元介護士が語る!介護職でつらい事ベスト3
介護職について調べると誰が考えたのか3K(きつい、臭い、汚い)という言葉をよく聞きます。
この言葉の影響もあってか、介護職は世間の人から「つらい仕事」と認識されるようになってしまいました。
しかし、実際何がつらいかは介護職をした人にしか分かりません。
「3K」という言葉など、介護職からしたら「一種の偏見」にしかすぎないのです。
今回は元介護職が感じた介護職でつらいことについてご紹介したいと思います。
この記事は介護職のイメージを悪くするものではなく、「未経験者が転職を考える際の参考」としてお伝えしているものです。
介護職は多くのやりがいがあることを認識したうえでお読み下さい。
介護士のつらい事 第三位!介護士は変則性の勤務がつらい
ほとんどの介護職は利用者の「生活の場」となる介護施設で働いていることから、24時間型の交代勤務をしています。交代勤務の種類は基本的に早番、遅番、日勤、夜勤というかたちが一般的です。
早番は朝7時頃からの勤務がほとんどであるため、一般企業と比べると早く出勤しなければなりません。
ですが早番は仕事終わりが16時頃であるため医者や買い物にも出掛けやすい時間帯なのがうれしいです。
それに比べて遅番は10時頃からの出勤で朝はゆっくりできますが、帰りが19時頃と遅くなるため帰宅後の時間が減ってしまいます。
また、日勤は8時半頃から17時頃までと勤務時間も安定していますが、子どもの小さい女性やパートの方が多く入るため早番や遅番に比べると日勤は少ないのも特徴です。
そして夜勤勤務は17時頃から翌日9時頃までと一夜をはさむ勤務になります。
仮眠時間も2時間から3時間しか取れないため帰宅後はもちろんですが、出勤前もきちんと休養を取る必要があります。
介護職の交代勤務はこのように早番や遅番、夜勤などが入ることから変則的なのです。
そのため、それぞれの長所や短所を理解しつつ時間を上手く利用していくことが大切でしょう。
介護士のつらい事 第二位!お盆、GW、年末年始が仕事でつらい
介護施設は利用者が日常生活を送っている場所となるため、病院のように24時間、365日常駐していなければなりません。
例え緊急性がなくても利用者は介護を始めとする何らかの支援を必要としているためです。
そのため、介護施設は一般企業のようなお盆、GW、年末年始休みがないのも特徴です。
ですが安心して下さい。家庭をもっている方は周りの職員と相談しながら交代で休めるようにしています。
そのため、独身者は連休時の出勤がかさなってしまうかもしれません。
ですが、施設によっては時期をずらして連休を設けている所もあるため考え方によっては混雑を避けて出掛ける事ができます。
介護職は基本的にカレンダーにある連休や長期休暇がないものと思いましょう。始めは連休時の出勤に違和感がありますが、そのうち慣れてくるので心配入りません。
介護士のつらい事 第一位!急な欠勤者による勤務交代がつらい
介護職は一般職とは違い交代勤務であるため、急な欠勤が出た場合は交代勤務をしなければフロアの仕事がまわりません。
私が働いていた介護施設でも子供の急な発熱等で欠勤者が出た時に勤務延長や休日出勤をしたことがありました。
急病であるため仕方がありませんが、シフトの関係上他の職員の対応が困難なことが多く、出勤依頼を受けたら変わらないといけない環境にあります。
それでも用事がある時は断っていますが、こういうことは「お互いさま」であるため交代を受けた方が今後のあなたのためにもなります。
せっかくの休日に出勤をするのは用事も後回しになるため大変ですが、元介護職として特別な用事がない限りはできるだけ引き受けることをおすすめします。
介護職でつらい事 まとめ
私が介護職をしていてつらかったことを3つご紹介しましたが、どれも共通していることは考え方を変えることでつらさがなくなるということです。
変則性の勤務も時間を上手く利用すれば医者や役場などの公共施設に出掛けることもできます。
また、混雑時を避けて買い物へ出掛けることもできるでしょう。
介護職はカレンダー通りの休日が取れませんが、考え方によってはその分事務や上層部が休みであるためストレス負担も少なくゆったりと仕事をすることができます。
また、時期をずらしてまとまった連休も取れることから行楽地の混雑に悩まされることもありません。
私の周りの介護職も、混雑時をずらしてゆっくりと旅行に行ける所が魅力であると話していました。
また、急な病欠による勤務交代も大変ですが滅多にないことですし、いざという時のために交代を受けた方が今後の人間関係も良好になると同時にあなたの評価も上がります。
それに、貸し借りではありませんがあなたが困った時に助けてくれるかもしれません。
そう考えると急な勤務交代もつらくならないでしょう。
冒頭で書いた介護の仕事3Kというのも考え方を変えることが大切です。
私は3Kとは「きつい、臭い、汚い」ではなく「期待、協力、希望」であると思います。
何事もやってもないと「仕事」というものを理解することができません。
介護職はつらいといいますが、「考え方」を変えることで広大な道が開かれるでしょう!