介護を辞めたくなったら?誰も教えてくれない角がたたない退職の方法
「今の職場から転職したい」
「介護士を辞めたい」
介護士なら一度はこのように思ったことはありますよね。
けれど、いざやめようと思っても引き止められたり、冷たくされないかが心配でなかなか切り出せない方は多いのではないでしょうか。
今回は、元介護施設人事を担当者が教える退職の方法をお伝えします。
これを知ったうえで、本当に退職するか、退職するならどのように退職日を迎えるかを考えてみましょう。
今回は、「誰も教えてくれない角がたたない退職の方法」をご紹介します。
介護を辞たいのなら:辞めると決めたら最初に行うべきこと
多くの転職希望者には、「次の仕事を見つけてからやめましょう」というアドバイスがあります。
しかし、これにはリスクを伴います。
それは新しいところで採用されない可能性が高いということです。
実際に、面接に来た方で「今の職場を辞めるつもりだ」という方がきました。
しかし、面接に来た時点ではまだ退職の意向を職場に示していないとのことでした。
このような状態で、面接にきてもまず採用できません。
なぜなら、本当に退職する保証がないからです。
意外かもしれませんが、このような状態で面接に来る方は1人や2人ではありません。
次の仕事を見つけてから退職届を出すのではなく、時間の余裕をもってやめることが次の職場を見つけるためのスムーズな方法といえるでしょう。
「退職届をだす前に新しい職場のめどを立ててきたい!」
このように、心配なのであれば別の施設で働く友人などの紹介をあらかじめあたっておくことをおすすめします。
介護を辞たいのなら:まずはセクションの管理者に話そう
退職の意向は、まずは直属の上司であるセクションの管理者に打ち明けましょう。
よくあるパターンが、先輩スタッフに話したら先輩スタッフが上司に報告してしまった、施設の上層部の人と会う機会があったからその時に話してしまったというパターンです。
このような状態は、直属の管理者を避けて退職の意向を伝えてしまっています。
セクションの管理者に1番に伝えないと、余計な引き止めや、摩擦をおこしかねません。
どんな良い機会があったとしても、まずはセクションの管理者に話しましょう。
介護を辞たいのなら:切り出すなら2~3ヶ月前がベスト
最初にご紹介しましたが、退職届をだしてからが就職活動になります。
どの施設も人員不足なので、ぎりぎりまで引き止めたり、中には施設側の事情で退職日を引き延ばされたなんて話もあります。
新しい雇用先の施設は、すでに新しく入るスタッフの準備に入っているのでこのような状態はできるかぎりさけたいところです。
だからと言って退職予定日に追われるようにして、新しい職場を探すと焦ってしまいがちです。
退職届は、辞める日から2~3ヶ月前に切り出すようにしましょう。
介護を辞たいのなら:辞めたい!ならまずは3日寝かせてから決めよう
介護士の求人は、現在も沢山でています。
どの施設でも、引く手あまた状態です。
このような現状に、「辞めたい」と思ったらその勢いで辞める人も多いでしょう。
中には「朝、退職届だけ置いて出ていった」なんていうケースも稀ではありません。
残念ですが、このような辞め方は珍しくないのです。
けれど、そのような辞め方はそのあとの自分を苦しめるだけですので避けたほうがよいでしょう。
本当に、辞めるかどうかを決めるなら3日間考えてみましょう。
自分の中で「辞めたい。でも・・・」など「でも」がついている間はなかなか決心が決まっていない状態です。
自分の中でゆるぎない退職の気持ちを固めておきましょう。
気持ちが固まれば周囲に何を言われようとも「もう決めたことですので」と受け流すことができます。
介護を辞たいのなら:手続きは忘れずに
意外と多いのが、退職する際の手続き忘れです。
健康保険書を返し忘れたり、社員証を返し忘れると再度施設に足を運ばなくては行けなかったり郵送しなくてはならないことも。
制服、社員証、名札の返却や雇用保険被保険者証、年金手帳、源泉徴収は貰いましょう。
ハローワークでの失業認定を受ける場合もありますので、転職先が見つかっていないのであれば離職票を受け取りましょう。
タイミングがつかめないというなら、菓子折りを持っていく際に手続きの話をしてみましょう。
あとをにごさず介護を辞たいのなら:意外と多い忘れ物
退職の手続きも大切ですが、意外と忘れやすいのが現場に置いた私物です。
シューズやコップ、筆記用具など置いていってしまうと処分するのは、残されたスタッフです。
「立つ鳥は後を濁さず」退職日は必ずチェックしましょう。
最後の日は、少し大きめのサブバックを持ってきておけば長年置いていたうっかり忘れものなどを手で抱えて持って帰るなんてことも避けられます。
まとめ
今回、ご紹介した「誰も教えてくれない角がたたない退職の方法」はいかがでしたか。
退職すると決めると必ず周囲はざわつくものです。
これは、仕方のないことです。
けれど、順序立てて退職すれば、今いるその施設もあなたの実績の一部になるでしょう。
意外と狭い介護業界ですので、どこかでばったり会うなんてことも考えられます。
円満退社することで、新しい旅立ちを迎えましょう。