無資格、未経験から介護福祉士になった人の体験談
僕は介護福祉士として特別養護老人ホームで働いています。
無資格、未経験から介護福祉士へ
介護をはじめ今年で5年目になり、去年介護福祉士の資格を取得し自分の仕事に自信と責任感を一層感じています。
施設(訪問)介護は未経験からできるのか?
介護の仕事を始めたとき友人や家族に「本当に大丈夫?」「体壊しちゃうんじゃない?」とよく言われました。
僕自身すごく不安な気持ちはありましたが、実際働いてみるとしっかりとした研修があり未経験で無資格の僕でもある程度の知識を得てから働くことができました。
しかし、長期間同じ施設で働くのは簡単なことではないと思います。
というのもいくつかの施設で介護経験がある方は「介護は施設によって特色があり自分に合った施設で働けないと続かない」と何人もの方から聞きましたし僕もそう思います。
僕は今の職場しか経験があませんが、今から介護を始める方には人材派遣会社で派遣として働けば自分に合った施設も探しやすいと思いますし様々な職場で介護の経験をするとそれぞれの良いところや悪いところが知れて良いと思います。
介護の業務をやっていて、実際の現場で起こったエピソード
僕の働く施設に入所している高齢者の方でどうしてもお風呂が嫌いで入浴されない方がいました。
僕の施設では基本週2回お風呂に入るのですが、その方は月に2回程度しか入られていませんでした。経験豊富な介護職員も「この人今日も多分お風呂入らないやろうな」と諦めている様子でしたが僕には介護職員がきちんとその高齢者とコミュニケーションを取っていないからお風呂を断っているように見えました。
そこで僕はお風呂を誘う前に普段の何気ない日常会話をしてからお風呂に誘いました。
すると嫌がる様子もなく入浴してくださりその時介護主任から
「介護の経験が長い人は先入観がどうしてもあって新鮮なアイデアや物の見方ができなくなる。今回はそれが無いキミだから入浴してもらえたんだと思う。ありがとう。今日のMVPだわ。」
と褒めてもらえました。
パートで活き活きと介護をしている人の事例
介護の現場はパートの方でも強い責任感を持って働いている方がたくさんおられます。
ある日僕が朝食の介助を行っていると高齢者の方が「あの人は今日きとるんか?」とパートの職員を探す人がおられました。
その高齢者の方は「あの人は優しくていっつも頼らしてもらっとるんや」と言われました。
勤務時間が正社員より短いパートでここまで頼りにされるのはすごいことだと思いましたし、そのパートの方はいつも笑顔で仕事をしているので現場が明るくなります。
暗くなりがちな介護の現場では欠かすことのできない職員だと思います。
訪問介護よりも施設介護をお勧めする理由
施設での介護は何人かの介護職員と一緒に働くので新人のときは経験豊富な職員の介護を見ることができ日々学ぶことができます。
また自分一人では対応できないトラブルや事故がおこった際に他の職員に助けを求めることができますし、ほとんどの施設は夜間以外の時間は看護師もいるので安心です。
また訪問介護だと訪問した家がバリアフリーでなかったり、高齢者が精密検査を行っていないとどのような病気を持っているかがわからな
い場合があります。
僕の施設でもヘルパーをしているのですが水虫をうつされたという話を聞いたことがあります。
しかし、施設なら介護中に汚れたとしてもすぐに消毒できる設備や道具があり衛生面では安全です。
施設介護のデメリット
施設で働く介護職員には夜勤があり生活が不規則なってしまうので体調を崩す人もいます。
また移乗介助などで腰に負担をかけてしまうとぎっくり腰になる場合もあります。
今は介護職員に負担がかからない介護道具なども増えてきているのでそのような設備を導入しているかというのも施設選びのポイントだと思います。