不倫あり!挫折あり!介護経験者が語る!介護の仕事の現実
10年の介護経験者が語る!介護の仕事はこんな時辞めたい!
前ページでは介護職の求人についてお話をしてきました
しかし、求人が沢山あるという事は離職率もまた大変に高いという事です。
私の場合、前職を辞めた理由は「職場でのいじめ」その前は「同僚への不信感」です。
前職では、新入社員との名目で朝の机の雑巾がけや床の掃除、お茶出し(お客さんではなく職員にです。)毎日のゴミ捨て、車のガソリン 入れ、雨が降ると駐車場まで車のお出迎え、連絡事項の確認、会議の準備・会議録の作成、駐車場の草むしりをさせられていました。
淹れたコーヒーがぬるいと怒られ、車の送迎が遅いと怒られ、会議の後始末が終わっていないとまた怒られと、業務に関係ない事で色々言 われました。
毎日仕事に行くのがつらく、楽しいと感じる事が少なくなりました。
妻から辞めていいよと言われる半年間、毎日続きました。
その前は、ある男性職員に口答えしたとの理由で約半分の女性職員から無視をされるようになりました。
家族との連絡調整や本人の普段の様子など、聞き取る事が出来なくなり業務に差し支えるようになりました。
また、かばってくれない上司にもほとほとあきれ果て、離職する事にしました。
このように「人間関係」が原因で色々な職場を転々としてきました。
では、皆さんどのような理由で離職しているのでしょうか?
私が傍で経験した例を挙げたいと思います。
ある一言から始まった悲劇!
仕事とプライベートを両立し、心と体のバランスを保つことは大事なことです。
そのどちらかのバランスが崩れると業務に支障をきたし、プライベートでも大変なことになる場合もあります。
ある女性職員の話です。
Aさんは10年選手のベテランで通所リハビリに勤務されていました。
しかし、ある時職員から「口臭がするけど、体の調子は大丈夫なの?」と言われました。
その時を境にあまり話さなくなり、職員・利用者様ともにコミュニケーションが取れなくなりました。
どんどん性格が暗くなり、職員が話していると急に「いま私の悪口を言っていたでしょう!」「私の家庭問題に口を出さないで!」と被害妄想が酷くなって来ました。
家庭問題と名打ちましたが、彼女は姉夫婦と同居しており、姉夫と関係あるのではと陰で言われていました。(姉は寝たきりでした)
ふくよかだった体系はどんどん痩せていき、そのまま一週間・二週間と来なくなり最後は離職していきました。
後で聞いた話ですが、一緒に暮らしていた家を出ていき、いまではどこに住んでいるか分からないそうです。
「口臭がする」と言った職員は「悪気が無かったの!」と常に自己弁護を続けて最後まで謝罪することはありませんでした。
幾ら悪気が無くても言ってはいいことといけないことの違いぐらいわかるだろうと思った出来事でした。
介護の職場では不倫も!?職場恋愛のもつれから・・・
介護職は女性が多く見られる反面、男性は少ない傾向にあります。
私の施設でも女性26名、男性は私を入れて4名です。
なので、若い男性が入ってくると独身女性は色めき立ちます。
以前施設であった事です。
Bくんというイケメンで話もうまく趣味はサッカーとスポーツマンな男性職員が入職してきました。
彼には2歳年上の婚約者がいて、近々結婚する予定との話を聞いていました。
しかし、女性群は彼に色々ちょっかいを出すようになりました。
「好きなタイプは?」「付き合っている人いるの?」とか聞くのはまだいい方で、「そんなババアより私とどう?」や「私なら彼女より尽くす事出来るわよ」「私あなたと付き合えるなら旦那や子供を捨てる事出来る!」まで言い出す始末。
最初は冗談半分で言っているのかな?と思っていたのですが、私が男性飲み会を開催していると、特定の人が行く先々に現れるようになり ました。
1回目は偶然かな?と思ったのですが、これが2回、3回と続くとさすがに不信に思い、一時飲み会を中断しました。
女性職員の行為はエスカレートしていき、とうとう婚約者女性に嫌がらせをするようになりました。
事態を重く見た事業所は面談を行い、情報リークの件と犯人の特定に至りました。
まずはどうやって行動を監視していたかですが、上記に出た男性職員が勝手にB君の携帯を見て、その情報をリークしていました。(見返 りが女性を紹介してくれでした・・・既婚者なのに!)
その後、女性職員は向こうの家族より訴えられ離職していきました。
介護の職場での不倫が発覚
また、情報をリークした男性職員は不倫をしている場面を理事長に見つかり、懲戒解雇になりました。
風のうわさでは、離婚されて家も親権も妻のものになったそうです。
思ってたんと違う!
新入社員や介護に初めて就く人に良く聞かれる言葉です。
理想と現実のはざまに揺れ、そのギャップを埋める事の出来ない自分の歯がゆさで辞めていきます。
また、「老人さんとはこうあるべき」と固定概念が強すぎて、実際起きた現実に対応できない場合もあります。
C君の話をしましょう。
C君は学校を卒業して介護福祉士を取ったピカピカの新入社員一年生でした。
ですが、彼に業務を教えようとするも「先生はこう言いました」「学校ではこう習いました」「教科書にはこう書いてありました」と聞く耳を持ちませんでした。
一緒に話をしようとするも
「僕は剣道部で主将を務めあげたんです!根性が違います!」
「僕はさっさと仕事を辞めて公務員になります! 本当はここにいてはいけない人間なんです!」と自意識過剰なコメントを連発してくれました。
この調子ですから、業務を教えてくれる人は少なくなり、仕事は思うようにいかない、コミュニケーションを図ろうにも皆から遠巻きにさ れている。
老人さんは教科書で習った通りの動きをしてくれない(!)と段々イライラするようになりました。
結局「思ってたんと違う!」と叫んで仕事途中で帰り、そのまま離職しました。
後ほど親御さんから「うちの息子をいじめたんですか!」と電話が来たのは別のお話しです。
介護未経験の新人がすぐに辞めていく理由とは?
介護未経験の方が辞めていく理由として挙げられるのは「理想と現在のギャップ」が多く見られます。
理想を持って就職したのは良かったものの、学校で習った事はあまり役に立たず、介助するにも一苦労。
やっと給与を貰うものの、重労働の割には低賃金でどんどん仕事へのやりがいを無くして離職しています。
また「社会的地位の低さ」も要因の一つと言えるでしょう。
仕事は何をしているの?と聞かれ介護職と胸を張って言える方は何人いるでしょうか?
いまでも介護=誰でも出来るという認識がありますので、「そんな仕事にしか就けなかったの?」と白い目で見られる事があります。
後は上司や同僚との人間関係、苦手な利用者さんに対する接し方など様々です。
ですが、これは未経験だからという訳ではなく、介護経験者でも辞めたくなるものばかりです。
いかにして理想と現実のギャップを埋め、職員と円滑なコミュニケーションを図り充実した生活を過ごす事が出来るか。
それは今後の転職活動いかんによって結果が出てきます。
皆さんがより良い職場に就職し、介護をやってよかったと思えるような出会いがあるよう今後も持てる力を発揮したいと思います。