役立つ!腰痛にならない介護のコツを介護講師が解説するよ
介護スタッフの多くが身体介護で腰痛に悩まされています。
腰痛は放っておいても治らないため、そのままにしておくと悪化してしまい最悪退職することになるでしょう。
しかし、介護のコツをおさえることで腰痛を予防している介護スタッフはたくさんいます。
40代、50代でも腰痛もなく元気に働いている方はたくさんいるのです。
今回は介護未経験者へ腰痛にならない介護のコツをお伝えしたいと思います。腰痛は介護スタッフの将来にも影響するためぜひ参考にして下さい。
移動介護のコツは無理をしないこと
介護スタッフが腰痛を起こしてしまうことで有名なのが移動介護です。
移動介護は利用者を抱えることから腰に大きな負担がかかるため力任せに無理をすると必ず腰痛を引き起こします。
腰痛にならない具体的な介護方法は次の項目以降で説明しますが、それ以前に一番大切なことがあります。
それは「無理をしないこと」です。
これは何の介護でも共通しますが、移動介護は特に無理をすると腰痛を引き起こしてしまうため注意が必要です。
例えば体格の良い利用者を無理に抱えようとしたり、何も考えずに仕事だからと力任せに介護をすると必ず腰痛になります。
この光景は若いスタッフや男性スタッフに多いため注意して下さい。
例え仕事の効率が悪くなってしまっても、介護に自信がなければ他の介護スタッフに手伝ってもらうことが大切です。
「迷惑を掛ける」など思わなくて大丈夫です。腰痛になって仕事ができなくなる方が他の介護スタッフに迷惑を掛けてしまいます。
私の周りの介護スタッフも移動介護を手伝ってもらう方がたくさんいます。
無理をしないことが腰痛を起こさないために一番大切なのです。
移動介護は足を広げて腰を落とすのがコツ
移動介護は「腰に負担をかけないための姿勢を取ること」が大切です。
その1つが足を肩幅まで広げて腰を落とすことです。
腰の落とし方は運動会の綱引きをイメージして下さい。
一番腰に負担をかける姿勢は直立した姿勢になります。
そのため、移動介護をする時は足を広げて腰を落とすと腰への負担が拡散するため腰痛を起こすことがありません。
ポイントは腰を落とした時膝も一緒に曲げることです。
そうすることで力が全身に分散されやすくなります。
移動介護を行う時は足を広げて腰を落とす。
この時しっかり膝を曲げることで腰痛を予防することができるでしょう。
移動介護のコツは利用者への気づかい
移動介護をする時、目の前の介護で頭がいっぱいになりがちですが利用者へ気づかいをすることで腰痛の負担がさらに減ります。
利用者との関わりは直接関係ないように思いますが、利用者へ気づかうことで冷静な介護ができます。
冷静な介護は腰に負担がかからないように気を付けられるのです。
移動介護は目の前の行動で頭がいっぱいになりがちですが、利用者の立場に立った介護を心掛けることで利用者、そして自分の腰痛予防のためになるでしょう。
まとめ
未経験者は介護経験がないことから無理をして腰痛になりやすいことが特徴です。
せっかく就職しても数か月で退職してしまう方も中にはいます。
ですが、ちょっとしたコツをおさえることで未経験でも十分腰痛予防ができます。
今回の3つのコツは介護経験や技術的なことはいっさい関係ありません。
大切なのは普段からコツを意識して心掛けることです。
その他にも入浴後にストレッチをしたり腰痛の予防体操をすることで腰をいたわることができます。
各地で腰痛予防の講習も行っているため、将来のために足を運んでみることもおすすめです。
腰痛予防をして自分らしくイキイキと働ける介護スタッフを目指しましょう!