介護未経験者に!介護講師が認知症介護の解説をするよ!
介護を相手とする利用者は身体介護を必要とするだけでなく、認知症を持っている方もたくさんいます。
認知症の方は一般人よりも特徴をもつ方が多いため対応方法が分からないと介護拒否をされてしまいます。
また、適切な対応ができないと暴言もあるため介護未経験者は自信をなくしてしまうでしょう。
しかし、認知症利用者の対応方法にはコツがあります。未経験者でもコツさえつかんでしまえば問題なく認知症利用者の対応ができるのです。
今回は介護未経験者の方へ、認知症介護の方法について解説していきたいと思います。これで就職後は認知症介護に自信を持てるでしょう。
介護未経験者だと混乱する!?認知症介護は共感が大事
認知症の方は個性的な特徴を持つ方が多いため、初めて対面する時は世界観の違いから困惑する介護スタッフも多くいます。
例えば、実際には存在しない物が見えてしまう「幻視」という特徴があります。
認知症利用者が「向こうに女の人が立っているよ」と話した時、普通の人なら存在しないことなので「気のせいですよ」と返答しますが、介護スタッフの対応としては間違っているのです。
私たちの世界に存在しないことでも認知症利用者の世界では「存在」していることなのです。
ここでは利用者の考えを受け入れて共感することが大切です。
介護スタッフは「女の人が立っているのですね」と返答することで利用者は自分の思いを共感してもらえたことに安心するでしょう。
認知症利用者は一般人とは違う世界観を持っていますが、それは利用者にとって「見える世界」になります。
身体を害することであれば引き止める必要がありますが、そうでなければ例え私たちに見えない物だとしても受け入れて共感するようにしましょう。
介護未経験者に伝えたい事!認知症介護はすぐに成果を求めない
認知症利用者はその日の気分によって自分の世界に引きこもってしまいます。
楽しい日常生活を過ごしていただきたく歌や散歩に誘っても、自分の世界に固執してしまいなかなか参加してもらえないこともあるでしょう。
また、認知症利用者の中には気分の浮き沈みが激しい方もいるため、なかなか思うように介護ができないこともあります。
そんな場合は無理矢理関わりを持とうとせず、気持ちが落ち着いた頃に再度関わりを持つことも大切です。
例え他の利用者に比べて日常生活がワンテンポ遅れてしまっても、認知症利用者の場合は個々の利用者のペースを尊重するようにしましょう。
認知症利用者と援助の目標を目指す際は、すぐに成果を求めず長い目で支援するように心がけることが大切です。
介護未経験者は認知症介護の知識を勉強しよう
認知症利用者に適切な介護を行うためには認知症介護の知識を身に着ける必要があります。
認知症の特徴を知ることで認知症利用者の理解がさらに深まるため「介護に対する姿勢」が大きく変わるのです。
認知症の知識は初任者研修のテキストを見れば簡単に学ぶことができます。
まだ介護資格がない方も介護サイトなどで認知症の情報を得ることができるため、未経験者は就職前に必ず勉強しておきましょう。
まとめ
認知症利用者は自分の世界を大切にします。その世界を受け入れてくれる人に心を開くのです。そのため、未経験者が認知症介護をする際に一番大切なことは「共感」と「すぐに成果を求めない」ことになります。どちらも利用者の世界を尊重することにつながるためとても大切なことです。身体や健康に影響しなければ問題ないため利用者の世界を共感するようにしましょう。
認知症利用者は十人十色特徴が違うため、奥深い介護ができます。未経験者は認知症の特徴を理解して、「共感」と「すぐに成果を求めない」ことを意識して介護していきましょう。