介護のプロが未経験者の不安に答えるよ
介護の仕事は未経験だと不安でしょうけどやってみたらなんともないですよ
介護を始めようと思う方が考える「不安」とはなんでしょうか?
あるアンケートでは「夜勤が不安」「人の死に直面する事が怖い」等、様々な意見があるようです。
そういう筆者も当然ですが最初は未経験でしたし、不安だらけでした。
そんな経験者が語る、なんとかなった不安事例について少しだけお教えします。
介護のお仕事 オムツ交換をやれるか!?
介護の大テーマと言ってもいい援助、それが「オムツ交換」です。介護は排せつ介助に始まり排せつ介護に終わるとも言われます。
それだけ重要な介護なのですが、これが意外と研修では出来てもいざ現場となると受け入れられないという初心者は多くいるようです。
やっていく中で出来るようになった事を考えると、結局は「慣れ」なのかもしれません。
当然「キレイ、汚い」の感情はありますし、どう見たってキレイな事ではありません。
これを汚いと思えないなら、逆に介護者失格です。
介護のプロであるからこそ、その「汚いこと」を上手く目隠しになるようにさらりと出来るかが肝でもあります。
ハッキリ言って「誰でも出来るようになる!」と断言できます。
やる前の不安は申し訳ありませんが、数をこなすことが必修科目とも言えるほどになりますから出来るようになってしまいます。
オムツ交換については踏み出せば自然と前に進んでいきます。
介護のお仕事 我慢出来るのか不安
介護の場面において「我慢」という感情を必要とされる瞬間が多くなります。
それは忙しさの中であったりすると、益々多くなってくるでしょう。
その時何か別な仕事をしていたり、はたまた対象者(高齢者)からとんでもない言い掛かりをされたり。
これについては「不安のまま進んでもらう」しかありません。
というのも、我慢とか忍耐に対する器と言うようなものやスキルは、「現場を通してしか得られない」ものなのです。
介護において同じ状況はそう多くありません。
ですから、シュミレーションはあくまでも机上の空論になりがちです。
でも安心してください。トラブルになりそうな現場にいきなり一人で行かされる事は絶対ありませんし、まずは先任者がいます。
介護は独り立ちまで多くの時間を要しますから、しっかりと現場の先輩がフォローします。
人材不足である介護業界において、せっかく入ってきた人材をみすみす逃すような事はしません。
習うより慣れろで飛び込んでしまいましょう。
介護のお仕事での注意点 夜勤の勤務時間が長いこと
一般的な夜勤の定義からすると、少しかけ離れてしまっているのが介護と看護の夜勤形態です。
どちらかと言うと勤務時間が長くなってしまう「宿直」の方が多いと言えます。
そのため、介護の仕事を始める年齢にもよりますが「夜勤の時間の長さ」に躊躇してしまうという方もいます。
これは正直、現在の日本の介護では変えようがない部分でもあり、現在見直されているところもあります。
やはりこれも介護離職者の問題から、職場環境の改善を目的として色々な議論がされており、実際既に現場でも動いているところがあります。
そもそも交替勤務が初めてという方も多くいますし、現在の介護における社会問題化を考えると、微速ながら改善の方向には向かうでしょう。
勤務時間が長いことに対する不安より、目線を変えて「仕事に対する体調管理」を考えた方が近道と言えます。
介護の仕事への不安 知識が深く、難しそう
介護の仕事は看護の仕事と似ているところもあります。そのためこういった不安を持つ方もいます。
これは介護のイメージや研修が、かえって悪く重くしているところも否めません。
介護とは「近所のおばあちゃんの手を握る」ところから始まっており、実はそんなに難しいことは求めていません。
やろうと思って、根を詰め、やる気を出し過ぎて、そんなところが少しだけ悪さして変に堅苦しい感じを生んでしまいます。
もっと気楽に、そして気軽にしてみる事が介護には実は大切なんです。
知識も技術も後から自然と付いてきます。介護のプロとはそんなガチガチな、知識人ではありません。
そんなのはいずれ資格取得を目指す時でもいいでしょう。
始める事にハードルはありません。
介護のお仕事上避けられない!人の死と向き合うとき
やはり切り離して考える事が出来ないのが、対象者(高齢者)の「死」に向き合う瞬間です。
これは高齢者だけでなく、人間として皆に訪れる問題であり、当然介護施設で死を迎える方はいる訳です。
仕方のないことであり、避けて通れる問題でもありません。
これは経験者だからどうこうという問題でもなく、これが解決出来るのであれば宗教的なのかもしれません。
一人の人間が迎える終焉に関わる仕事でもある介護、実は「終焉を迎える準備のお手伝い」かもしれない仕事なのです。
この不安に対する答えのようなものは、求めるだけ無駄かもしれませんし少し贅沢なような気がします。
正直なところ不安を取り除く事は出来ないかもしれません。
筆者の師匠に言われた言葉を置き換えるならば「死んだ人間は誰かが弔う、でも我々介護人は生きている人間を介護する」というものがありました。
介護をしていくのであれば、死に向き合う「覚悟」も求められるのかもしれないですね。
せっかく「やってみよう」と考えた介護、でも始める前から不安を感じる方は沢山いらっしゃいますし、経験者として聞かれる事もあります。
確かに大変な事が無い仕事ではありません。それは介護をしようと考えた瞬間から大体想像は付くはずです。
ですが「介護=夜勤」ではありません。介護サービス自体にも沢山の種類があります。
ですから、自分が思う不安を箇条書き的に並べ「自分が譲れる条件とそうでない条件」を消去法で考え、出来る介護から始めるのも一つの手段です。
介護に芽生えた興味と関心を無駄にしないためにも、事前の情報収集で結果的にwin-winを導き出せる準備をしていきましょう。