介護のオープニングスタッフで働く際の注意点とは?介護講師が解説するよ!
未経験でもオープニングスタッフで働くことはできますが、介護現場を知らないと仕事が合わない可能性が出てきます。
オープニングスタッフはメリットもありますがデメリットを理解したうえで就職しないと後で後悔することになるのです。
しかし、オープニングスタッフに応募する前にデメリットを知ることで本当に自分に合うかをしっかり考えることができます。
人それぞれ仕事への価値観は違います。未経験だからこそ下調べをすることが大切なのです。
今回はオープニングスタッフの就職を考える方へ、働く際の注意点をご紹介します。
ぜひ今後の参考にして下さい。
介護施設のオープニングスタッフはボーナスが少ない
新規施設はまだ事業が安定していないことからボーナスの支給額が少ないことが特徴です。
夏のボーナスは基本給×1、7倍が平均ですが、新規施設だと1、3倍が平均となります。
冬のボーナスも基本給×2、3倍が平均ですが新規施設だと1、5倍が平均です。ボーナスの支給額は利用者の入所数だけでなく施設の利益や査定等も含まれるため平均を下回ることもあります。
オープニングスタッフは経験や資格の有無に関係なく事業が安定していないため、5年間位は同系統の介護サービスよりもボーナスが少ないと思って下さい。
ですが、事業が安定すれば必ずボーナスは平均値まで上がります。
ボーナス額にこだわりをもつ方は、設立5年以上の施設に就職した方が収入が安定します。
オープニングスタッフは5年位ボーナスが少ないため、興味のある方も家庭環境を考えてから応募するようにしましょう。
オープニングスタッフだと新人介護士への教育が少ない
オープニングスタッフの魅力は上司がいないことですが、その分後から入る介護スタッフの教育をする必要があります。
未経験であると介護の知識、技術の応用が難しいため、必然的に新人教育をする機会が少なくなるでしょう。
中には介護経験が5年、10年の新人職員が入ることもあるため、特に未経験者は足元を見られないように気を付けなければなりません。
「初任者研修を取ったからもう平気」という考えではなく、新人職員から尊敬される介護スタッフを目指して常に自分磨きをする必要があります。
そうしなければ数年後、後輩が新人教育をしたり昇格してしまう可能性が出てくるでしょう。
オープニングスタッフで入った場合、努力をしていかないと後輩に先を越されてしまいます。
先輩や上司がいない分、覚悟をして働かなくてはなりません。
オープニングスタッフは定時で上がりにくい
オープニングスタッフは業務体制が安定していないため、他の施設のように時間内で仕事が終わらないことがあります。
また、付帯業務や業務改善の相談も随時あるため、業務体制が安定するまでは定時で上がりにくい環境で働くことが多いのです。
オープニングスタッフは業務の問題点に直面しやすく、それらを一つひとつ改善していかなければなりません。
業務体制が安定するまでは残業する機会もあります。
そのため、向上心を持って働けない方は残業意識が高くなってしまい嫌気がさしてしまうでしょう。
オープニングスタッフを目指す方は「自分たちで施設を作り上げていく」という責任感と向上心が必要になってきます。
まとめ
オープニングスタッフは先輩や上司がいないことから未経験者からも人気があります。
ですが、未経験で就職する場合は日々自分磨きを行い後輩からお手本となる努力をし続ける必要があります。
オープニングスタッフは同僚が必ず役職者です。
あなたも同じ位仕事ができなければ後輩から比べられてしまいます。
オープニングスタッフを目指す方は目標をしっかりと持ち、常にお手本となるような仕事ができることを目指しましょう。