職員初任者研修を取ろう!
介護スタッフは無資格でも就職することはできますが、時間のある方は介護職員初任者研修の取得を推奨します。
その理由は介護スタッフになったら早かれ遅かれ取らなければいけない資格だからです。
初任者研修は県内各地でスクールを実施しています。
受講期間はおよそ3カ月ですが、短期コースを選べば1カ月半から2カ月で取得することができます。
初任者研修の費用はおよそ4万円~6万円ですが、失業中であればハローワークの職業訓練が利用できます。
職業訓練は受講料無料で資格が取れるため求職者の方へぜひおすすめです。
詳しい受講要件が気になる方は最寄りのハローワークへお問い合わせ下さい。
介護求人の中には応募要件に初任者研修の資格を提示している所もあります。
そのため、初任者研修を持っていると幅広い介護求人に応募することができるのです。
就職前に初任者研修を取れない方は、受講するスクールの資料請求をするだけでも就職後スムーズに受講することができます。
初任者研修をまだ持っていない方は、まず初任者研修の取得から目指してみましょう。
まとめ
未経験介護スタッフは初任者研修だけでなく幅広い関連資格を取ることが将来の選択肢を広げるために大切です。
どんなに介護スタッフへ興味があっても就職したら向かないこともあります。そこで退職してしまうとせっかく取った初任者研修も水の泡です。
福祉用具専門相談員や住環境コーディネーター、介護事務を取ることで例え介護スタッフが合わなかったとしても資格をいかして他の介護業界に就職することができるのです。
また、腰痛などで将来身体介護が難しくなったとしても、関連資格があることで介護業界を退く必要がなくなります。
将来的に長く介護業界で活躍するためにもぜひ関連資格を取得しましょう。
また、就職後に介護スタッフとして活躍するためにもレクリエーションインストラクターと初任者研修を持っていれば職場から信頼されて一目置かれます。
就職後のために、そして将来のためにぜひ介護関連資格を取りましょう!