介護の仕事の嫌な事ランキング!介護の仕事で嫌な事とは!?
どの仕事でも言えますが、やっていて楽しい仕事は殆どありません(たぶん・・・)
昔工場勤務をしていたのですが、朝の8時~夜の22時まで昼食の時間を除いてずっと立ちっぱなし+室温28~30度、湿度80%の中で仕事をしていたので、仕事終わりはクタクタでした。
それに比べると施設介護の場合、室温は20℃前後+湿度50%なのでとても過ごしやすいです。
その代わり日に2.3回話すかどうかの工場勤務とは違い、人間相手なのでたくさんの人とコミュニケーションを取らなければならず、気疲れをする事が多々あります。
ここでは、介護職ならではの嫌な事をランキング形式で発表していきたいと思います。
介護の仕事の嫌な事ランキング!
とは銘うったものの、実を言いますとそんなにイヤな事は少ないのです。
入浴介助や排泄介助など慣れない頃は大変でしたが、技術を習得した今ではそんなにイヤな業務ではありません。
では、どんな事が苦痛に感じるか?それは・・・「レクリエーション」です!
レクリエーションと一言で言っても色々な種類があります。
たとえば学研の脳トレや習字などの学問系、風船バレーや腰痛体操などの体育系、レザー工作や編み物などの手芸系に分かれます。
手芸関係は、昔から趣味や家族の為にマフラーなど編む肩が自動的に集まり自分の好きなように作品を作成されるので見守りだけで良いですし、学問系は問題集などをインターネットから拾ってきたり、ボランティアで習字の先生をお呼びして行うのでこれまた見守りだけで良いのですが、問題は体育系です。
毎日毎日違うレクを開催しなければならず、常にどんなレクをするか朝のうちに考えておく必要がありました。
その為に必ず新聞やニュースで情報収集をし、インターネットで今日はなんの日なのか調べて話のネタとして頭の中で整理する必要がありました。
また、皆さん以外にも勝負事には熱くなるため、椅子に座ってバレーはするのですが、そこから倒れてしまい怪我をする危険もあり常に見守りが必要です。
そして勝負事になると皆さん勝ち負けにこだわり、諍いの原因になることもあります。
とはいえ、運動系のレクは人気があったのでやらないわけないわけには行かず、どのように安全に実施するかが課題として常につきまとっていました。
今は介護療養型施設なのでそんなに運動系のレクは殆どないのですが、今現在でも苦手なものの一つです。
入浴介助は嫌な事?
入浴介助に関してですが、これは業種によって大変さが異なってくると思います。
例えば大規模通所系の事業所ですと一日20名以上の入浴介助を午前中にしなくては行けないところもあれば、ユニットケアを行っている施設系では一日のうちに4名入浴すればよいだけなど、その差は歴然としてあります。
では、どうでしてこんなに入浴人数が違うのか?それは通所と施設の考え方の違いに起因します。
通所系では自宅から通所事業所の所に来てお風呂に入ってご飯を食べ、レクや行事に参加してまた帰宅するといういわば「帰る家がある」のが特徴です。
その為、大浴場で皆さんとワイワイしながらお風呂に入りますのでゆっくりと入浴するという感じではありません。
逆に施設系(特にユニット系)はそこが「住居」なので、極論を言いますと死ぬまでそこで生活する可能性が高いのです。
なので、皆さん家で過ごすのと同じようにユニットバスでゆっくりと職員マンツーマンで入浴することになり、必然的に入浴時間が長くなるので一日に入れる人数が限られてくるのです。
大浴場で入浴する場合はまさに流れ作業的にこなすのですが、施設系ではゆっくりと個人に触れ合うことができます。
どちらが自分にあっているか?それは経験してみないと分かりませんが、何事もやってみてから結論を出されても良いでしょう。
食事介助は気を使うけど楽なの?!
食事介助に関しても様々な場面があります。
上記の様に通所系と施設系ではまた介助の方法も変わってきます。
通所系に関しては日頃家で過ごされている事もあり、自分で食事をされる方が多くほぼ見守りだけで良いのですが、施設の場合は違います。
自分で食べられる方も確かにいますが、半分は食事介助を行う必要があります。
私が勤務している所は病院併設型なので極端な例になるかと思いますが、入居者42名のうち半数は経管栄養(胃もしくは鼻の穴にチューブを通しそこから栄養剤を注入します)であと半数に近い12名程度は職員が食事介助をする必要があります。
また、介助を行うも拒否されたり口を開けなかったり、しまいには周囲に吐き出したりしますので、人によっては1時間かかる場合もあります。
「じゃあ元気な方のほうがいいじゃん」と思われるかもしれませんが、そこにもリスクはあります。
「自分で食べられる=自分で食べれる物を区別できる」はイコールではありません。
年齢を重ねるとともに飲み込む力は低下していきます。その為、皆さんにとって食べやすいものを提供する必要があります。
以前通所リハで勤めていたときにあったのですが、正月に餅を喉につまらせて亡くなる事件がありました。
このときは自宅で過ごされていたのですが、丁度家人が不在で一人で過ごされており、たまたまテーブルの上においてあったお雑煮の残りを食べた際の事故と断定されました。
このように一見なんでもできそうに見えても、実際は出来ないことが多くあり隠れたリスクは常につきまといます。
その為、介護職は常に目を光らせておく必要があります。
介護の仕事の嫌な事ランキング!介護の仕事で嫌な事とは!? おわりに
介護の仕事についてイヤな事としてお送りしてきましたがいかがでしょうか?
食事や入浴、どれか一つとってもすぐに生命に直結する事件が起きる危険性があります。
その割には給料が安いのが影響してか、離職率は高い傾向にあります。
ただ、そのようなリスクが比較的低い職場に就職すれば、ストレスの少ない環境で仕事をすることが出来ます。
もちろんリスクの高い職場に就職し、緊急時の対応やその場の判断力など自身のスキルを高めるもの良いでしょう。
どちらを選ぶかはアナタ次第、人生の糧となることを信じてこの話を閉めさせていただきます。