特別養護老人ホームの仕事内容を介護講師が解説するよ!
特別養護老人ホームは介護求人の中で一番求人数の多い求人となります。
ですが、特別養護老人ホームの仕事には向き不向きがあるため何も知らずに求人数の多さだけで就職してしまうと後で後悔してしまいます。
しかし、未経験者でも特別養護老人ホームの就職に後悔しないで働くことはできます。
それには仕事内容を理解したうえで就職することが大切です。
今回は元介護士がこれから介護就職をしようかお考えのあなたへ、特別養護老人ホームの仕事内容についてお話したいと思います。
ぜひ今後の介護求人選びに役立ててください。
特養は利用者の身体介護がメイン
特別養護老人ホームに入所する利用者は全介護とはいかなくても日常生活で「何らかの支援」を必要としています。
そのため、利用者援助も身体介護がメインだと思って下さい。
利用者のほとんどが車いすに乗車しているため日常生活送るにも何らかの支援を受けています。
無理して身体介護を行うと腰痛を引き起こしてしまうため注意が必要です。
腰痛は一生懸命仕事をするほど発症してしまうものです。
自分の体力を考慮して一人で大変な介護は無理をせず手伝ってもらうことが大切でしょう。
特に小柄な女性は自分より体格の良い利用者の介護を行うことがあります。
仕事だからと無理をすると体を痛めるだけでなく介護事故の原因にもなるため気を付けましょう。
特別養護老人ホームは身体介護がメインなため、就職を考える方は日ごろから腰痛予防や体調管理をして仕事に臨むことが大切です。
特養は衣類の管理も行う
特別養護老人ホームの仕事は身体介護だけではありません。
利用者は24時間生活を送っているため日常生活の管理も仕事として行っています。
中でも利用者の衣服管理は一年を通して行うため、常に季節に合わせた衣服を準備する必要があるでしょう。
利用者の衣服管理は人数を振り分けて担当制で行っています。
介護老人保健施設は家族が衣服を洗濯するためある程度管理をしてくれますが特別養護老人ホームは衣服の洗濯を施設内で行っています。
そのため、利用者の着用している衣服が気候に適しているものか適宜確認することが大切です。
介護スタッフはそういった「日常生活に対する気づき」や「感性」を養っていく力が必要でしょう。
あなたも介護就職をする前に日常生活の色んな気づきができるようにすることが大事です。
特養の利用者は長く介護ができる
特別養護老人ホームは他の介護サービスとは異なり利用者が生涯生活を送る「終の棲家(ついのすみか)」となります。
そのため、一度利用者の特性を覚えてしまえば長い間利用者の介護が柔軟に行えるのです。
利用者の入所年数も3年なんてものではなく中には5年以上入所している方もいます。
つまり利用者自身健康であれば長年入所することができるのです。
利用者の長い老後を支援していきたい方はぜひ特別養護老人ホームの就職がおすすめです。
長く介護に携わることで介護の在り方を深く学ぶことができるでしょう。
まとめ
特別養護老人ホームの利用者は日常生活で何らかの介護を必要としています。
そのため、自分の体力に見合った援助を行わないと腰痛や介護事故を起こす可能性があるため注意が必要です。
また、利用者介護の他に衣服の管理も行うため日ごろから気候に合わせた衣服を選び、調整していく「気付き」も必要です。
気にかけていないと状況に合わない服装をしてしまうことがあるため注意していきましょう。
さらに特別養護老人ホームは利用者が健康である限り末長く居住する「終の棲家」という特徴もあります。
長く利用者と関わる分、介護の課題がより鮮明に見えてくるでしょう。
あなたも特別養護老人ホームで利用者と濃い人生を一緒に歩んでみてはいかがでしょうか?