何歳からでも遅くない!!未経験から介護職をやるメリット
他職種と介護のちがいは何?
介護講座の講師をしていて「介護はやりがいありますか?」と聞かれることがよくあります。
もちろんやりがいは介護だけではなく、いろんな仕事にあります。
どんな仕事でも何をやりがいと感じるかは自分の仕事への姿勢や受け止め方によるのかもしれませんね。
介護のメリットをあえてお伝えするなら私が感じるのは2つ。
一つは、どんな年齢からでも遅くない!!
もう一つは、経験や資格を積みかさねることにより、確実にキャリアアップできるということでしょうか。
30代・40代からスタート
将来バリバリ仕事をしたいなら30代・40代の今が始め時!
介護は資格制度がしっかりしています。
ヘルパー2級なんて資格は誰しもが耳にしたことある資格ですよね。
介護の資格は取りやすい、講座が多い、世間的に認知されているというメリットがあります。
ヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修)は130時間程度のカリキュラム数です。
今は通信での資格取得もできるので講座に通うのは20日ぐらいでとれちゃうところもあります。
通信と通学であれば断然通学をおススメします。
最初は大変でしょうが、福祉・医療分野は専門用語が多いです。
例えば私たちが一般に使っている言葉でも、仰向けに寝ることを『仰臥位(ぎょうがい)』うつ伏せに寝ることを『腹臥位(ふくがい)』といいます。
この福祉・医療の専門用語に慣れていないと、テキストを読んでいても時間がかかり、理解できない。⇒結果、おもしろくない。モチベーションの低下につながってしまいます。
その点、通学は一から講師に教えてもらえるので、わからないことは、その場で解消することができますし、介護講座の講師になるには現場経験が必要ですので、介護現場でのあるあるを教えてもらうことができますよ。
ただ、制度の改正により、介護職員初任者研修でも筆記試験(訓練校で実施)が必要になってきています。だんだんと資格が難しくなってくることが予想されますので、資格取得はお早めに。
企業・働き手 双方にメリットがあるのが介護派遣
介護派遣ってよく聞きますよね。
介護現場で人材がなかなか定着しないというのが日本の課題でもあります。
そんな中で伸びてきている分野が介護の派遣ではないでしょうか。
派遣は契約する企業側・派遣される派遣スタッフ双方にメリットがあると私は感じます。
企業側としては高い求人広告を出したもなかなか当たりは少ない。
でも現場に人は欲しい。と悩んでいる企業も多いでしょう。
何週にわたって広告を出しても成果はあまり期待できません。逆に悪い印象につながることもあります。
皆さんも求人を見る立場として、毎回同じ事業所の求人がでていたら、どう感じますか?
「あの事業所、人間関係悪いのかな?」「厳しいのかな?」「利用者さん厳しいのかな?」
とまず良いことは思いつきませんよね。
また、求人出すまではないけど、あと2人ぐらい確保しておきたいな。と思われてる企業も多いです。
そこで瞬時に対応できるのが派遣です。
派遣を使う企業側のメリットとしては、条件が合う人を派遣してくれる。
条件が合うから、すぐに辞めない。一時的ではなく、両者合意のうえで継続も可能ということです。
派遣スタッフももちろんメリットはたくさんあります。
自分の働ける時間、希望を担当スタッフと相談しながらライフスタイルに合わせた仕事ができる。
就職して一番困るのが、合わなかった時の退職のタイミングです。
言い出せずにズルズルという方も多いでしょう。
その点、派遣スタッフは一応契約期間が決まっています。現場と合わないと分かれば期間満了にて終了。
もっと働きたいと思えば両者合意があれば継続可能というメリットがあります。迷っているあなたは、まず派遣登録からしてみてはいかがでしょうか?
介護のバイトで自分探し
介護やってみたいけど、自分にできるかな?と不安に思っている方多いのではないでしょうか?まずは、バイトからトライしてみては?
正社員で飛び込んで『合わない』と思ったとき困りますよね。
職歴でも正社員で退職と、バイトで仕事を辞めるのとは、印象が全然違います。
自分に合うか合わないかの確認を早い段階でしておくことも大切ですよ。
不安は早めに解消して前に進みましょう!
未経験の時、不安だったけどやってみたらなんともなかった業務
介護を始めた時、私は18歳でした。
最初に不安に感じたのはやはり夜勤ですね。
最初は老人保健施設での勤務でしたが、最初はドキドキして仮眠中も寝れませんでした。
急変したらどうしよう。。。お化けがでたら?(笑)
と不安はいっぱいでした。
いざ夜勤に入ってみると、じっくり考えたり、資料を見たりする時間ができ、利用者一人一人の情報収集をする時間が作れるようになりました。
介護現場では、アセスメントという用紙が必ずあります。
アセスメントとは事前評価という意味で、入居時のお体の状態や、今までの生活歴(どこで生まれて、何人兄弟で、何の仕事をしていた。)などを記載したものです。援助に困ったとき、今までの生活歴が何らかの援助ヒントになることが多いんです。
これを読むのにはまった時期がありました。
利用者様も生まれた時からおじいちゃん・おばあちゃんだったわけではありません。
わたしたちと同じように、子供のころ何かで夢中に遊び、初恋を経験し、結婚をし、バリバリ働き・子育て・子供の自立・病気との闘い・配偶者との別れ(死別・離婚)を経験をされてきた方たちです。
自尊心・プライドもちろん傷つけないように、介護に何を求めているか?を探るには、日々の関わりでどれだけ信頼関係を築けるかです。
その情報収集が夜勤ではできる。(結構時間がたつの早いですよ。)
あとは、一人での夜勤ではなく先輩と一緒だったので日ごろ日勤で忙しくて聞けないことや、個人的な話をするうちに仕事に対する方向性やスタッフとのコミュニケーションもとりやすくなり、業務もスムーズにこなせるようになったと思います。
介護を提供する対象者も『人』一緒に介護をするのもやはり『人』。
信頼関係さえできれば不安はなくなることを学びました。
介護現場でリアルにあったいじめ
私は一時期デイサービスでバイトしたことがあります。
そのとき介護職が看護職をいじめているのを見たことがあります。
表立ったいじめというより嫌がらせですね。いじめられていたのは60代の看護師さん。
看護師さんというと、お給料はいいが、介護現場での仕事量は介護職よりは少ない。という資格格差によるいじめだったように思います。
お昼ごはんにお湯使うと知っていてポットのお湯を捨てちゃうとか。。。「看護師は楽でいいから給料泥棒」なんて発言を平気でしちゃうんです。
現場に居合わせたときには、『怖―っ!女の世界!イヤー!』と、ゾッとしました。
その看護師さんとたまたま話す機会があり、職場環境の話をするといじめられている本人は特に気にしている様子はなく、看護師として40年近く現場で頑張ってきたことに誇りをもっておられました。
自分の目標や仕事での自分の立ち位置をしっかりと認識していれば外野の言葉なんてきにしなくてもいいのかな?と感じました。
介護の経験者が語る介護のまとめ
福祉に進む方法はいっぱいあります。
通学講座で資格をとってからでもよし!
働きながら資格をとってもよし!
資格は後回しで自分に合った現場があるのかバイト・派遣登録をするもよし!
まずは一歩を踏み出してみて下さい!