介護はヒドイ、汚いとか、ネガティブ意見はありますが
介護の仕事をやってみたいけれど、人からあるいはネットの情報から、あまりよいことを聞かないということが多いと思います。
介護はヒドイ、汚いとか、ネガティブ意見はありますが、それはそれで、その通りかもしれません。
なぜかといえば、自分の世話を他人にしてもらわないと生活できない方のお世話をするのですから。
たしかに、それだけなら、しんどくなるばかりだと思います。
来る日も来る日も、食事の世話をして、掃除、洗濯、入浴介助、そして下の世話。大変です。
「今日の飯は不味い。もっと美味いものをだせ!」「風呂の湯加減がよくない!しかも、風呂場が汚いぞ!」そうかと思えば、「今日はデイサービス休む。具合が悪い」デイサービスを休む旨を施設に連絡して30分もしないうちに、「腹が減った。飯をだせ!」え!具合が悪いんじゃなかったの?ここまで読まれて、やっぱり大変そうだと思われる方は多いと思います。
けれど、不思議なことに、だんだんこんなわがままな年寄り(失礼!)でも、お付き合いを続けているうちに、介護をする側にその年配の方に愛情を感じるようになってきます。
いつもだったら、出された食事をきれいに食べるのに、今日は少ししか食べない、どこか具合が悪いんだろうかとか、普段は歌など歌わないのにカラオケを2曲も披露してくれた、よっぽど今日は気分がよかったのだろうとか、親が自分を子供の面倒をみているのと同じ心境になってくるのです。
そんなやり取りを繰り返すうちに、そのお年寄りもこちらを心配してくれたり、休みの日に別の職員に、「今日、アイツはどうした?」と聞いていたりすることもあります。
そんな生活を送っているうちに、その老人が亡くなると、自分の家族か親族が亡くなったのと同じ心境になったりします。つらい気持ちにもなります。
介護はしんどい、汚いしごとですが、こんなあたたかな気持ちになれたとしたら、どうでしょうか。
どのように介護求人を探したか?
わたしは、老人ホームや、障害者施設で働いてきました。
両者ともに、都道府県単位にある福祉人材センターで見つけました。
福祉人材センターでは、老人福祉に限らず、すべての福祉施設の求人を取り扱っています。
そのセンターの職員は、福祉業界に精通した方々ですので、就職にあたっての疑問や場合によっては不安などがあったら、相談されてみるとよいと思います。
介護のしごとをしてみたいと思われているようでしたら、ぜひ挑戦してみてください。
通常のしごとでは得られない、ひとのやさしさに触れる機会になるかもしれませんので。